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じゅうおくえん

少し前に母からこんな問いがありました。

『お母さんな、昨日寝られへんかってん。なんでかって言うたらな、10億円何に使うか考えててん。ほんなら興奮してきて寝られへんかってん。あのな、日本中旅行しまくることにしてん。観光しておいしいもん食べて、高級旅館やらホテルやら泊まりまくるねん。連泊するねん。死ぬまでに使い切るねん。お父さんがそんなんしてたら人生狂うぞて言うけど、この歳やしもう狂てもええねん。きいろは何に使う?』

潔いですね、母上。
そして親子してすでに当たっている感じですね。



わたしなら。旅行、もちろんしたい。
そして手に入れたい夢もある。

その1
果樹が欲しい。
まず日本全国の果樹園を巡る旅をする。
そしてそれぞれの果樹園から1本の木の主になりたいのです。果樹園の方々に充分に利益のある価格で譲り受け、他の木同様にお世話をしてもらう。そしてその木で育まれた実は全てわたしのものなのじゃ。
ふふふふ。笑いがとまらない。
時々伺ってお手伝いがしたい。邪魔にならないよう気をつけます。そして許されるなら収穫したそばから食べたい。滴る果汁を、もったいなーーい❤︎とかきゃっきゃしながら、自分の木の下で。

いちご・グレープフルーツ・さくらんぼ・びわ・プラム・桃・マンゴー・ぶどう・梨(ラフランス含む)・柿・みかん・りんご。
日本各地にわたしの木。
ふふふふ。
笑いがとまらない。
我ながら最高に素敵なアイデアである。


その2
ハタチの頃からの夢も叶えておきたい。
各地にいる家族や友達など大好きな人を全員集めて、どでかいテーブルで食事をする。
場所はオーストラリアがいいかなぁ。
大きな木の下、白いクロスが美しいテーブルで、ひゃーひゃー言いながらあれこれと食べ尽くす。
夜が落ちてきたら、飲んだくれつつ火を囲み星を眺め、そしてみんなで輪になって深く幸福に眠りたい。


10億円が降って湧いても、しっかりと地に足つけて仕事は続けつつ、今後の人生もつつましく暮らしてゆく分を残したら、果樹を買い、ワールドワイド食事を催して、残りは素敵だなと賛同する企業や団体・協会などへの意思表示に使いたい。

うん。
すごく真面目に考えた。
そんな感じでいこう。

夫が買っている宝くじは当たったことがないけども。今後も当たる気はしないけども。

夫は手放したSAABをもう一度手に入れるそうです。そしたらあとは果樹園を買いなさい。ですって。園ごと?ふとっぱらですこと。

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