無才のロウソク

ワシは都内のサラリーマンだ。
なんとなく生きて、なんとなく大学に進み、就活をし、地元を離れてなんとなく、都内の企業に就職した。
これまで何かを特別に頑張ったという自負はなく、大学や就職も受け身の範囲で叶う程度のところだった。将来の計画だとか、そんなものは特に考えていなかった。

ワシは現在、妻と二歳の息子と共に暮らす。
妻とは仕事で知り合った。
無才なワシに優しく寄り添ってくれる、正直なところ自慢の妻だ。
どちらかというと地味で静かな性格だが、ワシにはそれが心地良く、心底大切に思っていた。
独り身の頃のワシには生き甲斐なんて無かったが、今は妻の存在こそがそうだ。
そして、息子の"ワ子孫(わしそん)"もだ。
大切な妻との間に生まれた、これまた大切な宝物である。
取り柄のないワシには、妻とワ子孫が全てだった。

ある夜、ワシと妻は話していた。
「明日、取引先との大事な商談があるんだ。」
「あら、そうなの。」
「うん。昇進のためにはこのチャンスを生かさなきゃな…。今まであんまり目立った成績を残せてないから。」
「あんまり気負いすぎないでね。」
「ワ子孫には兄弟をつくってやりたいと思ってるんだ。」
「そうね。できたら素敵だと思うよ。でも無理しないでいいと思うよ。」
「ワシ、昇給のためになんとしても頑張るよ。」
ぐっすり眠るワ子孫の寝顔を見てから、ワシも眠りについた。

翌日、仕事を終えてワシは帰宅した。
妻は普段と変わらず出迎えてくれた。
「おかえりなさい。」
「ただいま。」
「お弁当箱、出しといてね。」
「うん。」
「お風呂湧いてるからね。」
「うん。」
「ワ子孫、今日保育園でお絵描き褒められたんだって。」
「お、そうか。おーい、ワ子孫、偉いなぁ!褒められたんだってなぁ、すごいぞ。」
ワシはおもちゃ遊びに夢中なワ子孫の頭をわしゃわしゃと撫でた。
少し鬱陶しそうにして、またおもちゃに集中するワ子孫を少しぼんやりと眺めてから、ワシは続けた。
「あのな、今日の…」
「うん。大丈夫。お風呂、冷めちゃうよ。」
妻の声は優しかった。
ワシは湯船に浸かりながら、嗚咽をあげて泣いた。
風呂から上がると、夕飯が食卓に並べられていた。
「あれ、少し豪華じゃないか。」
「少しだなんて言わないで。さて、何でしょう!」
「パパ、何でしょう!」
ワ子孫も続いた。
「ええと、あれ、何だっけ?今日…」
「ほら、あなたの誕生日だよ!」
「ああ、そうか。忘れてた。」
「ケーキもあるよ。見る?」
「見る?って。ご飯食べてからにしようよ。」
ワシはそう言ったが、ワシよりもワ子孫がどうしてもケーキが待ち遠しいようだ。
「わかった、そうだね。先にケーキ、ちょっと食べちゃおうか。」
「うん。持ってくるね。」
丸いケーキには、ロウソクが三本立てらていた。
妻が部屋の明かりを消した。
ハッピーバースデーの歌声を聴きながら、ワシはゆらゆらの火を見つめていた。
小さくもあたたかい三人の家族だ。
ロウソクの火を吹き消して、暗闇に紛れて目を潤ませた。

