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コースを学ぼう!-part5-【京都芝3000m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGI菊花賞が行われる舞台でもある京都芝3000mについてまとめました✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!





🟢コースの概要🟢

コースの全体像

京都芝3000mコース図

京都芝3000mは向正面の3コーナー手前からスタートし、外回りコースを1周半走りゴールを迎える長距離コースです。
このコースは10月に行われる3歳GIの菊花賞と、1月に行われる古馬OP戦の万葉Sで使用されます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

スローペースになりやすいコース形態!
京都芝3000mはスタート地点が上り坂になっており、すぐコーナーを迎えるためスローペースになりやすいのが特徴です。
レース中盤は大きくペースが緩むこともあれば逆にペースが緩まなかったりと、長距離戦故に道中の動き次第で流れが大きく変わりますが、基本はスローペースに落ち着きやすいため折り合い面も大切になるコースです。


3, 4コーナーは下り坂!持続力が問われるコース!
京都競馬場は3コーナーから下り坂となっているため、下り坂を迎える残り800m地点から徐々にペースが上がる流れになりやすく、最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。
また、直線は平坦・スローペースになりやすいといった性質からレース後半は速いラップを刻む展開となるため、長距離戦にしては速い上がりも求められるコースとなっています。大きくペースが緩んだ際は直線でのトップスピードが強く求められる末脚勝負になることもあるため、長距離に対応できて且つスピードも兼ね備えている子を狙いたいコースです。



🍀菊花賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
長距離戦に対応できる気性面
差し追い込み有利
やや外枠有利
能力重視
※データは京都開催の過去10年

京都芝3000mは外回りコースを使用する長距離戦です。スタート後はすぐに上り坂となるためスローペースになりやすく、3コーナーの残り800m付近から下り坂、直線は平坦でレース後半は速いラップを刻む展開になるため最後の直線でのトップスピードも問われるコースです。
長距離戦のため前半スローペースになっても道中の動き次第で流れが大きく変わるコースですが、急坂を2度越えなければならない阪神と比べると後半の末脚が求められやすく、スタミナだけでなくスピードも重要となるコースです。
また、下り坂の影響もあり後半は徐々に加速していく流れになりやすいため最後までバテずに走りきる持続力も問われるコースであり、長距離戦のため道中しっかり折り合いをつけられるかも重要な要素です。

スローペース+持続力勝負が基本のコースですが、長距離戦のため道中の動き次第でレースの流れは大きく変化します。
過去10年の京都開催の菊花賞を振り返ってみましょう。


-2020-
12.8-11.9-12.1-13.3-12.1-11.9-13.1-12.4-12.5-12.7-12.9-12.2-11.8-11.6-12.2
前半3F36.8-後半3F35.6(後傾1.2秒)
前半5F62.2-後半5F60.7(後傾1.5秒)
勝ちタイム:3.05.5(良) スローペース

-2019-
12.9-12.4-12.3-12.6-12.2-12.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.5-12.0-12.0-11.8-12.4
前半3F37.6-後半3F36.2(後傾1.4秒)
前半5F62.4-後半5F60.7(後傾1.7秒)
勝ちタイム:3.06.0(良) スローペース

-2018-
12.8-11.9-12.5-12.9-12.6-12.4-13.3-13.0-12.8-12.7-12.8-12.2-10.7-11.3
前半3F37.2-後半3F34.2(後傾3.0秒)
前半5F62.7-後半5F59.2(後傾3.5秒)
勝ちタイム:3.06.1(良) スローペース

-2017-
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9
前半3F37.8-後半3F40.0(前傾2.2秒)
前半5F64.1-後半5F66.0(前傾1.9秒)
勝ちタイム:3.18.9(不良) ハイペース

-2016-
13.0-11.3-11.0-12.4-12.2-12.7-13.6-13.2-12.3-12.7-12.2-12.0-11.6-11.5-11.6
前半3F35.3-後半3F34.7(後傾0.6秒)
前半5F59.9-後半5F58.9(後傾1.0秒)
勝ちタイム:3.03.3(良) スローペース

-2015-
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6
前半3F35.4-後半3F35.4(前後傾なし)
前半5F60.2-後半5F59.3(後傾0.9秒)
勝ちタイム:3.03.9(良) 中緩みスローペース

-2014-
13.0-12.0-12.0-12.0-11.9-11.7-12.4-12.5-12.3-12.4-12.2-11.7-11.7-11.6-11.6
前半3F37.0-後半3F34.9(後傾2.1秒)
前半5F60.9-後半5F58.8(後傾2.1秒)
勝ちタイム:3.01.0(良) スローペース

-2013-
13.0-12.5-11.7-12.3-11.7-12.1-13.0-12.7-12.6-12.6-12.8-12.1-12.0-11.8-12.3
前半3F37.2-後半3F36.1(後傾1.1秒)
前半5F61.2-後半5F61.0(後傾0.2秒)
勝ちタイム:3.05.2(不良) ややスローペース

