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「走れコウタロー」を歌っていたのは…|#我ら失敗団

もう干支を5周回っているので、酸いも甘いもいろいろ体験しており、失敗なんか山のよう!いちいち覚えてないよ…と言いたいけれど、それなりに反省したり後悔が残っていたりとしている。

自分の失敗談は、既にいくつかnoteに書き散らかしているが、まだ告白していないこともたくさんある。



あれは多分「失敗した…」と心から思うものの第1号だと思う。

幼稚園児の頃… 遊びから帰ると、母がいなかった。近くにちょっと買い物に行っているに違いないと思い、「お母さんがいない〜!!」とパニックになることもなく、お留守番をして待とうと思った。そう、私はお利口さんだったから。

でも、私は少しお腹が空いていた。おやつは置いてなかった。ジュースとかもなかった。牛乳はあったけれど、今飲むと明日の分がなくなってしまうし、晩ご飯がたべられなくなりそう… どうしよう。

そうだ。ご飯がある!自分でおにぎりを作ろう!1個くらいなら大丈夫。先におかわりしたような感じで。よし、おにぎりを作ろう。

台所の窓辺に、白いホーローの丸い筒形バケツみたいなの(蓋つき)が並んでいて、その中に砂糖か塩か味噌が入っているのは知っていた。おにぎりは両手を濡らして塩を掌にまぶし、それでご飯をギュッと丸めればいいのも知っている。お弁当を作るのを見ているから、ちゃんとわかっている!

ご飯は…いっぱい炊けていた。思った以上に熱い!だから、パン皿の上に広げて冷ますことにした。で、手を濡らして、塩を… 

あれ?塩が入っているのは、どの入れ物だろう?味噌はわかる。で、他は塩か砂糖なんだけれど… どちらも白い粉でわからない。ん〜〜「みそ」は漢字二文字のこれ(味噌)だから、「しお」も二文字だから、こっち(砂糖)かな?きっとそうに違いない。手につけて、ご飯載っけて、ギュッギュッとして… できた!

なんか塩味が足りないみたい。お母さんが作るときは、ちょっとしかつけていない感じだったけど。私の手が小さいからかな… 塩をもっと付けよう!あれ?全然塩の味がしないし、ご飯も変な味だ。塩が変なのかな? あれ?塩じゃない!これは砂糖だ!
うわぁ、ご飯に砂糖をつけちゃった。大変!

砂糖まみれのご飯と、ご飯粒まみれになった砂糖壺と、なんかビショビショでベタベタになった台所…そして反ベソになった私…

間もなく帰宅した母は、すっかり呆れかえって…濡れタオルで私の顔と手を拭いて大笑いしていた。



そして、このことがきっかけで「漢字が読めるようになりたい!」と強く思うようになったのです。元々絵本とか読むのは好きでしたが、ひらがなの読み書きだけじゃなく、漢字もルビを読むだけじゃなくて漢字を覚えるというか… 同じ部首の漢字とか似たような漢字とか、気になったらどんどん覚え始めました。漢字辞書、好きでした。(変な小学生)




過去に書き散らかしたその他の失敗談は、こちらに…

#我ら失敗団
#エッセイ

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