花　#122

花が好きだ。
でも自分の部屋には置かない。
置きたい。
でも、置かない。

理由は簡単だ。
枯れた花を捨てる瞬間が悲しすぎるからだ。

私はドライフラワーを好まない。
死んだ美しさを感じないからだ。
造花も嫌い。
死なないから。

定期的に、花を取り替えにきてほしい。
どっかのロビーみたいに。
そうしたらゴミ袋に入った花を見なくて済む。

鉢植えに入った花もいいけど、私土に入ってない好きだ。
公園で花を見るのも好きだけど、家での愛で方は少し違う。
あれを見ると、花っていつ死ぬんだろうなって思うから好き。

花を飾って、毎日花びらを触っていたい。

かわいい葉っぱ達は今日も私を見守る。
植物の生命力は強くて繊細。
私の盾になってくれたものもあって、申し訳なさを感じる。

知恵を付けて生意気になった人間は、自然から学ぶことが多い。

私がバンクシーだったら、すこしはその役に立つのかもしれないけど。