ワ子孫はこの前、小学校の五年生になっていた。
今日は家庭訪問があって、妻が新しい担任の先生と話した。
「先生、いつもお世話になっております。」
「こちらこそお世話になっております。ワ子孫君、真面目にきちんとやってくれていますよ。」
「そうなんですか。よかったです、ありがとうございます。」
「お家でのワ子孫君の様子はどうですか?元気ですか?」
「ええ、お陰様で。もう、家の中ではちょっとうるさいくらいで。」
妻は笑って答えたが、先生が少し意外そうな表情を浮かべたのを見て、先生に尋ねた。
「あの、学校では元気無さそうにしてますか。」
「あ、いえいえ、落ち着いているし先生の言うこともよく聞いてくれるし、すごく良い子ですよ。」
「そうですか。友達とはうまくやれていますか。」
「喧嘩もないし、うまくやれていると思いますよ。」
ありがとうございました、と言って妻は先生を見送った。
その日の晩、ワ子孫が寝てから妻はワシに言った。
「ねえ、今日の家庭訪問のことなんだけど。」
「うん、どうだった。」
「ワ子孫、学校ではあんまり元気ないみたいなの。」
「えっ、先生がそう言ってたのか。」
「直接そう言ってたわけじゃないけど、学校では良い子にしてるけど大人しいみたいで。友達とはどうかって聞いたけど、楽しそうにしてるとかは言われなくて。」
「そうなのか。たしか四年生のときはそんなこと言われなかったよな。」
「うん、だから気になって。」
「新しいクラス、うまくいってないのかもな。」
「うん…。」
とりあえず様子を見ようということになった。
面談以来、妻はワ子孫がどことなく元気がないのではと気にするようになった。
ある日、妻はワ子孫に尋ねた。
「ねえ、最近友達とは何して遊ぶの?」
「最近友達とー?えっとね。」
「うん。」
「えっとね…。」
そう言うと、ワ子孫の目にはじわじわ涙が浮かんできた。
妻はワ子孫をよしよしと抱きしめた。

就寝前、また妻とワ子孫のことで話し合いになった。
「ワ子孫のことなんだけど。」
「うん。」
「ワ子孫、国語の授業の音読でね、一人ずつ当てられて音読するんだけど、前の子が上手く読めなかったところをちゃんと読んだらしいのね。」
「うん。」
「それで、読めなかった子が新しいクラスの中心的な男の子でね。自分が読めなかったところをワ子孫がすらすら読んだのを、ちょっと気にしたみたいで。」
ワシはそこまで聞いて不安が高まってきたが、とりあえず黙って耳を傾けた。
「それ以来、その男の子が友達グループを作ってるんだけど、そのグループとワ子孫はあんまり仲良くしてもらえなくなったみたいで…。」
ワシは、うーん、と頭を悩ませた。
悩ませたが、どうしたら仲間はずれを解決できるかなんてわからなかった。
妻も不安そうな表情を浮かべている。
ワシは一晩考えて、翌日ワ子孫と話した。
ワ子孫には、学校でうまくいかないことがあってもお父さんとお母さんは絶対に味方だから安心するんだ、と伝えた。
ワ子孫は、うつむき気味で、うん、と言った。
小学校の高学年にもなれば、家族に心配をかけるのはなんだか悪いことで、後ろめたいような感覚が十分に芽生えている。
ワ子孫は特に周りの目を気にする子だった。
本人にとっては堪える出来事だろう。
その後、クラスでも担任の先生が状況に気づいて話し合いが設けられ、仲間はずれのようなことは無くなった。
しかし、ワ子孫はその一件以来、学校で賑やかにするようなことは少なくなった。

