![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120947476/rectangle_large_type_2_86bdc2c1052fa36d44a38d78ca0194f7.jpeg?width=800)
【Tableau】LOD(詳細レベル)表現
はじめまして。DATASABER挑戦中のマロンです。
Tableauを学習していく中で、もっと詳しく知りたいと思ったところ、分かりづらかったところ、疑問に思ったところをまとめていきたいと思います。
今回は、「LOD(詳細レベル)表現」についてです。
Tableauを勉強していく中で、私が一番理解が難しかったLOD(詳細レベル)表現についてまとめたいと思います。
LOD表現とは
LODはLevel of Detailの略で、日本語では「詳細レベル」といい、データをどういう単位で集計するのか、集計するデータの粒度のことを言います。
計算式でLOD表現を使うと、ビューで表示するデータのまとめ方より細かく分けたり、粗くまとめたりと、データの粒度を変えられます。
FIXED:指定のディメンションの粒度
INCLUDE:ビューより細かい粒度
EXCLUDE:ビューより粗い粒度
LOD表現の使用例
いろいろと使用例はありますが、Ordで出てきたものをご紹介します。
①購入回数別の顧客数を表示
顧客の購入回数ごとに、顧客の人数と平均売上の分布を表示します。
①分析>計算フィールドの作成をクリックして、下図のように「顧客ごとのオーダー回数」を作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699363029548-B3Uu5l3mFQ.png)
②作成した「顧客ごとのオーダー回数」を、[データ]ペインでメジャーからディメンションに移動します。各オーダー回数を不連続の値にして、ヘッダーとして使いたいためです。
③作成した「顧客ごとのオーダー回数」を[列]、「顧客Id」を右クリックしながら[行]に入れ、個別のカウント(顧客Id)を選択します。「売上」を右クリックしながら[行]にいれ、「平均(売上)」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699451030099-E70uWrBsdM.png?width=1200)
6回購入した人が最も多く、141人で、平均売上は購入回数によって、あまり変化はないということがわかります。また、ヘッダーに表示されない14回、16回、17回購入した人はいないということもわかります。
もし、購入した人がいない回数も表示させたい場合は、顧客ごとのオーダー回数でビンを作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699451791177-XojsP69ld6.png)
列に入っていた顧客ごとのオーダー回数を外し、作成したビンを入れます。
14回、16回、17回と0人の場合も表示されるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699451791088-6MhGMWd3p0.png?width=1200)
②顧客の売上を都道府県で合計して比較
~FIXEDとINCLUDEの動き~
顧客ごとの「売上」の合計を、「都道府県」で比較します。データによって、FIXEDとINCLUDEのディメンションの指定に注意が必要です。
①分析>計算フィールドの作成をクリックして、下図のように「FIXED_顧客ごとの合計売上」と「INCLUDE_顧客を含む合計売上」を作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699444345867-oUnSTSilBH.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1699444345943-3WUVGG0KIF.png)
②作成した2つの計算フィールドを[列]に、都道府県を[行]に入れ、それぞれラベルを表示させます。
大阪府に注目すると、FIXEDとINCLUDEで値が違うことがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699448810332-1WFoyQ4BLg.png?width=1200)
③顧客Id「阿克‐20575」に絞って比較してみようと思います。
FIXEDの場合はすべての都道府県で、122,677になっているのに対して、INCLUDEはそれぞれの都道府県で数字が違います。
FIXEDの場合は、この顧客Idの売上合計(122,677)が購入したことがあるすべての都道府県に入ってしまっていることになります。
INCLUDE場合は、LODがビューで都道府県を、式で顧客Idを指定しているので、顧客Idかつ都道府県ごとの売上合計を集計したということになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699448810412-Y5ULdhPyLf.png?width=1200)
FIXEDでは顧客Idかつ都道府県ごとの売上合計は出せないのでしょうか?
FIXEDでも出すことができます。ディメンションを「顧客Id」と「都道府県」指定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699449999737-tYFHWvbR3j.png)
[列]に先ほど作成した計算フィールドを追加します。
すると、INCLUDEの場合と同じ数値になりました。
FIXEDでも「顧客Id」と「都道府県」の2つのディメンションと指定することで、顧客Idかつ都道府県ごとの売上合計を出すことができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699450136498-jGvnBkk5fO.png?width=1200)
FIXEDでもINCLUDEでも、顧客Idかつ都道府県ごとの売上合計を出すことできます。どちらがいいかということですが、個人的にはFIXEDのほうが使いやすいのかなと思います。理由としては、計算フィールドを見るだけで、どのディメンションで集計したいのか確認ができるからです。しかし、ディメンションを多数指定する場合は、INCLUDEやEXCLUDEのほうが記述が少ないのでいいのかなと思いました。
まずはFIXEDを使いこなせるようにもっと勉強します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?