吉祥寺に新オープン!マーラータン店の戦略と今後の展望
吉祥寺に最近マーラータンのお店「楊国福」が新しくオープンしました。最初の一週間はオープニングイベントもあってか、毎日1時間待ちの大盛況でしたが、その後は5人程度の待ち時間で、少し落ち着いてきました。さて、このお店は今後どうなるのでしょうか?初心者マーケターとして考えてみます。
キャンペーン
まず、オープン時のキャンペーン内容ですが、「食べた金額分、次回無料にする」というもの。例えば、2,000円分食べたら、次回は2,000円の割引が受けられるという仕組みです。これにより、一時的には多くの人を集めることができましたが、期間が6日間と短かったため、遠方から来るお客様には参加が難しい内容だったかもしれません。
コスト試算
例えば、地代が1平米あたり3万円(吉祥寺通の方に相場を聞きました)、店舗が50平米だと仮定すると、地代だけで月に150万円かかります。さらに、店舗の賃料が月100万円だとすると、これらの固定費は合わせて月に250万円ほどになります。加えて、スタッフ5名で運営しているとすると、平均的な給与を考慮して人件費が月200万円程度かかります(平均給料を480万とした場合、単純に12で割ると40万/月)
収入
席数が65席で、1人あたりの単価が¥1,500と仮定します。30分で1回転できるとすれば、1時間あたりの売上は¥195,000です。もし1日8時間営業して、フル回転が5回あれば、1日の売上は約¥1,000,000、月間で¥30,000,000となります。そこから固定費の¥4,500,000と、材料費(原価率3割と仮定して¥9,000,000)、電気や光熱費の¥1,000,000を差し引くと、毎月の利益は約¥15,000,000となる可能性があります。
業態把握
セルフサービス式の野菜鍋という業態ですので、お店側からすると、アップセルが難しいです。ドリンクか麺の追加を勧めるぐらいです。そのため、キャンペーン終了後にどれだけリピート客を獲得できるかが課題です。キャンペーン価格が非常に魅力的だった分、通常価格に戻ったときにお客様がどれだけ続くか。また、競合もおりますので(南口には七宝、常に待ち客がいます)集客を維持するには工夫が必要です。若いお客様が多いのは強みですが、サラリーマンのランチ予算を大きく超える価格設定がネックになるかもしれません。
マーケティング戦略
SNSでの宣伝も行っていましたが、特に力を入れている印象はありませんでした。Xを少しやっているぐらいで、Insta, Facebook, Youtube,さらに中国のSNSも確認しましたが、一応やっている、というレベルのものでした。ただ、一人当たりの単価は高いので、この先も収益が見込めるかもしれませんが、今後の展開が気になるところです。
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