私の人生ドラマ#4 虎に翼(9~15週)
2024年4月から放送中の『虎に翼』。
現在8月の末になのですが、早いものでもう来月9月には完結してしまいます😭
ずっと書き溜めていた9~15週目までのあらすじ、感想がやっと完成したので、NHK公式のダイジェストと共にお送りします!
あらすじ
一言でいうと「女性の社会的地位」が蔑ろにされてきた戦前の日本で初めて女性法曹家となり道を切り開いてきた女性猪爪寅子(モデルは日本初の女性弁護士三淵嘉子)の物語です。
作中では、主人公の寅子をはじめとした女性たちが進学、キャリア、結婚、出産、子育てと女性であるが故のしがらみや葛藤に苛まれながらも必死に生きていく様を描いています。
第9週「男は度胸、女は愛嬌?」
優三が戦地に行ってからしばらくして、日本は終戦を迎えました。
寅子は優三が戻る事を信じて待ち続けます。
しかし戦争が終わっても、消息は不明なまま。
そうして終戦から一年が経ち、体調を崩していた父・直言が倒れてしまいます。
そんな時、優三は直言が隠していた優三の死亡告知書をみつけてしまいます。
しばらくして、優三の死を受け入れられずにいた寅子のもとに優三の最期を知る男が尋ねてきます。
優三の死と向き合わざるを得なくなってしまい、絶望する寅子。
そんなとき、偶然寅子の目に飛び込んできたのは新しい「日本国憲法」の新聞記事でした。
今でも思い出したら泣いてしまいそうになるこのシーン。
優三さんからの言葉と新しい日本国憲法の文言がリンクしていて沁みますね。
ここで流れる「You are so amazing」という曲も優三さんの気持ちを代弁していようでさらに泣かせに来ます涙涙
第10週「女の知恵は鼻の先?」
こうして、兄、優三、父の死と向き合い、新しい憲法に希望を見出した寅子。
家族を養い、弟の直明を大学に通わせるという新たな目標のために再び法曹の世界へ戻ることを決めます。
寅子が向かった法曹会館ににいたのはかつての師である桂場とその同僚であるライアンこと久藤頼安(よりやす)でした。
寅子は久藤の下で民法親族編と相続編の法改正の仕事に就くこととなります。
民主化と女性の地位向上を推し進めたいGHQとそれを受け入れたくない日本の対立に翻弄される寅子は以前と違って思わずスーンとなってしまいます。
そんな時、大学の同期である花岡と再会します。
花岡は東京地裁で、主に食糧管理法違反(当時問題となっていた、闇市や闇米の取り締まり)を担当しており、質素な生活を送っていました。
以前の自分と変わってしまったと落ち込む寅子に花岡は
「前も今も、全部君だよ。どうなりたいかは自分で選ぶしかない、本当の自分を忘れないうちに」
と励まします。
花岡さんが、かつて梅子さんに言われた言葉をずっと大切にしているのが泣けますね。
第11週「女子と小人は養い難し?」
その後、花岡が違法である闇市の食べものを一切拒否して栄養失調で亡くなったと聞き、衝撃を受ける寅子。戦地から戻った轟も絶望します。
そんな日本の戦後の貧困が問題視される中、戦災孤児もまた社会問題となっていました。
そこで、当時日本にはなかった家庭裁判所を設立するため家庭裁判所設立準備室に異動することになった寅子。
家事審判所と少年審判所の合併に苦戦した末にようやく家庭裁判所の設立を成し遂げます。
家庭裁判所の象徴として飾られた絵には、花岡が亡くなる前に寅子が手渡したチョコレートが描かれていました。
「最期にこのチョコレートのおかげで家族が笑顔になった」と花岡の妻・奈津子が描いたものでした。
個人的に、花岡さんに対する気持ちに気づいた轟のシーンが切なくて泣けました。(そこに気づいてくれたよねさんが素敵)
第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」
昭和24年1月、ついに家庭裁判所が発足。
ついに、寅子は家庭裁判所の裁判官となります。
家庭裁判所判事補兼事務官として忙しくしていたある日、スリの少年たちのリーダー・道男を追いかけた先で寅子は偶然よねに再会します。
そこでは轟とよねが法律事務所を開き、戦災孤児の世話もしていました。
妊娠を機に喧嘩別れしてしまったよねは寅子を冷たく突き放します。
