【SS】肋骨貸す魔法|#毎週ショートショートnote(裏お題)
不思議な光に包まれた探検家たちは、ジャングルの奥地から何故か薄暗い図書室みたいなところに運ばれた。
「ここはどこだ?」
本はいろんな種類があったが、彼らの知る言語はひとつもなかった。探検家の中にいくつかの古代文字を判読できる者もいたが、彼にもお手上げだった。
机の上に数冊の本が置いてあり、一冊は読みかけなのか開いたままだった。知らない文字が並び、魔法陣のような図や、意味不明な挿絵っぽいものが載っていた。
「ん?ロ、ッ、コ、ツ、カ、ス、マ、ホ… 肋骨貸す魔法?」
「字が読めるのか?」
「頭に言葉が飛び込んできたというか…」
古代文字の読める者が答えると同時に、部屋に誰かが入ってきた。骸骨のような姿の人…みたいな異形のものだった。
彼は宙に魔法陣のようなものを描き、探検家たちに投げつけた。
気がつくと、探検家たちは日本の東京タワーの展望台にいた。今までの出来事はなんだったのだろう。
彼らの肋骨が一本無くなっていたことは誰も知らない。
[410字] noteエディターのカウント値
表お題の続編にしてみました。落ちが『魔法騎士レイアース』だよ😅(東京タワーの展望台)
表お題の話はこちらに。 ↓
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