ワシは定年が近づく年齢になっていた。
ワ子孫は大学生になって、地方で一人暮らしをしている。
ワ子孫は大学でサークルに入ったが途中で辞めた。
ワ子孫は引っ越し業者のアルバイトをしていた。
授業が少ない日には現場に入っている。
ある夏の日もワ子孫はバイトだった。
必要最低限のコミュニケーションを取りながら、汗だくで荷物を運んでいた。
ひと段落して、休憩時間になった。
ワ子孫がいつも通り、イヤホンをして携帯電話をいじっていると、携帯電話越しに人影が現れた。
ワ子孫が顔を上げると、初めて見る男の顔があった。
メンバー固定のバイトではないので新顔自体は珍しくもないが、話しかけられるのは久しぶりだった。
その男の肌は少し色黒で、髪型はサイドを刈り上げたような短髪だった。
軽い口調で話しかけてくる。
「お疲れさん。これよかったら。」
そう言ってスポーツドリンクを差し出した。
「え、あ、どうもっす。」
「大学生?」
「あ、そうっす。」
「名前なんていうの?俺は黒田。」
「あ、ワ子孫っていいます。」
「へぇ、ワ子孫君、今度俺らと海行かない?」
「え、海ですか。」
「うん、今んとこ俺と女の子が二人来るんだけど、男ももう一人いた方がバランスいいじゃん。」
「あぁ。でも俺、あんまそういうタイプじゃないっていうか…。」
「いいよいいよ、そんなの別に関係ないし。じゃあ連絡先教えて?」
軽そうな色黒男の勢いに押され、なし崩しに連絡先を交換し、結局海に行くことになった。
ワ子孫は戸惑いながらも、一方でどこか喜んでいた。
誰かと遊びに出かけるなんて、最後がいつだったか思い出せないくらい本当に久しぶりだった。
しかも女が二人いるということに、つい期待してしまう。
ワ子孫は海に行く日のことを考えて気分が高揚した。

うんざりするほどぎらついた真夏の日差しが、今日は気にならない。
ワ子孫は伝えられた待ち合わせ場所で、そわそわしながら黒田の車を待っていた。
程なくして少し煤けた黒いセダンが現れた。
助手席と後部座席の右側には既に女が乗っていた。
「おう、お待たせ。乗って乗って。」
黒田にそう言われてワ子孫は後部座席の左側に座った。
隣の女がワ子孫に話しかけた。
「初めましてぇ。リエっていいます、よろしく。」
「あ、ワ子孫です。よろしくっす。」
「あはは、なんか暗くない?海行くんだよ海ぃ。」
ワ子孫は返答に困りながら愛想笑いを浮かべた。
軽い男である黒田のツレにして、想像通りの苦手なタイプだと思った。
リエは傷んだショートの金髪で、顔と声は案外幼い様子だった。
前列の二人はぼそぼそと話している。
助手席の女はマイというらしい。
少し茶色がかった長い髪で、目はきつい感じだが美人だ。
頬杖をついて窓の外を眺めながら無愛想な反応を続けていた。
ワ子孫にとっては苦手な雰囲気だらけで、早く帰りたいと思い始めていた。
しばらくすると、黒田がワ子孫に話しかけた。
「あ、そうだ、ワ子孫。タバコ吸う人?よかったらこれ吸ってみなよ。」
「あ、葉巻ですか?」
「うん、まあね。吸ったことある?」
「いや、葉巻はないっす。」
「ないの?じゃあリエ教えてやってよ。」
ワ子孫はリエに言われるようにしてその葉巻を一口吸った。
吸ったのを見て黒田が言った。
「ねえ、ワ子孫。それ何かわかる?」
「え。葉巻?」
「それ、クスリ入ってんだ。」
ワ子孫は、えっ、と驚いて声を上げた。
リエがそれを見て、きゃははと笑う。
マイは相変わらずつまらなそうに窓の外を見ている。
「これ、まずいんじゃないですか?」
「え?うまいよ、それ。」
黒田が言うと、リエがまた笑う。
「いや、そうじゃなくて。え、どうしたらいいんですか、これ。」
「大丈夫だよ。欲しかったらまた分けてあげるよ。タダじゃないけど。」
「え、いや、ちょっと大丈夫です。」
動揺しているうちに海に着いた。
さっきまでの事が無かったかのように、黒田達は波際で遊んでいる。
ワ子孫は放心状態気味で適当にその場に合わせていた。
昼過ぎから夕方まで海でだらだら過ごし、その日は帰った。
ワ子孫は自分のアパートで、一日の出来事を思い出していた。
しかし、あまりに日常とかけ離れていて実感がなかった。
ワ子孫はベッドに仰向けになり、ぼんやりと天井を眺めていた。
すると枕元の携帯電話が震えた。
父親からのメールだった。
『来週はワ子孫の誕生日だな。何か欲しいものはある?』
ワ子孫は、頭から毛布を被った。
今日の現実に引き戻されたようだった。
その現実から目をそらすように、また深く毛布を被った。
気づくとワ子孫は眠っていた。

