Lily in NYC | ニューヨーク日記

ニューヨーク在住。 2019年に東京から移住しました。経験から学んだこと、日々考え、感…

Lily in NYC | ニューヨーク日記

ニューヨーク在住。 2019年に東京から移住しました。経験から学んだこと、日々考え、感じることを綴っています。哲学や心理学が多いです。

最近の記事

時が全てを明かす

幼い頃から、フィクションの本を読んだり、詩を読んだり、エンタメを観たり、映画を観たりするのが大好きだった。 世界をもっと知れる気がしたから。 「正解」やこの世の「本質」を知れるような気がしていたから。 でも大人になって、やっと気づいた。 全ては、時間が本当のことを教えてくれる。 目の前の人、そのものが本当のことを教えてくれる。 お金を頂いて成り立つものは、だいたい人の心理を利用していることが多い。 だからこそ、現実ではあり得ないことも、現実で起きてほしくても起き

    • 〜イモムシは自分が蝶になって出てくるのを知らない〜

      最近出会った言葉。 まさに人が、今までの人生に一度終止符を打ち、新たな人生を歩む時、このような気持ちになると思います。 そしてそれとは別に、最近出会った本があります。 The Mountain Is You という本📕  その中に出てくる1番、刺さったパラグラフ。 新しい自分になることは、古い自分を脱ぎ捨て、新たな一歩を踏み出すこと。 とてつもなく怖くて、孤独で、居心地の悪い季節を過ごさなければいけないかもしれない。 でもその先には新たな景色、もっと自分が好きにな

      • ハリウッドや、ディズニー

        アメリカのディズニーをはじめ、ハリウッド映画など、幸せ、恋愛、夢や希望をあまりにも誇張する文化に違和感を抱きはじめたのは、ほんの数年前でした。 自己の欲求を満たすのが幸せになる方法だ、というような考えが示唆されていて、全てをロマンティックに見せ、そんな"映画のような"、"ディズニーのような"人生、恋愛、大きな夢がないことはきっとだめなんだ、とか、 "常にポジティブになれない自分"はどこかおかしいのかな?とか。 そんなことを次第に考えるようになる人もいるのだと思います。

        • 人生の意味とは、人生に意味を与えることだ

          オーストリアの精神科医、心理学者、ホロコースト生還者である、ヴィクトール・フランクルは言いました。 人生の意味とは、人生に意味を与えることだ。 第二次世界大戦中のホロコーストを生き抜き、その体験と気付きを書き記した本、「夜と霧」は有名です。 ナチス強制収容所に収監された時、他に収監された人々を観察していて、大まかに2つのグループに分けられた、と言います。 一方は、「もう、何の希望もない、生きる意味なんてもうない。」そう嘆く人々。彼らはたちまち病に侵され、命を亡くしてい

          州間での移動

          今日はアメリカの州と州の間で移動✈️ ニューアーク空港は、コロナ禍と比べると、とてつもない閑散具合😳 夏休みなのに、こんなに空いてるとは!と思ったけど夏休みって学生にしか当てはまらない用語だった😅 今日は平日なので、これが普通なのかもしれません。 コロナが明けて間もない頃に、けっこう旅に出なくてはいけないことが多かったのですが、どの空港も信じられないほど混んでいて、ロストバゲージに2回も合いました。 旅に多く出たため、United航空はいつのまにかPremierメン

          どうか、全てが自分の責任だ、と思わないで

          今日、私は素晴らしい哲学者のAlain De Bottonという方の話している動画にたまたま出会いました。 素晴らしすぎるので、一度視聴してみてほしいです。(字幕は英語しかないみたいです。) この方のインタビューで、1番興味深かったのは、meritocracyという言葉をつかったお話。 そして、これが原因で多くの社会的に良いことをもたらしたが、同時に心理的には悪いことももたらしたと。(この世は二極性で、何事も表裏一体であるからにすぎないが。) なるほど。 Alain

