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チベット編

2023年8月ネパールの滞在中にチベット寺院でチベット人の方に治療をさせてもらう機会があった

恥ずかしながらチベットの事は全然知らずに今まで生きて来た
同じ令和のこの時代に生きていてこんなに違う世界があるのだと衝撃的だったので文字にまとめます

まだまだ知らない世界はいっぱいあって
東京にいると普段見ている視界がどれだけ狭いのか気づかされる。

今回私たちの通訳とアテンドをしてくれたちあきさんがチベットの現状とここにいる経緯を語ってくれた。

今、ネパールにいるチベット人は皆、国境を越えヒマラヤ山脈も越え命がけで亡命してきたという事実を知り私は衝撃を受けた。今、この令和の時代にそんな現実があるんだと、、

文章を綴るのは苦手なので
詳しい経緯はこちらを参照下さい。


お寺での治療

今回チベット寺院で施術をさせてもらった。
ここにいるだけでご利益がありそうな空間
神様が守ってくれる感じと、良い気の流れを感じられる場所

亡命してきた方たちはここのお寺で寝泊まりをしている。

チベット人とお会いするのは初めて
治療をさせて頂き、ネパール人とは全く体質も違いビックリした

かなり標高の高い所で生まれ育った彼らは肺が発達していて体つきや訴える主訴も違って興味深い。男性も女性も鳩胸の人が多い

運動器系疾患(肩・腰・膝)はもちろん、の不調を訴える方が多かった。鼻が詰まって通りが悪い、頭がぼやっとするなど
東洋医学的に肺属性は鼻にも関与するのでその関連性なのか?
前日にスーパーで買ったオイルを持っていたので
頭と鼻の近くに塗布してあげたらとても喜ばれた。これが欲しい!!と熱望されたのでみんなで使って!とプレゼント

施術中数珠を触っていたりお経を唱える方もいて
何のお経?と聞いてみたら痛みから守ってくれるお経だと

無宗教の私にはとても刺激的な光景だった

印象的だったのは
鍼を打った時に、ここに感じる!気がこっちに流れている!
とフィードバックをくれる方が何人もいた。
ちあきさん曰く毎日何時間も瞑想したり心と身体と向き合っているから気の流れを繊細に感じやすいのではないか?との事
日々心と身体とじっくり向き合っているんだなぁ…

チベットのご飯

お寺にいる方々の施術を終え、昼食をもてなしてくれた
尼さんが作ってくれたご飯が最高に美味しかった。

味付けはシンプルに塩と素材のうま味スパイスが全く使われていない。ヘルスケアキャンプの毎日食べていたスパイスまみれのまかないダルバードも好きだけど優しい味がほっと心に染みる
宗教上の理由か甘味を使わない用で
こちらで頂いたチャイは砂糖ではなく塩が入っていて斬新だった
チャイと一緒に頂いたお菓子も甘みが全くない



こちらも好きなだけ取って盛って食べるスタイル

修行僧の施術

その後は、修行中の方にも施術をお願いしたいとの事で違う建物へ移動



そこでは3年3ヶ月3日間対面で人と会ってはいけない山奥の建物の施設にこもって修行をしているらしい。

対面では会えないが入口のドアに穴が開いていてから手と足だけが出てくる

チベット医のアムチは脈診で体の状況を診断する。
そこから不調を分析し薬を処方する

アムチの指示で針をやってくれ!とドアの穴から足だけが出てくる今の時代にこんな光景があるのかとカルチャーショックを受けた

鍼灸は今の西洋医学が入ってくる前からずっとあった医学。
今みたいになんでも生体検査で分かってしまうけど、それが無かった時代はその人の身体を実際に触って情報を細かく読み取って診断していた。その中でもメインなのが脈診アーユルヴェーダも東洋医学もチベット医学もここに共通点がある。
手首の脈で状況を把握し要穴(沢山あるツボの中で特に要点的なツボ)は肘と膝から下に多い理由に納得した

今の時代は洋服を着ていて簡単に脱ぎ着できるし患者さんはベッドの上に寝てくれる。
私が学生時代に聞いたのは、昔の王族の治療をする時などはむやみやたらに触れられないので比較的でやすい手と足からの情報を読み取ったり刺激して治療をしていた、と。
韓国ドラマを見ているとそんな世界の話が良く出てくる

昔はこんな光景も当たり前だったのかもしれない
まだまだ知らない世界はたくさんあるな。

また機会を作って、施術しに行きたいな

チベット人の透き通った目の輝き、優しさが忘れられない

おまけ

今回、通訳とチベットの方達と繋いでくれたちあきさんがサポートしている孤児院になんと同じタイミングでLesWorldの仲間が滞在していた。
そんな奇跡的な偶然ある??

Nepal入りしていたのは知っていたが、個人の自由がない団体だったので会うのは難しいだろうなーと思っていたらなんとちあきさんが孤児院連れて行ってくれて、広島で出会った仲間がまさかのネパールで再会する事ができた。
彼らは孤児院の子供たちと映画を作るという活動をしていて子供たちの目がキラキラしていて心の底から楽しんでいるのが印象的だった
日本人が色々想いを持って様々な形でネパールでのボランティア活動をしているんだなと。ご縁って不思議

チベットの神様が繋いでくれた贈り物かもしれない


広島ぶりの再会
気になる要素しかない
チベット民の子供達が生活している孤児院

さいごに

施術を受けてくれた方が、お礼を払いたいが
お金を払うことが出来ない。
その代わりに、神様にあなたの幸福を祈ります。

とお経を唱えてくれたのがとても印象的で
ウルっと涙が止まらなかった。

手に職、鍼灸業を選んで本当に良かったなと思えたネパール滞在でした。チベットの文化をもっと深く知り、次はもっと長期滞在でじっくり文化に浸ったり施術したりしたいな


1人1人意味があるんだろうな
とても優しい顔をしていた

また来ます!!

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