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三峰神社で「貰うのではなくいろいろ落とすから開運だ」と思った話



(↑トップ絵は東京・調布の布多天神社を描きました。「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ第6期にも登場します。)


先日、山の上にある凜とした神社で、御祈祷を受けてきました。

埼玉県秩父の三峰神社というところです。
神社がお好きな方の間ではかなり有名ですね。

最近は大人気すぎると聞いていたので、まあいつか行けたら、と思っていましたが、急にトントン拍子で参拝することになりました。



霧深い山の参道からして「うおう、そうきたかあ…。それにしても格好ええなあ!」と楽しかったです。


御祈祷では平静を装いましたが、

「人が何かを願うこと」の愛おしさ。
「いま私が生きてここに存在することの奇跡」。


その2つがこう、突然胸に湧き上がってきて、感動して涙が溢れて、溢れて、止まらない…って、うわ〜どうしよ、ちょっと恥ずかしい〜っ!…というくらい、涙が勝手に溢れました。



御祈祷が終わって集会所に戻ると、私の子が待っていました。

自分一人の存在だけでも奇跡なのに、さらに子ども自身もたくさんのパラレル世界線etcや怒涛のエネルギーの大河の中で懸命にいろんな選択を重ねて、色んな力に助けられて今この人性に生まれてきて、一緒に生きているというのは… わーお、すごくなーい?! 超奇跡すぎ〜!! と感じて止まらなくなってしまって、さらに涙がブワ〜。

15分も離れていなかったのに、子をぎゅっと抱きしめて泣いて、まるで奇跡の再会かのように感じてしまいました。いやまあ実際、多次元的な意味ではそうでしょうね。誰しもがね。



まだまだ私にとって未知の様々な神社との出会いがありそうですが、こちらの神社のようなあり方は、ふんわりとグループ的には ”洗車場” のようなジャンル、でしょうか。

何かを貰うんじゃなくって、自分が持っていったものを削ぎ落としに行く場所。

削ぎ落とした結果、最適化された自分本来のパフォーマンスが発揮されて「運気が上がった」かのように感じる、ということかと思います。


「開運」の肝は自分自身の毎日の浄化である


それを確信できた参拝でした。



あと、私個人の感想ですが、三峰神社は「こういう神社もあるんだなあ…」と勉強になる、私にとっては初めてのタイプ(?)との出会いでした。

『ある特定のサービスに非常に特化させた、無駄の少ないソリッドな場所。効果は高い。』みたいな感じ。

ひとつの目的のために、全国からいろんな人がそれぞれの事情とタイミングでもって、黙々と集っているように感じました(参拝者本人に自覚があってもなくても)。
そんな人々を、ドライな感じに、ズバーン!と処理できる神社。

その意味で、「パスポートセンターみたいなところだな」と思いました (^^)。



それと、山の神社というと自然のパワー、というようなキャッチコピーを見かけることが多いですが、こういう場は、土地の力を利用した非常に如才のない ”人工的な場所 ” だということを再認識しました。

人の努力、奉仕、願いの力によって開かれて運営されているのですね 。
開祖さま、神職さまがた、参拝者のみなさん全員で、循環と増幅を行なってキープしている。

だからこの慈悲深い場を公共のものとして維持するために、例えばもし見かけたらゴミを拾って持ち帰ったり(お掃除してくださる方のおかげでゴミは落ちてないけども)、御祈祷を受けたり、お土産を買ったり飲み食いをしてお金を使ったり、そうやってこの「場 (field) 」への敬意を循環させるのは、とても大事なことだと感じました。


私が感じた感想です。
一人ひとりが、ご自分自身で感じたことを大事にされてください(^^)。
またどこかへ参拝したら感じたことを記録したいと思います。


↓門の外の小さい窪地がまた、なんかすごく格好いい。

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古川幸卯子
映像監督/ドローイングアーティスト。
ロンドンと東京の広告業界にて映像監督・CMプランナーとして活動。
「”言葉にできない感覚”」をコンセプトに、実写やアニメーションを使ったTVCM、ミュージックビデオ、企業ブランドムービー等を多数演出。
全感覚的な情報をドローイングで可視化するクリエイティブ・セッション「ラインミーツライン」を行う。

著書:「Tagebuch nach Fukushima(邦題:東京一時停止)」(ドイツ:カールセン社) 、「38歳のデトックス出産〜分娩台のブライアン・イーノ」(ピッチ・コミュニケーションズ) 

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