呪いが解けない②

正確には今になってようやく解けつつあるのですが、20代の私を苦しめた要因に母親の歪んだエイジズムがあります。
母親も古い価値観を持った人間であることは以前の記事で伝わったか伝わっていないか分かりませんが、女性は25歳を過ぎたらオバサンという信念を持つ人でした。

その割に私を大学まで出した上で、今の時代は大学院まで行かないといけないという価値観を押し付けてきた人でした。理系修士はともかく、文系の一部の学部以外は院進したら学歴ロンダリング扱いでより就職困難になることを知らんのか。もし修士号の学位を取得したとしても卒業は最短で24歳になる。

この場合、新卒1年目でオバサンかいな。

さすがに20代前半で25過ぎたらオバサンだからね。という口癖は地味に私のエイジズムもルッキズムもありとあらゆる価値観を歪め、もう自分がピエロのように私ババアだからねぇ!私は頭のおかしいババアだからねぇ!と誤魔化すしかないのでした。

貴重な20代をババアネタで乗り切りたくなかったわ。

もう私も自他ともに認めるババアになってしまったため、酸いも甘いも噛み分けました。もうババアでいいわ!!

今日、夕食の手伝いをしているときに母が気を遣ったのか「お姉さん」言ったけど「わたしゃもうヨボヨボのババアだでもうオバサンでいいにー!?」と返しておきました。

しかし大学を卒業してからの20代の時期を無駄にしてしまったな……言葉の呪縛は重いし気付けば反芻しているしずっとずっと若くない若くないと呪っていました。

……年齢なんて自ら言わんきゃ分からん。私は数週間前 じゅうよんさい になりまして、ようやくエヴァに乗れる年齢になったよ!!やったね!!

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