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【後編】ThePixelStreet出展レポ(レリーフピクセルの反応)

どうもLily☺︎KGです。
2023.10.21㈯は浅草橋ヒューリックホールにて、ドット絵オンリーイベント『ThePixelStreet』がありました。

今回はこのイベントに出展したものとして、お礼を伝えたいのとイベント振り返りが出来たらと思い記事にしています。
長くなるかと思いますので、ピックアップしてご覧くだされば嬉しいです!

また、この記事は2部構成にしております。

🔵前記事:イベント前~イベント後…私の様子や感じたこと

🔵本記事:『レリーフピクセルを作ってみた感想・イベント時の反応・コラボ相手様とのお話の中で』

上記のような内容を書いていこうと思います!
🔻音声解説を掲載したので、一緒に聞きながら読み解いて下さい🔻

■レリーフピクセルについて

上記には、今回出展の大目玉であるレリーフピクセル(半立体ビーズアート)の意気込みが書かれています。
一読下さればより話がわかると思います!

簡単に説明すると、私の新たな試みである「ビーズアート技法」で『面を起点とした凹凸のある半立体作品』のことを指します。

今回のThePixelStreet(以下:ピクスト)では、このレリーフピクセルの可能性を追求する為に3名のドット絵師のドット絵を元に立体的な作品に仕上げるコラボ企画を行いました。

ご協力下さった神ドッター!
  • ササミさんは、風景とモチーフのバランスさと現代的なのに幻想的な雰囲気のドット絵

  • asahaさんは、キャラクターの存在感がポップで魅力的なドット絵

  • びねつさんは、1bit(2色)でシンプルかつノスタルジックな世界観のドット絵

このように分析していて、レリーフピクセルも三者三様の表現が出来ることを周知したかったので3名を選出しました。
突然だったかと思いますが、お声がけしたところ快くコラボ企画にご協力いただきました。
お忙しい中ありがとうございました!!

■レリーフピクセルの制作・作品公開

コラボ企画のレリーフピクセルは、取り組み始めたのが9月下旬からでした。
というのも、9/18までの9日間は別のイベントでしたのでシフトチェンジが遅かったです。
(やりましょうといったのは8月〜9月中旬まで)

3名の方々の制作日数はほぼ同じで、約4日かかりました。
未知数な取り組みでしたので、この日数はかなり目安となりました。(今詰めたらどうなのかな…)
そんな作品たちを改めてご紹介したいと思います。

1.【 ササミ. × Lily☺︎KG 】レリーフピクセル

基盤:1層目のアイロン掛け前
正面①
正面②
斜めの角度①
斜めの角度②

【作品の制作詳細】

・サイズ…64×64px/約17×17cm
・使用ビーズ数…約6,500粒
・制作日数…合計約4日

▼Twitter Xは以下からご覧ください▼

コチラはドット絵師ササミ.さん(以下、ササミさん)とのコラボレリーフピクセルです。
Twitter Xにも書きましたが、ササミさんの元絵GIF画像…夜景と魚のドット絵の一場面を私が再現した作品です。

1番目の制作作品にも関わらず、実は最後にお誘いをした方です。
夏頃に初めてTwitter Xでフォロー関係にお互いなりまして、そこでコメントのやり取りをちょこっとしていました。
そこから『お、もしかしてご相談すればお話聞いてくれるかも?』と思って、企画メッセージを送らせていただきました。
すると、とても温かいお返事をいただいたので制作が決まりました。

いくつかドット絵の原画になる元絵を送ってくださったのですが、ダントツでこのドット絵をやりたいとなりました。
元絵はもっと解像度も高く、大きくてGIF画像なのですがレリーフピクセルのサイズを考慮してご本人様に確認しつつ場面をトリミングさせていただきました。

【選出理由】
風景ドット絵を描く方はたくさんいますが、その中でも現代的かつ幻想的なテイストがビーズの表現と相性が良いと感じたため。

【見どころポイント】
①大きな魚にクリア系ビーズを活用し、鱗の表現を出したかったので敢えてビーズを置かない(下の層が見える)という表現で奥行を出しました!
②本来はペンダントライトの位置が少し異なるのと、ライトと見せかけて月があるという裏話からちょっと加筆という名のギミックを盛り込んでみました🌙
イベント当日、ササミさんに解説してお渡しした時…ずっとササミさんは興奮していらっしゃいましたね。笑

