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現在分詞と過去分詞の形容詞的用法 まとめ

前回の記事では、動詞の現在分詞と過去分詞を形容詞のように使う際の意味について、以下のような表にまとめてみました。今日は例文を作るので、分かりやすくするためにそれぞれのカテゴリーに番号を追加してあります。

表を覚える以外の方法


実際には、この表を丸ごと覚えることも、思い出すことも、難しそうですよね?人間の脳は、幼少期には相互に関連がないものを機械的に暗記することが得意ですが、大人になるとその能力は衰え、何かと関連づけて記憶する方が得意になります。なので、この表を丸暗記するのではなく、表に入っている4つのカテゴリーから1つずつ、イメージしやすい例文を覚えておく方が、覚えやすく、思い出しやすく、より実践的です。

では4つのカテゴリーそれぞれの例文を、1つのストーリーとして作ってみたいと思います。

The news of their divorce shocked my daughter. 
(彼らの離婚に関するニュースは私の娘に衝撃を与えた。)
これは4つのカテゴリーのどれにもあてはまらず、ストーリーを始めるための前提を説明する文です。

①The shocking news spread throughout the country overnight.
(その衝撃的なニュースは、一夜にして国中に広まった。)

newsが誰かに衝撃を与えたので、shockの現在分詞であるshockingを使い、能動態の意味でnewsを修飾します。
 ・shocking news
(誰かに)衝撃を与えるニュース → 衝撃的なニュース

②The shocked girl searched for the reason behind their divorce on the Internet.
(その衝撃を受けた少女は、彼らの離婚の背後にある理由をインターネット上で探した。)

girlは衝撃を受けたので、shockの過去分詞であるshockedを使い、受動態の意味でgirlを修飾します。
・shocked girl
(何かによって)衝撃を与えられた少女 → 衝撃を受けた少女

③She went to a nearby park and watched falling leaves for a while.
彼女は近所の公園に行き、しばらくの間、落ちゆく葉を見ていた。

leaves(葉 leaf の複数形)が今ちょうど落ちているところなので、fallの現在分詞を使い、能動態かつ未完了の意味でleavesを修飾します。
・falling leaves
今ちょうど落ちている最中の葉 →落ちゆく葉

The ground was covered with fallen leaves.
その地面は落ち葉で覆われていた。

leaves(葉 leaf の複数形)は、木から落ちるという動作を既に完了して地面を覆っているので、fallの過去分詞を使い、能動態かつ完了の意味でleavesを修飾します。
・fallen leaves
既に落ちて終わった葉 → 落ちた葉 → 落ち葉

解説はここまでにして、今度は、これらの例文をまとめて音読しながら、頭の中でこのストーリーを思い描いてみましょう。

ストーリー


The news of their divorce shocked my daughter. 
The shocking news spread throughout the country overnight.
The shocked girl searched for the reason behind their divorce on the Internet.
She went to a nearby park and watched falling leaves for a while. 
The ground was covered with fallen leaves.

これを繰り返し読んで覚えるのも長すぎる、という方は、太字の部分4つだけをイメージして覚えてみましょう。

フレーズ

このように、覚えるべきことをできるだけコンパクトにし、かつ画像やイメージと共に覚え、あとはそれを必要な時に見直せるよう、紙やデジタルのノートに記録しておくのが大人におすすめの記憶法です。何度も見ないとすぐ忘れてしまうので、記憶が定着するまでは、すぐ見返せるノートや目につく場所に記録しておくと良いです。

オリジナルストーリー


このストーリーがつまらなすぎて全然記憶に残らない、という方は、自分でオリジナルのストーリーを作ってみてはいかがでしょう。自分で作った英文が正しいか自信がない場合には、chatGPTにお願いすると、英文の間違いを修正してもらうことができます。ストーリーを作るのに少し時間が(例えば30分くらい)かかったとしても、実際の出来事や知人の名前を盛り込んでインパクトの強いストーリーにすれば覚えやすいですし、その4行を覚えることで、これから一生、現在分詞と過去分詞の形容詞的用法で迷うことがなくなると思えば、タイパの良い勉強法ではないでしょうか。

まとめ


現在分詞と過去分詞の形容詞的用法は、4つの例(shocking news, shocked girl, falling leaves, fallen leaves)を含むストーリーを覚えればOKです。ストーリーが長ければフレーズだけ覚えれば良いですし、自分でオリジナルストーリーを作れば、楽しく学べて、より記憶に残るでしょう。


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