【SS】激辛の鏡|#毎週ショートショートnote(裏お題)
今日のおひさま幼稚園は何かの工場へ遠足だって。
ケンちゃんや太郎くんはいつもの格好で来た。でも女子たちはヒラヒラしたスカートに提灯のような袖のブラウス着たり、髪もクルクルしていたりリボン結んだり…七五三みたい。先生もそうだ。なんでだろう。
みんなで馬車に乗り、着いた所は工場というよりお城だった。
「今日は、白雪姫に出てくる『魔法の鏡』を作っている珍しい工場を見せてもらいます。体験コーナーもあるのでお楽しみに!では、入ります」
あちこちで大きなお鍋で鏡をグツグツ煮ていた。
「甘口、中辛、辛口、激辛とあるけど、どれがいい?」
魔法使いみたいな工場の人が聞いたので、ミコちゃんたちは「甘いのがいい」と答え、できたての甘口の鏡の前で「一番かわいいのは誰?」と質問している。
「赤いリボンの君もだし、ピンクのスカートの君も、お花模様のワンピースの君も…みんなかわい過ぎちゃって、困ったなあ!」と答える鏡。
「辛口でお願いしようかしら」お姫様みたいな格好の先生が鏡に向かうと「なんでそんな似合わない服を着ているんだ。着飾れば少しはマシに見えるかもという根性が丸見えだ。君は君、外見を取り繕うのではなく、内面を磨くことに励むんだな」
「僕は激辛で!」ケンちゃんはお願いした。すると…
「いつまで寝ているの?朝ごはん抜きよ!さっさと起きなさい!!」
お母さんに叩き起こされた。
[572字] 大幅の文字数オーバー😩
ケンちゃんたち異世界へ…?ではありませんでした。園バス🚌ではなく馬車に乗って出かけるところで、きっと???となったことでしょう。
鏡のセリフを書いていたら、文字数オーバーに。なんか開き直ってそのまま投稿です。
しかし… 売っていたらお値段はいくらするんでしょうね。
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