翌朝、ワ子孫が目覚めるとリエからメールが来ていた。
今日、暇?とだけ書いてあった。
黒田達とはもう関わらないと思っていたワ子孫だったが、女の子から連絡が来たことでついメールに反応した。
しばらくしてリエから返事が来た。
どっかご飯行かない?とのことだ。
ワ子孫はその後、結局リエとの食事に向かった。
リエがワ子孫を食事に誘った理由は単純で、奢って欲しかったかららしい。
ワ子孫は呆れたが嫌とは言えず、リエの分まで払った。
飲食店を出てリエが言った。
「ワ子孫、うち来る?」
「え、何で?」
「ん、別に、暇だから。」
ワ子孫は、言われるままにリエのアパートに向かった。
リエの1Kの部屋は、物が多くややごちゃついていたが、ありふれた女子らしい部屋だった。
「ワ子孫、適当に座っていいよ」
「あ、うん。」
ワ子孫が座ってなんとなく部屋を眺めていると、リエが言った。
「ねえ、ワ子孫、あたしってどう思う。」
「え、どうって。」
「どんな人に見える?」
ワ子孫は少し悩んでから答えた。
「わかんないけど、普通の子かな。」
「あはは、何それ。」
ワ子孫とリエは特に何をするでもなく、その日は一晩中そこにいた。

それから、そういう日が続いた。
ある日も、ワ子孫はリエの部屋にいた。
「ワ子孫、あたしちょっと外行って来るから待ってて。」
「え、何しに?」
「ん、別に。」
そう言ってリエは出かけた。
ワ子孫はリエのベッドにもたれて携帯電話をいじっていた。
ワ子孫は、父親からのメールに返事をしていないことを思い出した。
誕生日に欲しいものと言われても特に思いつかない。
それよりもこんな日々を父親が知ったらどう言うのだろうと想像に耽っていた。
結局、返事が思いつかないまま、そのうちリエが戻って来た。
「お待たせ。」
「うん。どうしたの?」
「黒田さんのところ、行ってた。」
ワ子孫は既に嫌な予感がした。
「そうなんだ。何しに?」
「ワ子孫、これ吸おうよ。」
「だめだよ。嫌だよ。」
ワ子孫が断ろうとするとリエは、ワ子孫の体に触れるほど近く、真向かいに座って言った。
「ワ子孫、あたし一人じゃ嫌なの。あたし、普通の子じゃなくて、弱い子なの。」

翌日もワ子孫はリエの部屋にいた。
二人とも少し虚ろな目で、ワ子孫はベッドにもたれて、リエはベッドの上で座っている。
そのうちリエが口を開いた。
「ワ子孫、もうちょっと吸おう。」
「もうあんまり残ってないよ。」
「えっ、黒田さんのところ行かなきゃ。」
「金ももうないよ。」
そう言って少し経った後、急にリエは布団を被ってうずくまった。
ワ子孫が近づいて、どうしたの、と聞いた。
「うっ、うっ、やだよ。もうやだ、最悪。」
そんなことばかりを繰り返して、何が嫌なのか聞いてもわからない。
どうしようもなく、ワ子孫は携帯電話をいじり始めた。
そういえば、とワ子孫は父親のメールを開き、出来るだけ高値で売れるものを誕生日プレゼントにねだった。
後日、ワ子孫は金を用意して黒田のところに向かった。
出かける前、リエに黒田のところに行って来ると言うと、リエは少し落ち着いた。
ワ子孫自身もすっかり自制が効かなくなっていた。

