見出し画像

悪ウィニー デッキ解説

こんにちは、リリーです。
今回はシティリーグの使用候補だった【悪ウィニー】の解説記事を書きました。

まずはデッキ名の由来から。
ウィニー(Weenie)
とは、マナ総量が1~2程度の軽量クリーチャーを指す総称。または、そのようなクリーチャーを主体としたビートダウンデッキの名称。
元々はMTGに存在するデッキタイプらしく、MTGにおける軽量クリーチャーはポケカにおいての非ルールポケモンみたいだなと勝手に思い、勝手に命名しました。(ちなみにMTGをプレイしたことはありません…申し訳ないです)

1.考察過程

年末年始あたりからこのデッキをシティリーグの候補として意識し始めました。
まずはこのデッキに対する"当時の"イメージから書いていきます。

・弱点を突けるので【ミュウ】に有利

・《ガラルマタドガス》で非ルールデッキに有利

・その他VMAXをメインとするデッキにも《ヤミラミV》を使うことで微有利

そもそもシティリーグがスターバース発売日にあると思っていました。
海外環境で流行っているデッキで知らない人も多く、プレイングもそれなりに難しいこともあり、「ポケカメモ杯で流行らなければ、このデッキで発売日に凸して優勝するぞ」と意気込みながら海外の構築を真似して練習をしていました。

次に練習中に回していて感じたことやポケカメモ杯の結果を見て感じたギャップを書いていきます。

・【ミュウ】に《オドリドリ》が採用されていると《メロエッタ》を倒すハードルが高くなり、サイドレースが間に合わないことがある


・相手がサイドを3枚取るまでこちらは《ミュウVMAX》をワンパンすることが出来ず、3枚目のサイドを《サイコジャンプ》で取りながらデッキに帰って《ゲノセクトV》をバトル場に出されると、返しにサイドを取るハードルが高い


・非ルールのデッキや《ガラルマタドガス》が採用されていないミラーに対してはイメージ通りマウントを取って戦うことが出来る


・各自主大会の結果を見ると【アルセウス系統】が多く、2-2-2のサイドを押し付けられるだけでも少し厳しく、《チェレンの気くばり》でループされると更に厳しくなる


・非ルールあるあるでプレイングが難しく、些細なプレイミスが有利対面ですら負けに直結してしまう


海外の構築には採用されていなかった《オドリドリ》が採用されたり、少し賢いプレイングをされるだけで有利だった【ミュウ】に怪しくなってしまいました。

加えて最近Twitterを見ているとこのデッキに対するネガティブなツイートを見ることが多いです。
本当に【ミュウ】に勝てず、【アルセウス系統】にも勝てないのかと考えていたところ、ようやく採用カードやプレイング次第でシティリーグというBO1の一発勝負ルールに限り、そこそこやれそうな構築が完成しました。


また、現環境において
【ミュウ】【アルセウス系統】【非ルール系統】
上記3つに有利を取れるデッキが非常に良いと感じています。
しかし、そんなデッキは現状私が思いつく限りでは存在せず、上記3つのうちの2つに有利で1つに対して不利をとってしまうデッキには考察する価値があると思っています。
今回は【アルセウス系統】に対して不利寄りの構築になっていますが、初見殺し要素で若干トントンになるかなとは思っています。(相手が上手いともちろん厳しいのと、そもそもこの記事を公開した時点で厳しいとは思いますが)



