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夜空からのエール

こんばんは。まりもです。

先日、映画を観てきました。
映画といっても、私の好きなアーティストがニューアルバム発売を記念して、
ミュージック・ビデオと、それにまつわるショートストーリーを映画館で上映するというものなのですが。
それ自体はすごく楽しかったです。
好きでよかった、ファンでよかったって思いました。

しかし、その中で少しモヤモヤしたこともありまして。
詳しくは省きますが、簡単に言うと
人間の感情って難しいな、って感じです。
(そのアーティストは関係ありません。ファン同士の交流の中の話です)

そしてここでの人間とは私自身のことを指します。
一人で期待して、その通りにならないことにガッカリして。
自分の中にこんなドロドロした感情が潜んでいたとは。


なんて独りよがりなんだろ、わたしは…
そう思いながら夜道をトボトボひとりで歩いて帰りました。
思いのほか、夜風が心地よく、虫も草の陰でジー…と控えめに鳴いていて、
8月上旬なのに既に秋の気配を感じます。

アパートまでもう少しだ、帰ったらシャワー浴びてぜんぶ綺麗にしてしまおう。
そう思い、ふぅ…と上を見上げました。

すると、夜空の真ん中、左右に空を分けるような、白い大きな帯が目に飛び込んできました。

天の川だ!!!

田舎出身ということもあり、天の川は何度も目にしたことがあります。
けれども、こんなに感動したのは初めてかもしれません。

夏の大三角、さそり座のアンタレスなど知ってる星座や星も次々と見つけることができました。
そして近くに、黄色く煌々と輝く半月もありました。
(なんでこんなに明るい月より先に、天の川に目がいったのかは不思議ですが…)

さっきまで考えていたモヤモヤはもう私の頭に入る余地はなく、
目の前に広がる夜空でいっぱいになりました。

しばらく見惚れているうちに、
天の川が、月が、星々が、夜空のすべてが、

「がんばれ。」

と声をかけてくれたように思えてきました。

それは無理に背中を押し進めるような強いものではなく、

思い通りならない時もあるけど、がんばれ。
自分が嫌いになる時もあるけど、がんばれ。
生きていれば必ず陽の当たる道を歩くことができるから、がんばれ。

こんな風に、優しく励ましてくれる、「がんばれ」に思えたのです。
もしかしたら、夜空を見つめてる内に自然と自分の心と対話して生まれた、
自分から自分への励ましだったのかもしれません。
けれど、夜空を通してからじゃないと、その自分との対話すらできなかった。
こんな自分だけど、がんばろう。素直にそう思えました。

1000年以上も昔から、日本人は星や月を眺めては、その思いを俳句や短歌として、後世に繋いでいきました。
そのほとんどは望郷の念や、慕う人への想いを込めて作られたものとは思いますが、先人達も夜空を眺めている内に、悲しいながらも励まされ、また生きていこうと思い新たにしてきたのかもしれません。
私は、星や夜空には、そんなパワーがあると思えてならないのです。


なんだかまとまりのない話になりましたが、
何か辛いことや、自分ってどうしてこうなんだろうと悩んだ時は、
夜空を見上げてみると思わぬパワーをもらえるかもしれませんよ、というお話でした。
ここまで読んで頂きありがとうございました☆


22/08/08  まりも

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