【苦労した点について】
実はですね…ササミさんの一層目になる基盤作りは1度失敗していて、最初からやり直して2回目で成功したものです。笑
ビーズ作品は並べるのは容易く、それ以外の「アイロン掛け・ビーズが飛び散る」などで失敗を沢山します。
今回の失敗要因は『マスキングテープ法によるビーズ分散』でした。
マステ法は「ビーズ並べる→マステ貼る→ひっくり返す→整える→アイロン掛け」というのがデフォルトです。
上記の「ひっくり返す」でビーズがバラけて修復不可となったのです。
なので、ここからやり方を変更して「マステにビーズを並べる→ペグボード(台座)を上から指して整える→(繰り返し)→アイロン掛け」の手法になりました!
お陰様で個人的にはスムーズにできたので満足です。

2.【 びねつ × Lily☺︎KG 】レリーフピクセル

基盤:1層目のアイロン掛け前
正面①
正面②
食べる前
食べた後
横から見ると①
横から見ると② 【作品の制作詳細】

【作品の制作詳細】

・サイズ…64×64px/約17×17cm
・使用ビーズ数…約4,300粒
・制作日数…合計約4日

▼Twitter Xは以下からご覧ください▼

コチラはドット絵師びねつさんとのコラボレリーフピクセルです。
Twitter Xにも書きましたが、元々2枚の「食べる前の焼魚」「食べた後の焼魚」があり、揃えてレリーフピクセルにするより合体させる方が面白みがあると思い、ご本人様にご相談してこの形にしました!

凹凸具合から食器や魚の様子をドット絵(pixelart)からは感じられない奥行きさを出しました。
額を手にして様々な角度から見るドット絵は、びねつさんの頭の中を少しでも可視化出来たらなと…頑張らせていただきました。

また、びねつさんの個展が原宿で開催されていた時に今回のコラボ企画をご提案しまして…スケジュールがちょうど合ったことから実現出来ました。
本当にタイミングが良かったです!

【選出理由】
シンプルな2色(1bit)で表現するドット絵がビーズでどこまで半立体的に見えるのか?ちゃんと物体として脳内想像力を掻き立てられるか試してみたかったため

【見どころポイント】
①額縁からの話ですが、元々黒い額だったのをネイビーのアクリル絵の具で塗っています。
2色‪︎‬(ベージュ、ネイビー)メインなので、その雰囲気を崩さないようにしたかった私の考えでこうなりました。事実、大成功です👍
焼魚の身が取れるというアート作品にしたかったので、このギミックが成功した時本当に嬉しかったです。びねつさんにもイベント設営時に解説しに伺った時「うおー!!」と言って下さって嬉しかったです。

【苦労した点について】
なんと言っても「ビーズ1色の消費量」がえぐい!笑
この時期、メーカーさんがネコポス(到着約1〜2日)→“ネコポスゆうパケット(到着約3〜4日)”になられ、発注ミスでビーズの到着が遅くなり時間かかりました。(トータル4日とはいえ、長く放置した時もありまして…)
あとは、「骨をどう際立たせるか」に注力しました。
何層目に、かつ、骨が飛び出るかという表現がびねつさんのドット絵を面白く表現できると感じていたので頭をかなり使いました。

3.【 asaha × Lily☺︎KG 】レリーフピクセル

基盤:1層目のアイロン掛け前
正面
右側からの視点
左側からの視点
斜め下から見ると…!

【作品の制作詳細】

・サイズ…86×86px/約23×23cm
・使用ビーズ数…約10,500粒
・制作日数…合計約4日

▼Twitter Xは以下からご覧ください▼

コチラはドット絵師asahaさんとのコラボレリーフピクセルです。
Twitter Xにも書きましたが、asahaさんが10年前に発表された「アリスの部屋」のドット絵アニメーションをモチーフに原画を提供いただきました。

ボクセルアートにも見える程、凹凸がハッキリとした作品になりました!
近くで見ると様々な方法で半立体的に見せておりますので、実物を是非見ていただきたい逸品でした。

また、声掛けは「愛と狂気のマーケット:8月」でご一緒になった時がありまして、一番最初に作ったレリーフピクセルをお見せしてお誘いしました。

愛と狂気のマーケットのクリエイターコラボで制作した「処女作」は2L判フレームに収まるサイズ

asahaさんとは何度かやり取り・面識あったので、ご相談しやすかったのですが…一番最初にご相談した為に未知数なコラボのお誘いは失礼ではないかと心配していました。
ですが、asahaさんは終始「え、すごいなぁ…ふむふむ…」と見て下さり、快くお返事下さいました😭

