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【創作#10】新たな表現『レリーフピクセル』について

夜中にこんばんは、Lily☺︎KG:イトウリリィです。
様々なクリエイターの方と最近は交流があり、新たな発見が多くて刺激を受けています。
その反面、自身の作品(アクセサリー雑貨)をもっと幅広く展開したい気持ちが生まれました。
いわゆる進化を遂げたい、成長したいという気持ちです。

もどかしさもありつつ、ふとコラボのお話から生まれた作品がありました。
それは「半立体」のアート作品。

愛と狂気のマーケットにて
クリエイター様とコラボした作品。
すこし傾けるだけで表情が変わる。

私はこれをもっと自分らしくモノにしたいなと思い、「レリーフピクセル」と名付けました。

■『レリーフピクセル』とは?

レリーフとは、以下の意味を指していました。

《レリーフ》とは?

美術用語で「平面を彫り込むか平面上に形態を盛り上げて起伏を与え、図像や装飾模様を表わす造形表現、およびその作品」を指します。他の言い方だと「浮彫り」とも言います。

私が作る半立体作品は『平面から飛び出している凹凸さが浮彫りのような印象を受ける』と観察していて感じました。

立体作品はあくまで3Dであり、ちゃんと物体として存在しています。
ですが、今回の作品は起点を平面としている為、半立体であると認識。

これは"立体作品"
これは"半立体作品"
当時の技術的にまだ不正確さが感じられる

レリーフという意味は上記の通りですが、そんな半立体作品が「pixelart」の図案で制作されていることから 《レリーフピクセル 》と命名しました。
ドット絵を半立体的に表現するということから、平面と立体的な感覚の感動や発見を感じてもらう…言わば「体験型アート作品」だと思っています。

■制作におけるルール

今回コラボ作品を制作してみて、以下のルールがあることで表現が確立されると感じました。

  1. 主線のあるドット絵は、主線を第1層目にする。そうすることで物体の肉付けがリアルに感じられる。
    主線がない場合、1番外側の境界線を「主線扱い」することで同じく物体の肉付けが出来る。

  2. 必ず「差込型」で制作すること

  3. 比較的大きい作品になるので、マスキングテープ法*を駆使する。更に特殊なやり方をして制作。

  4. 額装をすることでアート作品として体感してもらう。更に手に持ちやすくすることで360°のドット絵(pixelart)を見ることが出来る。

*注釈*

マスキングテープ法は、ペグボード(台座)にビーズを並べた後にマスキングテープで補助固定をしてひっくり返し、それらパーツを繋ぎ合わせて大きな作品を生み出す方法。

業務用マステ(5㎜前後の幅)を使う事で、安定した作品が作りやすくなる。

レリーフピクセルは「浮彫り」になっている事で、錯覚が発生します。
特に「ドット絵の主線・外側の境界線」は、あえて飛び出さない事で物体の凹凸さ・存在感が感じられるようになります。

途中制作のレリーフピクセル。
上記の通り、主線・外側の境界線を第1層目にしている。

また、立体作品には「はめ込み」「差込み」を駆使して制作します。
今回のレリーフピクセルは「ほぼ99%:差込型」で制作をします。

はめ込型は主に箱型の作品に多く、パズルのように凹凸にはめることで立体作品となります。

これは「はめ込み型」である。
全ての面がパーツとパーツを噛んで立体的になっている。

対して「差込型」は、芯と面のパーツを作って串刺しのようなイメージで立体にしていきます。
よく私はこの方法を「串団子」で例えてお話しています🍡

これは「差込型」で制作。
芯と面で固定されていることで立体になっている。

これらを駆使して立体系ビーザー(アイロンビーズ愛好家)は作品を生み出しています。
私も未熟ながら様々なものを作っています。

そして、特殊なマステ法というのは「マステ上でビーズを並べて、正方形ペグボードで整える」ということをします。
普通逆なのですが、これをすることで面パーツ同士の微妙なエラーが解消されることを見出しました。

最後に、額装についてはまとめ一覧に書いた通りです。
額装することで手に持ちやすく、360°から作品の「光と影と素材」を感じて"もしもドット絵が立体的だったら"を可視化することが出来て新たな世界観を発見出来ます。