2.デッキ構築

デッキコード  J8c8ac-uLqV1k-84xx8a

~採用カードと採用理由~

●ドガース2枚 ガラルマタドガス2枚
このデッキにおいての《ガラルマタドガス》は、後攻1ターン目から《かくせい》で強引に相手の動きを止めるイメージではなく、なるべく相手のアタッカーを《バッドポイズン》+αで倒すためのアタッカーとして考えています。
時には厳しい対面で後攻1ターン目から《かくせい》で1ターン止まってもらわないと厳しいこともありますが、《どんどんよぶ》から入って安定した盤面を作ってから攻撃し始めたほうが良いです。
無理に後攻1ターン目に《アサルトゲート》や《かくせい》を狙いにいくと、相手に返されてしまった場合に盤面が整っていないため、不安定な手札と盤面でそのまま相手に崩されてしまう可能性が高いからです。
また、《フーパ》の枚数を絞っていることからもわかるように、中盤までのアタッカーの枚数不足に繋がる恐れもあります。
最近は【れんげきテンタクル】も増えてきているため、このカードの採用は欠かせないと個人的には思っています。


●ガラルファイヤー 2枚
このカードが真価を発揮するのは主に相手のサイドが3枚以下になってからです。
サイド3枚から1枚取られる毎に170、220、270と火力が上がっていきます。
《アサルトゲート》《バットポイズン》《クイックシューター》と合わせて相手のメインアタッカーを倒していきましょう。

●フーパ 1枚
たねポケモンで1エネ90ダメージが優秀なポケモンです。
サイド落ちして困ることはありますが、《ガラルマタドガス》もいることや、《クララ》で使い回せるため1枚採用です。

●ガラルファイヤーV 1枚
【ミュウ】を使用するプレイヤーはサイドを3枚取るまで《ミュウVMAX》がワンパンされないと思っているので、不意を突くために採用しました。
相手アタッカーを2パンするために190ダメージを出してくれるアタッカーとしても活躍してくれます。

ガラルサンダーV 1枚
《アルセウスVSTAR》をワンパンするために採用しています。
その他悪タイプのVMAXポケモンもワンパンすることが出来ます。


●メッソン ジメレオン インテレオン 4-4-2-1 枚
序盤の安定感や中盤終盤にコンボを揃えるためにも《うらこうさく》のラインは厚めに採用しています。
《クイックシューター》は足りないダメージを補うために採用しています。


●ポワルン あまみずのすがた 1枚
多数のアタッカーを採用しているため、手札や状況に応じてアタッカーを切り替えたいことが多いデッキです。
自分のポケモンがきぜつした返しに逃げエネ0のポケモンでスタートしたいことが多いので採用しました。
《アサルトゲート》を使いやすくするカードでもあります。
《カプ・コケコ》だと《クイックボール》でしか持ってこれないため《レベルボール》に対応しているこちらを採用しました。
一番相手に弱点を突かれづらいのがゆきぐものすがただったのですが、あまみずのすがたの方が《基本水エネルギー》が採用されていると勘違いしてくれる可能性があります。

●クイックボール レベルボール しんかのおこう 4-4-3 枚
非ルールデッキあるあるですが、序盤に並ばずに負けてしまいがちです。
特に初動に繋がるボールはフル採用していて、《しんかのおこう》に関しても妥協して3枚になりました。

回収ネット 3枚
《うらこうさく》や《クイックシューター》を使い回したり、入れ替え札として使ったりと幅広い使い方が出来ます。
最初は4枚採用していましたが、1枚減らしてデッキパワーが落ちる程ではなかったので他のカードに枠を割きました。


●エネルギー転送 2枚
《クララ》があるとはいえ、《じゃあくチャージ》を起動させるためにデッキからエネルギーを持ってきたいことが多々あるので採用しました。
 

●おはらいグローブ 1枚
《メロエッタ》を倒すためだけに採用されたカードです。
相手は《オドリドリ》が場にいると《アサルトゲート》で《メロエッタ》が倒されないと思い込んでいます。
実際その通りで、《メロエッタ》にわざわざ2回攻撃して倒しているとサイドレースが間に合いませんし、1枚サイドを取られた返しに《ガラルファイヤー》を起動させることも現実的ではありません。
このカード1枚で不意を突いて《メロエッタ》を倒すことが出来ます。BO1専用兵器です。