そんな中、家庭裁判所に送られた大勢の孤児たちの中に、寅子はスリの少年たちのリーダー・道男を見つけます。
預かり先が見つからない道男を、放っておけない寅子は家族に相談もせず、猪爪家に連れていきます。
そう簡単にうまくはいかない生活に耐えられず、信頼し始めていたはるにも疑いの目を向けられ出て行ってしまった道男。
常に彼を気にかけ世話してきた寅子の母のはるは心労によって倒れてしまいます。
もう先が長くないことを悟ったはるのために、寅子は道男を探します。
「猪爪家の人になりたかった」という道男を暖かく受け入れ、最期の後悔を晴らすことができたはるは息を引き取ります。
大声をあげて泣く寅子、、、お母さんもいなくなってしまったら寂しいですよね。
今後は笹寿司のおっちゃんに弟子入りした道男の成長に期待です。
第13週「女房は掃きだめから拾え?」
寅子は「特例判事補」になり仕事が増えて大忙し。
そんな時、ある女性が持つ遺言書の検認に立ち会うためにやってきたのは、ともに弁護士を目指した大庭梅子と三人の息子たち、そして義理の母だった。
大庭家の相続問題はなかなか解決せず、、、
さらには、全身全霊をかけて愛した我が子からも裏切られる梅子。
もつれる相続問題に呆れ、梅子は全てを放棄し家を出る決断をします。
同じ頃、家庭裁判所の広報月間として愛のコンサートを企画した寅子。
人気歌手が出演し、コンサートは大成功を収めます。
久々に登場した梅子さん!
発狂した時の高笑いが今も脳裏に焼き付いています笑
第14週「女房百日 馬二十日?」
愛のコンサートをきっかけに有名人になった寅子はますます仕事に追われるようにまります。
加えて、星朋彦(最高裁判所長官)の本の改稿作業の手伝いを依頼され大忙し。休日返上で依頼主の息子である航一と改稿作業を行う日々が続きます。
亡き優三さんの夢だった、「法律の本を書く」という夢を叶えられることが嬉しい寅子です。
そんな中、恩師である穂高の退任記念祝賀会に出席した寅子。
退任記念祝賀会での穂高の挨拶。
「旧民法に異を唱え、ご婦人や弱き者たちの為に声を上げてきたつもりだった」
「結局私は、大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった」
これを聞いた寅子は耐えられずに会場を飛び出してしまいます。
賛否が分かれたこのシーン。
私もはじめは、「寅ちゃんなんでこんな怒ってんの??」という感じでした。
色んな方の考察をみて、「雨垂れ石を穿つ」と言って女子部を設立し、女子部の生徒を鼓舞した先生が「結局私は、大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった」なんて言ってほしくないよな。
法曹になることを志し半ばで諦めた女子部の仲間たちが報われないよな。
と、また改めて寅子の心情を考えさせられました。
第15週 「女房は山の神百石の位?」
昭和26年。視察のためにアメリカに行っていた寅子が帰国します。
帰国後の寅子は、これまでに増して仕事に追われ大忙しの日々を送っていました。
そんな矢先に、人事部長の桂場から新潟への異動を言い渡されます。
「新潟に娘の優未を連れていき二人で生活したい」と話す寅子に、直明や花江は反対し「新潟には寅子だけが行くべき」だといいます。
それもそのはず、忙しさにかまけていつの間にか家庭を顧みなくなっていた寅子が優未に寂しい思いをさせるのではないかと心配してのことでした。
花江から、「家族に目を向けられない程に仕事を頑張ってと言った覚えはない」と諫言された寅子。
そこで初めて家族との間に溝が出来ていることを自覚します。
寅子は家族に優等生であることを強いていたと反省し、正面から家族と向き合い、優未と二人で新潟でやり直したいと告げます。
裁判官として成長していく寅子の姿と、変わっていく家族の形が描かれた9週〜15週になりました。
16週目からは新潟編として、寅子と優未の二人での生活が描かれます。
寅子と優未は親子として関係を修復できるのか?
寅子は新潟での生活に順応できるのか?
また16週以降もお楽しみに!
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