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【らいむ回顧】ラップでレースを振り返る!【オーシャンS】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

今回はオーシャンSの回顧です!🐎
高松宮記念にも繋がるレース、どんな内容だったのか一緒に振り返っていきましょう!

※この回顧にはボク自身の主観も含まれています。ボクの考えが全て合っているとは思いませんし、見る人によっては違う見解になると思います。ラップとレース映像を照らし合わせてボク自身が感じたことを書き記していますので少しでも振り返りの参考になれば嬉しいです。

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🍀オーシャンS🍀

【中山芝1200mコース図】

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〜コースの特徴〜
中山芝1200mはスタートから下り坂となるため前半からペースが速くなりやすいコースです。
スピードとハイペースに耐える持久力が求められ、最後には急坂もあるためパワーも必要となります。ハイペースに対応できて、スピードとパワーを兼ね備えている子を狙いたいコースです。


【オーシャンSレースラップ】
11.9-10.6-10.9-11.3-11.2-12.0
前半3F33.4-後半3F34.5(前傾1.1秒)
勝ちタイム1.07.9-ハイペース

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※平均ラップは過去5年のもの


開幕2週目となる中山ですが、晴れ続きの良馬場にしてはそこまで速い時計が出るコンディションではなく、標準〜やや速い程度の馬場でした。
また、この日は強い風が吹いており直線は追い風(向こう正面向かい風)となる風向きでした。
芝のレースはペースが流れると差し馬の活躍が目立っていましたが、スローペースでは先行馬がしっかり残っていました。風の影響を考慮すると通常より差しは届きやすくなっているものの、基本は開催前半らしいイン前がやや有利な馬場状態だったとみています。

○オーシャンS、近年の勝ちタイム
2022年…1.07.9(良)
2021年…1.08.4(稍重)
2020年…1.07.4(良)
2019年…1.07.1(良)

今回のレースラップを見てみると、前半から速いペースを刻み徐々に減速していくコース形態らしいラップとなりました。
平均ペースと比較すると前半がやや遅いように見えますが、これはスタート後向かい風の影響もあったと思います。そのため数字以上に前半の負荷が大きいレースでした。
それらを踏まえた上でレースを詳しく見ていきましょう。



【レース展開】

大きな出遅れはなく全体的に揃ったスタート。好スタートを決めたデトロイトテソーロが先頭に立ちますが、外からビアンフェが徐々にポジションをあげてハナを奪いデトロイトテソーロは2番手に控えます。
その後ろ、内からスマートクラージュ、ファストフォース、ダディーズビビッド、ジャンダルムにキルロードと先行グループが殺到します。
ここの先行グループが密集&デトロイトテソーロが控えたことにより、スマートクラージュファストフォース進路が狭くなる不利がありました。この二頭は次走以降注目馬にとりあげているので詳しくは後述します。

ビアンフェが先頭のまま3,4コーナーへ。外からジャンダルム、キルロードが動き後続勢も徐々に進出を開始し直線へと入っていきます。ここで馬群が密集しますが、道中も馬群が横並びになっていたことで終始大外を回されてしまう不利を受けた子がいました。短距離戦はポジションの確保にかけられる時間が短く、枠順の影響も大きくなります。こちらも詳しくは次走以降注目馬の項目にて後述します。

直線に入ると逃げ粘るビアンフェを外からジャンダルムが捉えにかかり、残り100m付近で交わして先頭へ。後ろからはダディーズビビッド、更に大外後方からナランフレグが勢いよく末脚を伸ばしますが、最後は3/4馬身差で振り切りジャンダルムが先頭でゴールイン。2歳時以来となる重賞制覇を飾りました。




【各馬の短評&次走以降注目馬】

1着:ジャンダルム

スタートを決めて先行すると、そのまま押し切って勝利と力を出し切ることが出来ました。
近走は出遅れてしまったりゲート面に不安があったものの、近2走は良いスタートを切れており安定感を取り戻した印象です。特に今回の鞍上である荻野極騎手が騎乗した時はゲートが安定しており、手が合っているコンビなのではないでしょうか。
また、前走は
・中京芝1200mで不利な大外枠
・差し有利展開を先行
・斤量57.5kg
と、苦しい要素が重なり三重苦となっていたレースで今回は条件が好転するターンでもありました。
近走内容からはGIでも十分通用する走りを見せていると評価しているので、今回のようなレースが出来れば本番でも楽しみな存在です。
恐らく次走は高松宮記念に向かうと思いますが、中京芝1200mも他の短距離戦同様枠順の影響を受けやすいコースでもあるため、当日の馬場状態や他馬との並びには注意したいです。



