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種とおなじ

中高生のころ
太宰治から三島由紀夫谷崎潤一郎と
なぜかそちら方面を読む少女だった。
そう話すと暗いねと言われる。
人の趣味をとやかく言うやつ
なんなのさ。

そして3歳からピアノを習い、
モダンバレエを習っていたが
そちらへ向かわずに
気付けば高校生でフライングVの白のギターを
弾くヘビメタ少女になっていた。
ライブハウスでよくライブをしていた。
部活の後輩はその度に呼び出されて
大変だっただろうなぁ。
ヤマハのポプコンに出たこともある。
一曲だけギターを置き、ピアノを弾いたら
ベストキーボーダー賞を貰った。

多分、外見と中身がマッチしない
チグハグな少女時代を過ごしていた。
だからという訳ではないが
どこか自分の中で
噛み合わないものを感じながら生きて
来た。
違う人生があった気がしてならなかった。
それは
こんなはずじゃないという思いとは
違うもので、パラレル世界があって
そちらのわたしは
違う人生を生きているような
そんな感覚だ。


先日彼の人が
人生は種子と同じだと言う話しを
していた。
向日葵の種はどんなに抗おうと
向日葵しか咲かない。
人間も同じで初めから
人生は決まっている。
経験することも、出逢う人も。
寿命も。

生き方の違いで
大きい向日葵や小さい向日葵になることは
あるかも知れないと思ったが
それも初めから決まっているのだと思う。
そうだとしたら、わたしの人生にやってくる
全てのことに抗って生きても
意味はなくて
全てのことを承り
喜んで生きること、
来たことを
この世での経験だと思って承って
生きることが人生なのかも知れない。

あの時こうしていたら
この時こちらに進んでいたらと
後悔することや
この先どうなるのだろうと未来を
恐れることは全く無意味で
そんなことより
今を生きることが
何より大切。

過去や未来の時間の概念を作ったのは
人間だけだから。
他の生き物は今しかないんだよと
彼の人が言っていた。

こんな人生がやってくるなんて
思いもしなかったけど
これがわたしの種に組み込まれていた
人生なんだろうな。
努力をすることも、しないことも
わたしに起こる経験は初めから決まっている。

エネルギーははじめから
立ち上がっているのに
自分で枯渇させてしまっているということ。

だから今日も笑って
祈って感謝して生きる
自分のことを考えても仕方のないことなんだ。

へぇーーー。


#DNA
#タネ
#生まれてきた訳



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