●こだわりベルト 1枚
相手のサイドが1枚のときにVMAXを倒す際に《クイックシューター》1回でHP320ラインまで《もえあがるいかり》で倒すことが出来ます。


●博士の研究 マリィ 3-2枚
ドローサポートの枚数をかなり妥協して削ってます。
序盤はこれらのドローサポートで回すのですが、途中からは《キバナ》や《クララ》がメインサポートになってくることもあって削りました。
ドローサポートは多いに越したことはないのですが、増やしたところで天敵の【ミュウ】に勝てるわけではないので今回は対策カードに枠を割きました。

クララ 2枚
アタッカーを使い回したり、《うらこうさく》ラインを使い回すために採用しています。
手札にこのカードとエネルギーが1枚でもあれば、一度使って倒された《ガラルファイヤー》を再利用してそのまま《じゃあくチャージ》から《もえあがるいかり》まで繋げることができます。


●キバナ 2枚
《ガラルファイヤーV》や《ガラルサンダーV》を起動させるだけでなく、その他アタッカーを動かしたり好きなカードを持ってきたいときにも使えます。

●ボスの指令 2枚
相手のバトル場だけを倒していくプランが通らない相手が増えてきているため採用しています。
1枚で回していたのですが、サイド落ちや《博士の研究》で捨ててしまった場合かなりの致命傷になるので2枚採用しました。


●ソニア 1枚
《ユウリ》と比べて基本エネルギーをもってこれる点を評価して採用しました。
基本的に1ターン目、2ターン目以外は《ボスの指令》《クララ》《キバナ》を使うことが多いので6枚目のドローサポートの枠をこのカードに割いています。


●トレーニングコート 2枚
スタジアムは0枚でも戦えるデッキではありますが、《うらこうさく》に対応している《エネルギー回収》というだけでも強く、相手の《崩れたスタジアム》を剥がしたいこともあるので採用しました。

●基本悪エネルギー 基本闘エネルギー 6-1 枚
基本悪エネルギーの枚数は6〜8枚を色々と試しましたが、7枚が丁度いい枚数だと思っています。
ただ枠を作りたいことや、他の構築と違って《エネルギー転送》を3枚採用していること、《トレーニングコート》を2枚採用していることもありギリギリ6枚で回せています。
基本闘エネルギーは《ガラルサンダーV》専用エネルギーとして採用しています。


~不採用カードと不採用理由~



●ヤミラミV
役割が《ガラルファイヤー》と若干被っており、無くても良いなと思うことが段々と増えてきて自然と抜けていきました。


●カプ・コケコ
《クイックボール》でしか持って来れないことが弱いと思っており、ワザの2ドローもそこまで勝敗に響くとは到底思えません。


●ハイパーボール
コストを払うのがあまりにも厳しいデッキなので不採用です。ボールを増やすなら《しんかのおこう》を増やすと思います。


●あなぬけのヒモ
数日間採用してみて、そこそこ強いなという感想でした。ただ、わざわざ他の枠を割いてまで採用するカードではないかなと思ったので不採用としています。


●基本水エネルギー
《エンテイV》が環境にいないこと、《メロエッタ》を倒す手段が他にもあるあめ《アクアバレット》を起動させる必要が無いこと、これらの理由で不採用としています。
ちなみに回していて欲しいと思ったことはほぼありません。


3.回し方やプレイングについて


このデッキは"後攻"を選択します。
理由としては【ミュウ】に後攻から攻撃されるとやや厳しい点、先攻2ターン目から余裕を持って攻撃出来るデッキではないと思っているからです。

基本的な動きとしては、《どんどんよぶ》で盤面を整え、相手にサイドを1〜2枚取らせたところから攻撃を開始します。(2枚取られてからでは間に合わない相手もいます)
相手のメインアタッカーを《アサルトゲート》や《バッドポイズン》で小突きながら、《ガラルファイヤー》や《ガラルファイヤーV》で倒していきます。
相手のサイドが残り2枚になると《もえあがるいかり》の火力が高くなるので、《クイックシューター》と合わせながら相手のアタッカーを倒していき、サイドレースを逆転することを目指します。