■新たな試み:ドット絵師の作品で再現する

現在、私は「レリーフピクセル」の可能性を見出したまでであって、これから自身の作品として育んでいかなくてはいけないなと感じていました。
たくさん作品を作り、手を動かすことで感覚も冴え渡るし認知も増え始めるだろうし…。
何より「レリーフピクセルはLily☺︎KGのシリーズ」と思ってもらえるくらいにはしないといけないなと謎の責任感が発生しています。
いずれアート作品として提供出来る=販売出来るまでにしたいけれど、それまでは作り続けることを優先として取り組もうと決めました。

そこでタイミングよく【 The Pixel Street 】が開催されることに気付きます。

■The Pixel Streetとは?
東京の街のどこかに現れる、一日かぎりの秘密の路地裏。『THE PIXEL STREET』。
カラフルな看板、会話と雑踏、反響するメロディー。子供から大人まで、誰でも楽しめる特別なマーケット。
総勢約80組のドット絵クリエイターが、個性豊かなイラストやアクセサリー、ゲーム、音楽などを出展します。みなさまのご来場をお待ちしています。

公式サイトより引用

ありがたいことに、ドット絵オンリーイベント:第1回目開催に出展します。
主催は第一線で活躍されるpixelartist:APO+さんです。

そして今回、イベント運営側からコラボ作品にまつわる事項を定期通信にて確認しています。

Q.売り子さんの作品や委託のような形で招待作家以外の作品は置けますか?

A.出展者とのコラボ作品のみ可能です。招待制のイベントであるため、委託などで作品を個別に置いた際に様々な意見が出てくることが予想されます。
委託で出品された方をそのような意見などからお守りすることが運営としても難しくなってしまいますので、今回はこのような線引きとさせていただきました。ご理解頂けますと幸いです。

運営からの定期通信「Q&A」より引用

出展者であるドット絵師の作品をレリーフピクセルで制作する「コラボ企画」があったら良いのではとハッとします。
私の制作物のお披露目の場にもなるし、ドット絵師の実際の捉え方(脳内可視化)にも触れられる良い機会になるかもしれないなと閃きます。
平面であるドット絵と、立体にされたドット絵の比較・体験が出来て双方にとって新たなアプローチが出来ると感じたのです。

ある程度のコラボ企画の趣旨やお互いの利点をまとめ、数名のドット絵師の方々にコンタクトをしました。
ありがたいことに前向きなお返事をいただき、3名のドット絵師…pixelartistの制作物を再現させていただきます。

ただ、「56×56px」〜「64×64px」くらいまでのドット絵がビーズで再現すると色紙ほどの大きさになります。(実物サイズ:約18×18cm)
最大「100×100px」くらいが、制作期日的に現実的かと思います。
(現在:2023年8月26日/開催日:10月21日)

制作の流れとしては、元絵:ドット絵の一部を正方形でトリミングし、私がそれを見つつ制作して完成を想定しています。
新作・既出のドット絵かは先方に委ね、展示や販売されるであろうドット絵を提供いただくことで負担なくコラボ出来るよう優先して考えます。
(コラボだけのドット絵をお願いすることは今の私には出来ません…!!!!)

そして、先方ブース用・Lily☺︎KGブース用の各2点を3名分作るのを目標にします!
最低でも先方用だけは作らないといけません…!!

なぜなら出来上がったものを展示したら、その後ご協力下さったドット絵師の方々へ贈り物としてお渡しする為です。
私はドット絵師の皆さんを尊敬していますし、開催まで時間がないにも関わらず快くコラボに賛同下さったお礼として僭越ながら作品を贈りたいと考えました。
私自身レリーフピクセルの存在感やビーズアート作品の質感などは認識済みですが、ドット絵師の皆さんが感動してくれたら本望です。

さて、ここではぐらかしていましたがコラボ企画に参加下さるメンバーを公開したいと思います。

…豪華すぎません?!

勇気出してよかった…!!(安堵)

と言うのも、今回ご協力下さるお三方のドット絵の特徴が被っていない点が何より見所になっております。

  • ササミさんは、風景とモチーフのバランスさと現代的なのに幻想的な雰囲気のドット絵。

  • asahaさんは、キャラクターの存在感がポップで魅力的なドット絵。

  • びねつさんは、1bit(2色)でシンプルかつノスタルジックな世界観のドット絵。

三者三様なドット絵を《レリーフピクセル》で再現することで、美味しいところどりな作品となるでしょう。
何より先述したように『私の制作物のお披露目の場にもなるし、ドット絵師の実際の捉え方(脳内可視化)にも触れられる良い機会になる』と思います。

これから制作に取り掛かるため、結果報告 及び 当日のレポートはまた後日noteに記録しようかと思っています。
どうぞそちらも楽しみにしていてください。

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