BUMP OF CHICKEN

あまり知らない人はBUMPときくとおそらく「天体観測の?」「ポケモンのやつ?」となるだろう。

そういった人たちはもっと気付いて欲しい。歌詞の良さに。けれどアカシア(ポケモンのやつ)については友人からも「この歌詞ってこういうこと?」「めっちゃ歌詞いいじゃん」と言われることが度々あった。
気付いた人にはちゃんと刺さるんだと嬉しくなった。

僕はたくさんの音楽を聴くがBUMPは飛び抜けてると感じる。もちろん音も良いのだが歌詞が逸脱している。

実際友人に良いねと言われたアカシアの歌詞を抜粋する。

君の一歩は僕より遠い 間違いなく君のすごいところ
足跡は僕の方が多い 間違いなく僕のすごいところ

ポケモンの主題歌ということもありわかりやすくなっている。謙遜して終わりではなくしっかり自分の良さを知ることも大切。

また、他のアカシアの歌詞も抜粋する。

転んだら手を貸してもらうよりも 優しい言葉選んでもらうよりも
隣で信じて欲しいんだ どこまでも一緒に行けると

転んだときに直接的に助けるのではなく、自分で起き上がれることを1番側にいる貴方に信じてもらいたいという意味。優しくするよりも信じることの方がずっと難しく強い繋がりがあるからこそ貴方にはそうして欲しいということ。

BUMPは他に似たことを歌った曲がある。
なないろという曲の歌詞を抜粋する。

躓いて転んだときは教えるよ 起き方を知っていること

助けるではなく、起き方をあなた自身が知っていること、自分で何とかできることを教える。
アカシアとは逆の目線。

BUMPの歌詞で一貫しているのは優しいこと。
世の中には優しすぎると言われる人がいる。
僕も優しすぎると周りに言われることがあるけれど優しすぎるのではなく、嫌われるのが怖かったり、善人ぶりたいという気持ちのが強い気がしていた。

優しすぎると言われる人はみんな「自分はそんな人間じゃない」と感じていると思う。
そんな人たちの心を言語化して自分を愛せるコツを教えてくれるのがBUMPだと私は考える。

しかし綺麗事ではないのがまた良い。

聞いていて辛くなる曲を紹介する

それが「レム」という曲

狂ったフリが板について拍手もんです自己防衛
それ流行ってるわけ?孤独主義
甘ったれの間で大ブレイク

レム

のっけからこの歌詞で始まるレム。
「狂ったフリ」というのがまた意地悪。
孤独を望んだつもりが見透かされている状況。
この部分を柔らかくした別の曲もある。
それが「プレゼント」という曲。

孤独を望んだはずの両耳が待つのは
この世で1番柔らかいノックの音

プレゼント

こっちのが優しい。

レムに戻る。

与えられた餌の味 解らないけど 先ず批評
美味い・不味いの基準は 隠れて読んだ週刊誌
変わったふりを見透かされて 芸術的な言い訳
わきまえた大人の顔 守るモノでもあったの
それとも既に飽きたの

フォントが太くなったけれど気にしないで。

本当を知らずに批判して、図星をつかれたら言い訳する。そこまでして何か守るものでもあってのか。それとも批判するのも飽きたのか。

冷めたふりがしたいなら もう少し賢くやれ
今更何を恐がる 嘘を嘘と思わずに
人を人と思わずに

「冷めたフリ」=批判している人の理想。
そんな人に憧れているのなら躊躇せず嘘でも平然とついて、人を人と思わず気の向くままに言ってやれという皮肉。

キャンバスに塗り潰した跡 そこに何を描いてたの
生まれた事を恨むのなら ちゃんと生きてからにしろ

誰もが夢や目標があったのに冷めたフリをして見えないように塗りつぶした。だから今も夢や目標を持つ人を僻む。でもそれはちゃんと生きていないからじゃないのかという意味と捉える。

現実と名付けてみた妄想 その中で借り物競走
走り疲れたアンタと 改めて話がしたい
心から話してみたい

皮肉ばかりでなくこんな優しい言葉で締められている。最後の最後まで見逃さない藤原基央さんは優しすぎる人だ。
今後もBUMPの歌詞を紹介するので興味がある人はぜひ聞いて欲しい。

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