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賢い闘病生活 #2 抗がん剤治療(A+AVD療法)

今回は、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫)ステージⅣと診断された私の治療について書きたいと思います。

点滴確保

まず、治療を開始する上でいろいろな薬を投与するために「点滴」を繋がなければいけませんよね。

通常「点滴」って腕に針を刺すと思うんです。
それ以外選択肢なんてないだろうと思っていたんです。

がしかし、私の場合「腕から点滴」はまさに天敵
(ラッパーか?笑)

というか、お医者さんに言わせれば「禁忌」にあたると言われたんです。

なぜなら、入院時点で私の首を通る静脈は塞がってしまっていて腕から薬を通しても全身に通わない状態になっていたからです。

腕からが無理なら一体どこから点滴するのか、、、、

"膝の裏"です。


なんと、膝の裏から静脈に約50cmほどのピック(プラスチック製の細いチューブ)を入れるというのです。

そんなことってあるんだ、、、と思っていざ処置室へ向かうと
血液腫瘍内科の先生だけでなく、循環器科の先生までいらっしゃり、一緒にエコーで診てもらいながら点滴を入れることになりました。

循環器科の先生によれば、
「膝裏から点滴する人なんて1年に1~2人いるかだよ〜」
とのことでなんの自慢になるかもわからない謎の激レア体験。

入院してから、退院する前日までの約1ヶ月間足裏に管を入れた生活を送ることとなりました。

足に入っていたピック

ステロイド投与

検査が終わってから、ようやく治療を開始できるようになりました。
ただ、すぐに抗がん剤投与!とはならず、一旦今の症状を和らげるために点滴で「ステロイド」を投与してもらいました。

ステロイドとは;
副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。
副作用も多いため、注意が必要な薬です。
東京女子医科大学 腎臓内科


ステロイドの力はなかなかに強力で、投与してからは咳も治まり胸のあたりの息苦しさも改善されていきました。

ただ、副作用として「不眠になる」とのことで案の定全く眠れず、しばらくは夜中に韓国ドラマを見て過ごすことになりました。(夜勤の看護師さんには暗がりの中起きてるからびっくりされます)

抗がん剤治療が開始するまでの3日間はステロイドのおかげで比較的体調も良く過ごすことができました。

抗がん剤治療(A+AVD療法)

ステロイドのおかげで調子良く過ごせていたのも束の間、いよいよ抗がん剤治療が始まります。

抗がん剤治療にもいろいろな治療法がありますが、私が行っている治療法は「A+AVD療法」と言う比較的新しい治療法です。

この治療法によって、治癒率はかなり上がり5年生存率も80%以上だと言われました。

私の場合は、ステージ4(進行期)のため6クール(2週間に1回の治療×12)の治療を半年かけて行います。
現在は外来治療に移行していますが、1クール目は副作用の様子を見るため入院した状態で治療を行いました。

退院してからは、外来治療室(ケモ室)で治療を行なっています。
朝8時前には病院に着き、腕に点滴を繋いで採血と主治医の診察、その後11時頃から治療を始めて夕方16時頃に治療が終わります。
帰る頃には薬の副作用でぐったりです。

抗がん剤の主な副作用として、吐き気があります。
A+AVD療法の吐き気は、抗がん剤治療の中でもトップクラスとのことで吐き気止めの点滴や飲み薬を併用しながら治療を行っています。

吐き気止めのおかげでだいぶ症状は抑えられていますが、最近は薬の名前を思い出したり病院に行ったりするだけでも気分が悪くなってしまうようになりました。(予期性悪心・嘔吐というらしいです。)

副作用については、時期、回数を重ねるごとに変わるためまた次回改めて書こうと思います。

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