また、後攻1ターン目に《博士の研究》やその他ドローサポートをあえて使わないプレイングもあるので、手札や状況に応じて臨機応変にプレイすることが重要となってきます。
プレイングが難しいデッキなので、少し使ってダメだ〜となって諦めるより長く使ってみて欲しいデッキです。


ここからは環境デッキヘの立ち回りを書いていきます。
ざっくりと書いていくので、分からないことがあればTwitterのDMにて質問してくれればお答えします。


◆対ミュウ

《ガラルファイヤーV》《ガラルファイヤー》《フーパ》《おはらいグローブ》が活躍する対面です。
ベンチに《ドガース》を置いておくことで、相手が警戒して《フュージョンエネルギー》を《ゲノセクトV》に貼ってくれることがあり、無駄に1エネルギー消費させることが出来るのでオススメです。(余裕があれば)

①相手がサイドを3枚取るまで《ミュウVMAX》で戦おうとしてきた場合

これは非常に簡単な流れで、相手にサイドを3枚取られるまでに《キバナ》で何も無いところから《ガラルファイヤーV》を起動させ、不意を突いて《ミュウVMAX》を倒します。
あとは《ガラルファイヤー》を駆使して戦っていけば有利にサイドレースを進めることが出来ます。

②相手が《メロエッタ》で戦おうとしてきた場合

《フーパ》の《アサルトゲート》で倒していけばいいのですが、《オドリドリ》がいるとワンパンすることが出来ません。
《フュージョンエネルギー》がついているので後から《クイックシューター》でサイドを取ることも出来ません。
このために《おはらいグローブ》を採用したので、不意を突いていきましょう。
その後は《ガラルファイヤー》で戦っていき、状況に合わせて《ガラルファイヤーV》を使っていけば有利にサイドレースを進めていけると思います。


基本的に【ミュウ】には手札干渉のカードが採用されていないため、《サイコジャンプ》で《ゲノセクトV》をバトル場に出してきた際には《ボスの指令》を使ってベンチのポケモンを倒していきましょう。
また、《ゲノセクトV》は一応《オーラバーン》で倒すことができ、《オドリドリ》がいても《クイックシューター》と合わせてワンパンすることが出来るので覚えておいてください。


◆対アルセウス系統

基本的にどれも微不利~不利対面だと思っていて、初見殺し要素があってようやく五分〜不利かなって感じです。
上手く嵌めることが出来ればもちろん有利にサイドレースを進めることも出来ます。
《ガラルサンダーV》を《クララ》で使い回し、サイドを4枚取る事が出来れば相手のサイドが1枚になったところで《もえあがるいかり》の270ダメージを《クイックシューター》と合わせ、相手のラストアタッカーを倒して勝ちを狙います。
ラストアタッカーがVMAXポケモンだとそのターン中の《もえあがるいかり》と《クイックシューター》だけでは足りないことがあるので、VMAXになりそうなポケモンに予め《クイックシューター》でダメージを稼いでおくのがポイントです。


◆対れんげきテンタクル

《ガラルマタドガス》と《マリィ》を使って妨害していくと非常に有利にサイドレースを進めることが出来ます。
《バッドポイズン》のどくで相手のポケモンがきぜつした場合、 ターン中ではなくポケモンチェックできぜつしたことになるので、相手は《シバ》で7枚引いたり《シロナの覇気》で8枚になるように引いたり出来ないので覚えておきましょう。


4.終わりに


ここまで読んでいただきありがとうございます。
1月23日の自主大会で使おうと思っていたら延期になってしまい、せっかく長い時間をかけて調整してきたデッキだったこともあって今回記事にしました。
まだ調整中のデッキなので、これから色々と追記していこうと思っています。
その他気になる対面やプレイングで気になることがあれば、気軽にTwitterのDMにて質問してください。
もしよければTwitterのフォローもお願いします。

@lily_pcg

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?