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パソコンを使わないでプログラミング!フローチャート入門③

本記事は2021年08月20日にLINE entry公式ブログにて掲載されたものを再掲載した記事です。

前回は紙とペンを使ったプログラミングであるフローチャートでくり返しと条件分岐を表わす方法を学びましたね。2つのプログラミング要素を新たに学んだことで、身の回りのいろいろな手順をフローチャートで表わせるようになったのではないでしょうか。今回は前回の応用や、フローチャートをもとにパソコンでのプログラミングにチャレンジします。

前回までの記事が未読の方はこちらから読んでみてください
パソコンを使わないでプログラミング! フローチャート入門①
パソコンを使わないでプログラミング! フローチャート入門②

 くり返しと条件分岐の場合で両方書いてみよう

前回学んだくり返しのフローチャートを書くときにも「よごれた服がなくなるまで」や「4回くり返す」などくり返す”条件”を書いていたことに気がつきましたか? その条件を言いかえることで、条件分岐のフローチャートでも表わすことができます。

前回のフローチャートを書きかえた下の図を参考に前回自身で書いたフローチャートの書きかえにチャレンジしてみましょう。書きかえたフローチャートを使っても同じように手順が説明できていれば成功です!

条件分岐のひし形から出る矢印は必ず左右に書くというルールはありませんので、矢印をひし型の下から出してもだいじょうぶです。また、「400メートルを走る」フローチャートのように、条件分岐のひし型をおく位置をくり返す手順の最後にしても同じ動きをすることができます。書きやすい、あるいはわかりやすいフローチャートを工夫してみましょう。

LINE entryで再現してみると?

ここまでは紙とペンでプログラミングをしてきましたが、フローチャートをもとにLINE entryでくり返しと条件分岐を使ったプログラムで再現してみるとどうなるのでしょうか。それではまずくり返しを使った「よごれた食器を洗う」フローチャートを再現してみます。

※オレンジとピンクのブロックは「関数」と「変数」を使ったブロックのため自分で作成する必要があります

プログラミングをするときにはパソコンがわかるようにすこし言葉を変えてあげる必要があります。上の図では「食器を洗う。よごれた食器がなくなるまで」を「よごれた食器の値=ないになるまでくり返す」と変えています。くり返す手順は②の「食器を洗う」と「食器をほす」という2つの手順です。LINE entryでは、くり返しのブロックの内側に2つの手順のブロックを組み合わせることで再現できます。

では次に条件分岐を使った「よごれた食器を洗う」フローチャートを再現してみます。

くり返しの場合と同じように「よごれた食器がある」という条件分岐を「もしよごれた食器の値=”ある”なら」と言いかえています。「よごれた食器の値=”ある”」の場合(右のフローチャートで「はい」のとき)は食器を洗う、食器をほすという手順を行ない、でなければ(右のフローチャートで「いいえ」のとき)「すべての命令の実行をやめる」となりプログラムが終わります。

右のフローチャートでは、「食器をほす」から条件分岐の上にもどる矢印がありますね。そのため、条件分岐で「いいえ」になるまで②をくり返すという意味になります。LINE entryのプログラムでは矢印でもどる場所を表わすことができないため、①の条件分岐を「ずっと繰り返す」ブロックの中に入れています。つまり、右のフローチャートはくり返しであるということをパソコンにわかる言葉に言いかえているわけです。もし「ずっと繰り返す」ブロックがなかったら、1回だけ判定を行なって②の手順のあとに終了してしまうでしょう。そのようすをフローチャートにすると次の図のようになります。

これまでフローチャートの書き方を3回にわたって学びました。紙とペンでできるフローチャートを学んだことで、プログラミングを身近に感じられたのではないでしょうか。さらに今回はくり返しを条件分岐で書きかえられることを学びました。このようにいろいろな方法で表わすことができるのはプログラミングのおもしろいところですね。1つの方法だけでなく、ほかの方法で表わせないか考えていくとどんどんプログラミングが上手になっていきますよ。

またフローチャートは紙に書いて人に読んでもらうだけではありません。パソコンでプログラミングをするときにも、事前にフローチャートを書いてプログラムのイメージを作っておくことで、設計図のように使うことができてとても役に立ちますよ。ぜひフローチャートを使ってプログラミングしてみてくださいね。

※今回紹介したLINE entryのプログラムはフローチャートをパソコンでプログラミングしていくときのイメージとなります。実際に動作するプログラムにするためには、パソコンがわかるようにさらに細かくプログラミングを行なう必要があります。

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