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リスペクト、するとかしないとか。(天皇杯)

2023.7.12  天皇杯 3回戦

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。

エスパルスの試合がなかったので
よそ様の試合を見に行ってきました!!

どこの試合を見たかは、ナイショです(笑)

天皇杯は違うカテゴリーのチームと
対戦するチャンスのある大会。

夢がありますね。

カテゴリーが上だから勝てるとも限らないし
強いチームだから勝つとも限らないのがサッカー。

J1で1位のマリノスとJ2で1位の町田との対戦は
町田の勝ち。

J1鹿島と前回王者J2甲府との対戦は
延長・PK戦の末、甲府の勝ち。

J1広島とJ2栃木の対戦は
栃木の勝ち。

J1鳥栖とJ2熊本の対戦は
熊本の勝ち。

J1横浜FCとJリーグを目指している高知ユナイテッドSCとの対戦は
高知の勝ち。

もちろん順当に勝ち上がったJクラブもあります

その違いはどこにあるんでしょうね。

1,カテゴリーに秘められた罠

いつも同じテンションで
試合に臨めるのであればそれが望ましいですが
実際はなんらかの感情や思惑がよぎってしまうのが
人というものです。

「この試合に勝てれば順位があがる」
「直接対決で勝てば順位が入れ替わる」
「相手は連敗中だからきっと勝てる」
「相手が強すぎる、勝てっこない」
「相手はレベルが低い、当然勝てるだろう」

などなど。

内容は様々でしょうが、
なんらかの感情は生まれ
いつも通りではいられなくなります。

天皇杯の初戦が難しいとよく言われるのは
おそらくこの辺りにあるのではと思っています。


以前、相手チームのことを固有名詞ではなく、
カテゴリーで呼んでいる選手がいました。
例えば、「次の対戦は清水・・・」ではなく
「次の対戦はJ2・・・」と言うような感じです。

「その言い方はやめた方がいいよ」
と私は言いました。
理由はいくつかありますが、一番大きいのは
無意識で自分たちより上、下、と
区別してることになるからです。

おそらく本人はそんなつもりがなくても
相手は格上だと無意識下で思うことにより恐れが生じ
相手は格下だと無意識下で思うことにより油断が生じ
いずれにせよいつもの自分ではいられなくなる
そんな可能性があると指摘しました。

もちろん同じカテゴリーの中にも
強いチーム、調子のいいチーム、波に乗れていないチーム、
躓きを感じているチーム、攻撃的なチーム、守備的なチームなど
さまざまなチームがあり、1つとして同じことはありません。
カテゴリーでくくること自体ナンセンスかもしれません。

また、相手チームを名称ではなくカテゴリー呼びするのは
ちょっとリスペクトに欠ける、という感覚もあります。


2,リスペクトしすぎないこと


WBCで大谷翔平選手の
「憧れてしまっては超えられない」というスピーチは
記憶に新しいかもしれません。

わぁ、○○選手だ!
と舞い上がっていたら
そのチーム、選手より上に行こうという
気持ちになれない。大谷選手も、
「リスペクトの気持ちが(強いと)受け身になってしまう」
と説明しています。

かといってリスペクトは悪いことばかりではありません。

リスペクトできる憧れる存在は
貴方の「目指すべきモデル」となってくれます。

野球やサッカーをやっている子どもたちが
TVで見るカッコいいプロ選手を見て
「○○選手みたいになりたい」
と思うような気持ちです。

親やコーチが何度練習しなさいと言うより
○○選手がこの練習していたよ
という情報の方がずっと子どもたちに響きます。
残念ながらそういうものです(笑)

プロになっても、
自分より上手い選手がチーム内にいれば
その技術を盗んで上手くなってやろうという
気持ちになったりもします。

それもリスペクトです。

ですが、一度試合となるとそれは別。

かつて憧れていた選手、
子どもの頃、そのスポーツをやるきっかけを
作ってくれた選手などに初めて会った時、
冷静でいられないのはわかります。
舞い上がってしまいますよね。

でも、試合中は違います。
むしろ、その選手を倒したい、
その選手より上に行きたいと
強く思っていないと、遠慮が出ます。
相手にいいプレーをされた時、悔しさより
納得してしまいます。
自分より強くて、上手くて当たり前だからと、
受け入れてしまいます。

大谷選手が敢えて「憧れを捨てる」と言い切ったのも
すでにメジャーで活躍しながら
数多のメジャーリーガーと対戦し
そのくらいの気持ちでないとだめだと
肌で感じていたからではないでしょうか。

カテゴリーが上のチーム、
順位が上のチームと対戦するときも同じ。

リスペクトしすぎず、
自分たちの方が上に行けると信じて対峙する。

そうやって初めて対等に戦えるのかも知れません。

3,逆もまた然り


J1チームと地域リーグや大学生のように
あまりにも実力差がある場合
相手は強くて当然
でも俺たちは俺たちのやり方で勝つぞ
どこまでやれるかやってやろうじゃん
俺たちが勝ったら面白くなるぞ!


そんな、ある意味「開き直り」のような
メンタルで臨む場合もあります。
それもまた、1つの戦略。

そういうチームは失点しても下を向きません
何度でも立ち上がってきます。


そうやって、上のカテゴリーを倒そうと
がむしゃらに向かってくるチームは

なかなかに手強いのが事実です。

清水も何度となく苦戦してきました。

カテゴリーに限らず
降格圏の相手とか
順位が下だから勝てるだろう
そんな空気がある時は大体やばいです(笑)

無意識の中に油断や気の緩みが生じて
失点したりします。

そういった相手に失点すると
体を張りまくってその1点を
守りにきますから
うちとしてはやりにくくなる。

それを嘲笑うかのように
得点を決めてしまう圧倒的な力
容赦なく実力差を見せつけて勝つ

秋葉監督がよく仰っていますが
そんなメンタリティが
欲しいところですね。


いよいよ明日は国立。
平常心。とか普段言ってるくせに
やはりワクワクしてしまうのですが
選手たちも同様に国立の雰囲気を楽しみながら
ここで試合ができる喜びを感じて
思いっきり躍動して欲しいなと思います。

楽しんだもん勝ち。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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