ワシはいつも通り出勤していた。
デスクで仕事をしていると、電話が鳴った。
電話越しから泣きじゃくるような妻の声がした。
「ワ子孫が、ワ子孫が、車に轢かれたって。ワ子孫が。」
それを聞いて、ワシはショックで頭がぐらぐらした。
ワシは急いで会社を早引きし、家に戻って妻に状況を確認した。
ワ子孫は赤信号の横断歩道を突然ふらふらと渡り始め、轢かれたとのことだった。
即死だった。
後にワシは、ワ子孫がクスリに溺れていたことを知るのだった。

ワシは定年退職していた。
ワシはほとんど喋らなくなっていた。
ワシと妻の二人の家は、この頃ずっと静かだ。
ぼんやりと物思いにふけることが増えた。
ワシはふと机の上の写真立てを見た。
写真には、ワシが商談に失敗したあの日の誕生日の様子が写っている。
丸いケーキには三本のロウソクが立つ。
今でも、あの時眺めていたロウソクの火の揺らめきが頭に蘇る。
ワシは妻に言った。
「ドライブして、夕日を見にいこう。」
思えばワシが自ら口を開いたのは本当に久しぶりだ。
それを見て妻は涙ぐみ、満面の笑みで頷いた。

ワシは妻を助手席に乗せて車を走らせていた。
海沿いの小高い丘になっている夕日スポットを目指していた。
しばらく無言だったが、妻が言った。
「私、それでも幸せよ。」
「うん、そうか。よかった。」
また無言が続いた。

近頃、妻の物忘れが多くなった。
二人で病院に行った。
すると、アルツハイマーが進行していると診断された。
ワシは歯を食いしばって医師の言葉を飲み込むことで精一杯だった。
それからワシは妻の面倒を見る日が続いた。
妻は、分からないことが増えてきたみたいだ。
ワシは少しずつ心細くなった。
ある朝、普段通りに妻と朝食をとろうと用意していると、妻が言った。
「すみませんが、どちら様でしょうか。」
ワシはテーブルに両手をつき、うなだれて、肩を震わせた。
ワシの人生は、妻とワ子孫が全てだった。
それだけのためにワシは生きていた。
ワ子孫は親のワシよりも先に去った。
妻の記憶からワシは消えてしまった。
妻も、ワ子孫も、ワシも、息で吹き消されるほどに、儚かった。
ワシは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら妻を抱き寄せた。
「それでもワシ、幸せだよ。」

それから150年が経った。
ワシは暇なのでラップバトルに出ることにした。
「ワシのラップなら一攫千金!お前はしょぼくて失格出禁!現金よりも最近ならペイペイ!正正堂堂資生堂のスキンケア不倫で遊ぶアラサーの粗探し皿洗いでもして罪滅ぼしな漢気があるなら綻びは結び直したい所存どうのこうの文句あんなら確認しろよスローモーション映像!性能なら文句なし百発百中白昼夢悪臭振りまき逆襲中なら逆に集中治療室行きでひどいっす! YO!わかるか?例えばエアコン!冷房スイッチ押したらピッ!と音がするが連打して遊ぶのはよしなさいそれより新しいテレビゲーム購入操縦するロボットの胸中などつゆ知らず生かすも殺すも自分次第二分しないうちに食べ始めるカップラーメン集まってコンビニ前たむろしてた浮浪者の都合なんておかまいなしドカタになり汗を流すお兄さんは不機嫌そうにやつらを睨みつけたけど悪いことばかりじゃないほら青空をご覧なさいブルースカイに太陽潤むeyeに愛をついでに見上げてごらん夜の星落ち溢れた星とて流れ星となり悲しい気持ち押し殺したオイコノミア完全無視家計火の車からの糸電話契約月々イチキュッパ高過ぎて仰天驚天動地のお天道に当然不本意の文句を提言敬虔なクリスチャンのごとく踏み抜かん十字架フーリガンズの旧知の友人が急に通勤スタイルを電車から自転車に変更ベートーベンをBGMに聴いてる通勤時間の健康法エンドロールのスクロール眺めて虚ろな息子の目移ろう季節は行くどこへ?ブラァッ!!」

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ワシのことを超一流であり続けさせてくださる読者の皆様に、いつも心からありがとうと言いたいです。