ホットミルク
なんだか今日は眠れない。
隣ですやすや眠る彼に気づかれないように
明日の会議で話すことを考えていると
彼が急に毛布をめくる。
「どうした?」と私が聞くと
「ちょっとこっち来て」という。
起こしちゃったかな?と不安になってる横で
牛乳を入れた小さなお鍋を火にかけ出した。
「緊張して寝れないのかなと思って」そう言って
ホットミルクを作ってくれた。
彼の作るホットミルクは甘くて優しい味がする。
「なんで私が緊張してるってわかったの?」
と問いかけると彼は「そんなの決まってるだろ」と
私は答えになってないと思いながらも
「そっか」といった。
ホットミルクを飲んだ後に少し話してまた寝室に戻った。
彼は「今日はもう寝れるね」と優しい笑顔で毛布を
かけてくれた。
私は彼のふわふわとした笑顔にホッとしていつのまにか眠りについていた。
その日、私は優しい夢を見たけど内容は忘れてしまった。
けれど夢に出てくる彼はやっぱりふわふわと笑っていた。
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