【選出理由】
ドット絵好き、asahaファンたちが唸るものを作りたかったため

【見どころポイント】
①なんと言っても3作品の中でもサイズが大きく…4層構造になっています。一番出っ張っているのはアリスの前髪・カチューシャです。その為、瞳の一層目がかなり奥行のある見え方となっています。
②個人的にお気に入りなのは、蜘蛛の脚です。「面」で出来た体と頭と違い、「芯」で全てを構成しているので見応えがあります。そして「芯」の向きが縦か横かで見え方も違うように感じます。
理由として、「面」にも使えるのですが向きが違うだけで「芯」になります。故にアイロン掛けして溶けた部分がアウトラインとして構成され、縁取られるのです。
指し方が変わればそのアウトラインの向きが変わるので、目の錯覚で異なるピクセルに見えます。

【苦労した点について】
実は、びねつさんのビーズ発注がかなり影響していまして…asahaさんの作品はイベントの5日前に取り組んでギリギリ4日目に完成したものです!笑
他の作品よりサイズも大きいので、本来なら時間がかかるのですが…間に合わせなくてはならない一心で毎日コツコツやっておりました。
そのライブ映像も一部ありますのでよかったらご覧下さい!

■イベント時の反応

私のブースでの出来事を中心に箇条書きで共有させていただきます。

  • これ目的でイベント来ました!

  • 凄すぎて…圧巻ですね!!

  • ボクセルアートのようなブロック感があって面白い!

  • ドット絵が浮き出てる?!

  • (もう2度と見られないと伝えると…)そんな、もう見られないのですか!?

  • (後ろの窓から日差しが入ると…)え、光と影で見え方変わって面白い!!

  • (触ってくださいねというと…)無理無理、これは触らないです!!

  • (作品詳細伝えると…)4日で出来るものですか!?

ざっとですが、こんな意見がほとんどでした。
更にご協力下さったドット絵師のお三方からも「作っている人のブースはどこですか?」「美しい」「面白い」や交流・ドット絵と作品について触れるなど…イベント時のお互いのアプローチが抜群に発揮されたのではないでしょうか。

また、#ThePixelStreetというタグでの感想の中で「このレリーフピクセル作品に目を惹かれ、そのドット絵師さんを知るキッカケとなりました」という大変光栄なことが起こっていました。

やはりピクストで「レリーフピクセル」を周知させるアクションをとって大正解でした!!!

■ コラボ相手様とのお話の中で

今回ご協力いただいたドット絵師の皆さんには、後日談として「レリーフピクセルのアプローチについて」を個別の意見を集めました。
全部を公には出来ませんが、一部抜粋・要約する形でコチラにまとめたいなと思います。

  • 作品クオリティとしては全く問題ない

  • むしろ商品じゃなかったのかと他の人も驚いていた

  • ギミック付きの額装アートは大変珍しい

  • もはや(自分に)メリットしかなかった

  • 展示であれほどの威力があったのは驚き

  • イベント時、完売後もテーブルは寂しくならなかった

  • 他のpixelartistさんとの作品も是非見てみたい

  • 可動部品の取り扱いが心配なので、もう少し大きさも考えると良いかも?

  • 「うちにも是非!」というpixelartistはいらっしゃったのではないか?

上記は一部ですが、ご意見ほぼ良い事しかなかったのビックリしました…!!?
もちろん、自分自身は3作品ともに素晴らしい出来だと自負しています。ですが、それを遥かに超える評価をしていただけたので嬉しさを凌駕した感情が発生しています。

イベントではあまりにも全体が大盛況だったので、自身のブース状況しか把握出来なかったでしょう。なので、こうして情報交換として各自の状況を聞くことが出来て大変学びとなりました!!
今後の自分の武器になるように、施策を考えてちゃんとアート作品として展開出来るように努めていこうと思います。

■最後に

このレリーフピクセルを編み出し、さまざまなお客様・ドット絵師の皆さんからお褒めの言葉や圧倒されたなどの反応を生で感じることが出来て…全力を出して良かったなと思います。
複製でバンバン作れるものではないので、きっと1点もの作品として展開していこうと思います。
本当に私の作品・お三方のドット絵師の脳内可視化に触れて下さった皆さん、ありがとうございました!!!

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