          どうか、全てが自分の責任だ、と思わないで

          Disciplinary Society 規律社会からAchievement Society 成果社会になった代償 

          哲学者、Byung-Chul Hanさんは言う。 東京とニューヨークという大都会で人生の大半を過ごした私。 恵まれた環境と言えるかもしれないが、精神的にとてつもなく追い込まれた。 生まれはアメリカで、幼少期は特に競争が激しい地域で育った。そのあと東京に移り、そこでも芸能関係に携わったため、ずっと競争の中にいた。 そしてニューヨークに来たのも、さらに競争社会にもまれて、成功を目指すためだった。 しかし、コロナが起きた。 たしかにコロナがなかったら、私はあのまま死ぬまで

          Disciplinary Society 規律社会からAchievement Society 成果社会になった代償 

          恋愛について、今では分かったことがある

          20代前半までは、男性も女性も、多くの人から求められ、多くの人と交流することが人間的に魅力がある人の定義だと思っていた。キャリアをある程度築きあげるまでは、1人の人にコミットすることは、自信がない証拠、あらゆる選択肢を遮断してしまうこと、そして人生プランについてまだ色々保証はできないから相手を振り回して迷惑もかけることだ、とまで思っていた。 しかし、アメリカの様々な人と話をし、色んな人の生き様を観察し、専門家によるポッドキャストをいくつも聴いてきて分かったことがある。

          有料
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          恋愛について、今では分かったことがある

          異文化の混ざり合う街

          昨日はニューヨークの街を歩いていたら、9th Avenueが歩行者天国になっており、様々な国の屋台が出ていました。 各国から集まるニューヨークという街にしかできないことですね🌱 しかもサルサなどを楽器で弾いて、みんなで踊ったりしていて、あぁぁぁこれこそニューヨーク!と思いました。 この町で生きるのはとても大変なことで、移民にとってはさらに高い壁が多くあります。 そんな時、音楽や人とのつながりで日々を楽しんでいるのが、ちょっぴり羨ましかったり。 チャレンジは人を団結させる

          邦画、洋画、岡本太郎、そして私の考え

          昨日、2つの映画を観た。 アルキメデスの大戦とビフォー・サンライズ。 邦画と洋画、対照的な2つの世界、異なるテーマ。どちらもフィクションではある。 やっぱり思う、人間は本当に1番言いたいことはきっと、裏の意図として何か言葉にのせたり、創造物に託したりするものだなと。 アルキメデスの大戦では、戦艦ヤマトは表の意味では日本の国力、財力の証として国民に愛され、世界に誇れるようなものをつくる、ということだったが、本当は戦争になったら大国アメリカには勝てないと確信していたがため

          邦画、洋画、岡本太郎、そして私の考え

          君たちはどう生きるか in セントラル・パーク

          今日もセントラル・パークのケネディ貯水池の周りを散歩してきました。 そしたらなんと、白鷺らしき鳥が!! 君たちはどう生きるか の映画を思い出しました。 あの映画では、アオサギが描かれてるみたいですが。 飛んでいく様は、映画のように迫力と気品がありました。

          君たちはどう生きるか in セントラル・パーク

          草が香る中🌱

          お元気ですか? 私は今日もセントラル・パークにいます。 マンハッタンのアッパーウエストにある、Barnes&Noblesという本屋さんに、久しぶりに行きました。 コロナ前の内装を一新したようで、とっても居心地が良く、見やすい配置に本棚が並び、アメリカとは思えない清潔さが保たれていました✨ 私のお目当てはThe Alchemistという本📕 このアルケミストという本は、パウロ・コエーリョというブラジルの作家が書いた世界的ベストセラーで、80カ国以上で翻訳されています。

          セントラル・パークより、愛を込めて

          お元気ですか? 私は今、ニューヨークのセントラル・パークにいます。 とても暖かい春の日です。 木陰でピクニックシートを広げ、パソコンを開いて、座っています。 雲がゆっくり流れ、風は少し肌寒いです。 辺りを通り過ぎてゆく人たちの言葉は、毎回違う言語です。 芝生の匂いが、夏が近いことを予感させます。 気づくといつも、この公園に来ています。 嬉しいことがあった時も、 悲しいことがあった時も。 まるで親友に会いにいくかのように、心が落ち着きます。 そして教えてく

          セントラル・パークより、愛を込めて