2着:ナランフレグ

道中はいつも通り後方から。4角までは外に出さず道中は内目を追走し、直線で追い込んできました。
直線追い風の恩恵や道中ロスを抑えて立ち回れた部分も影響したとは思いますが、後方待機勢で追い込んで来たのはこの子だけで力を見せた内容でした。
テンのスピードが速くないため後方一辺倒の競馬になってしまうものの、4戦連続で上がり最速の末脚を使えているように末脚は堅実なタイプです。脚質的に馬場や展開に左右される面はありますが、直線の長い中京コースは【1.4.2.1】と好相性の舞台でもあり本番でも楽しみな存在です。
(唯一馬券内を外したのが昨年のセントウルS。このレースは時計が速く前が残りやすい馬場でした。本番も当日の馬場傾向には要注目です。)



3着:ビアンフェ

この子もジャンダルム同様前走は苦しい展開になったレースで
・差し有利展開を逃げ
・斤量57.5
と、今回は条件好転のターンでした。
また、外からハナを奪いデトロイトテソーロにペースを刻ませなかったのは鞍上の好騎乗だったと感じます。
平坦コースでの活躍が目立ち急坂コースでは一歩足りない競馬が続いていますが、しっかり力を出し切っての好走だと思います。


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5着:デトロイトテソーロ

好スタートを決めて一旦は先頭に立ちましたが、外からビアンフェが主張してきたため控える形を選択しました。
直線では詰まって僅かに追い出しが遅れる不利がありましたが、それでも最後までビアンフェとの差を縮めており逃げていれば着順は逆転していたのではと感じさせる走りでした。
父Speightstownの代表産駒にはモズスーパーフレアやマテラスカイなどがおり、スピードを活かしたハイペース逃げで後続に脚を使わせる持久戦を得意としている産駒が多いのが特徴です。そのためハナを譲って控えた選択はこの子にとって大きな不利であったと感じますし、得意な形に持ち込めれば今回以上の結果も期待できるのではないでしょうか。
また、ハイペースになりやすい中山芝1200mは強みを活かしやすく、このコース自体は合っていたと思います。
(母系にダート血統も入っており、モズスーパーフレア同様ダートでも走れるかも?)



9着:ファストフォース

スタートから促すも行き切れず追走にも苦労してるような面が見られ、3角ではデトロイトテソーロと外からポジションを上げていったジャンダルムに進路をカットされてしまい後退する不利がありました。
昨年小倉でのハイペースを逃げ先行で好走していたことから本命を打ちましたが、昨年のそのレースは斤量が軽かったこと、今回は前半のペースが緩くなりやすい阪神芝1200mを使い阪神1400mからの短縮という臨戦過程だったことを考えると今回の条件は少し忙しかったのかもしれません。
(それぞれ3レースのテンのタイム比較)
・京阪杯 12.3-10.8(23.1)
・阪神C 12.2-11.1(23.3)
・オーシャンS 11.9-10.6(22.5)

昨年のスプリンターズSはスタートで出負けした影響もありますが、テンが速くなりやすい中山は向いていないのかもしれないと感じました。
今回は不利もあり度外視可能な一戦だと感じますし、前走や前々走の内容はいいため今後追いかけたい一頭です。
(出来れば中山以外へのコース変わりで)



10着:スマートクラージュ

内から先行しましたが道中折り合いを欠いて行きたがる面を見せており、3コーナーでは前にいたデトロイトテソーロが控えた事により詰まってしまい、隣にいたファストフォースも不利を受けたことでごちゃついて後退する不利がありました。
近走は1200mで連勝、それ以前は1400mをハイペースで先行して結果を残していますが、前半速いペースになりやすい中山1200mは忙しくて合わないのでは?とも感じました。前走はペースが速かったとはいえ直線の長い中京で末脚を活かしやすいコース、2走前はスローペースを控えて上がり33.3の末脚で差し切りと、本質的に前半が速くなるコースの1200mは合っていないのではないでしょうか。
今回は不利もありましたしコース替わり距離延長で見直したいです。
(1200mなら前半のペースが流れにくい阪神や中京が合うのではないでしょうか)



14着:マイネルジェロディ

やや出負け気味のスタートとなり後方からとなりましたが、内に入れるタイミングがなく終始大外を追走するロスの多い競馬となってしまいました。
3走前の南総Sでは同日OPクラスのレースを0.5秒上回る強い走りを見せており、2走前は先行勢最先着の強い競馬、前走は馬群に包まれ進路がなくコーナーでポジションを下げ差し損ねと昇級後も噛み合わないながらも強い走りを続けています。
今回は不利があったとはいえ物足りない走りにも見えますが、小倉に遠征してから中3週で出走と使い詰めのなか厳しいローテーションでのレースで本来のパフォーマンスを発揮できていないと感じました。
今回のレースは度外視可能な一戦とみて次走以降巻き返しに期待したいです。


🍀オーシャンSの次走以降注目馬デトロイトテソーロファストフォーススマートクラージュマイネルジェロディ



以上、オーシャンSの回顧でした!
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最後まで読んでくださりありがとうございました✨












(ビアードパパのシュークリームは美味しい)


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