-2012-
13.0-11.9-12.2-12.2-11.6-11.6-12.6-12.5-12.3-12.2-12.5-12.2-11.9-11.8-12.4
前半3F37.1-後半3F36.1(後傾1.0秒)
前半5F60.9-後半5F60.8(後傾0.1秒)
勝ちタイム:3.02.9(良) ややスロー〜平均ペース

-2011-
12.7-12.2-12.0-12.0-11.7-12.3-12.7-12.6-12.4-12.1-12.9-12.1-11.5-11.6-12.0
前半3F36.9-後半3F35.1(後傾1.8秒)
前半5F60.6-後半5F60.1(後傾0.5秒)
勝ちタイム:3.02.8(良) スローペース


過去の菊花賞を振り返ると殆どの年がスローペースで、レース後半部分に11秒台を刻む流れになっていることがわかります。
年によってはレース後半に11秒台を複数刻んだり、10秒台に突入することもあります。ペースの緩みに対応できる折り合い面、そして持続力に加えて速い上がりを使えるかも問われるレースです。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角5番手以内
【3-0-5-48/56】
勝率5.4% 連対率5.4% 複勝率14.3%
単勝回収率39 複勝回収率41

初角6番手以下
【7-10-5-102/124】
勝率5.6% 連対率13.7% 複勝率17.7%
単勝回収率25 複勝回収率59

スローペースになりやすいといったコース形態から前有利に感じるかもしれませんが、早めにペースが上がりやすいことに加えてレース後半での末脚も求められるため、差し追込馬の好走が目立つレースとなっています。

人気を背負った先行馬の成績を見てみると、2020年はバビットが3人気10着、2019年はヴェロックスが1人気3着、2018年はエポカドーロが3人気8着、ジェネラーレウーノが4人気9着、メイショウテッコンが5人気14着と人気を裏切るケースも目立ちます。

反対に初角5番手以内の先行策から連対したのはキタサンブラックトーホウジャッカルエピファネイアの3頭のみ。
キタサンブラックは古馬になってからも中長距離GIで上位争いを続けGI7勝を挙げた名馬。
トーホウジャッカルはその後爪を痛めてしまい長期休養もあり勝ち星こそ挙げられなかったものの、この時の菊花賞はレコードタイムで勝利。後に有馬記念を制するゴールドアクターを負かしており、復帰後も宝塚記念4着、天皇賞春5着とGI戦線で上位に好走しました。
エピファネイアもその後GI戦線で上位争いを続け、翌年のジャパンカップを圧勝。
このように菊花賞を先行策で制した馬は高い能力があっての勝利でした。レース後半での末脚が求められることから先行力と立ち回りの上手さを活かして後ろを封じ込める、展開面の恩恵を受けて勝利する…といったことが難しいレースのため、そもそもの能力も大切なレースです。

前走初角5番手以内
【2-3-7-63/75】
勝率2.7% 連対率6.7% 複勝率16.0%
単勝回収率19 複勝回収率68

前走初角5番手以内+前走芝2200m以上の2勝クラス以上で1着
【2-1-5-9/17】
勝率11.8% 連対率17.6% 複勝率47.1%
単勝回収率87 複勝回収率207

前走先行馬は長い距離を使われてしっかり勝ち切っている子に注目です。
一方差し馬はしっかり速い上がりを使って好走できているかが重要となります。

○前走初角6番手以下
【8-7-3-87/105】
勝率7.6% 連対率14.3% 複勝率17.1%
単勝回収率36 複勝回収率43

前走初角6番手以下+前走が芝重賞で上がり3F3位以内且つ3着以内
【8-7-2-17/34】
勝率23.5% 連対率44.1% 複勝率50.0%
単勝回収率114 複勝回収率122

特に前走が重賞レースで速い上がりを使って好走出来ている子は好走率が高く要注目です。


続いてのポイントはやや外枠有利です。

1〜4枠
【7-2-2-69/80】
勝率8.8% 連対率11.3% 複勝率13.8%
単勝回収率41 複勝回収率39

5〜8枠
【3-8-8-81/100】
勝率3.0% 連対率11.0% 複勝率19.0%
単勝回収率20 複勝回収率65

勝率は内枠が高いものの、全体の好走率は外枠が高くなっています。
しかし一概に外枠有利と言えるほどの偏りではなく、このレースは開催3週目に行われるためその年によって馬場の荒れ具合も異なるといった特徴があります。
長距離戦のため基本は内でロスなく立ち回り、レース後半にかけて外に出しスムーズに加速していくのが理想的ですが、内が使えるのか芝が荒れているのかを確認して有利不利を判断したいレースです。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つ。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




以上、京都芝3000mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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