視覚が危ない

第六感が働く人もいるだろうけど、人間の持つ五つの感覚の中で、命取りになるのが触覚だそうだ。
虫に刺された、ナイフで切った、釘を踏んだ、誰かにぶつかった、シャワーが熱湯だった・・・・などなど。

これら、過去形で書いたけど、触覚を失うと、これらの「事故」が自分に起こってたとしても、気づかなく過ごしているというわけ。つまり、致命傷になる恐れがあるわけだわね。

でも、 クオリティ・オブ・ライフ( quality of life, QOL)と言われる「人間らしい生活」(正確な訳ではないが)となると、五感のうち、視覚を失う方が何とも厳しい気がする。

というのは、10年以上前に、左目を包む筋肉が腫れたことがあった。病名は、眼窩炎性偽腫瘍(ガンカエンセイギシュヨウ)。筋肉が腫瘍のように腫れて、眼球が動かなくなった。ほっておけば視覚を失う。頭の奥に鈍い痛みを伴って、寝ても覚めても襲って来た。

長い話しを短く書くと、結局ステロイド剤で腫れを抑えたわけだけど、100%完治には至らず、今でも左目はおぼつかない。
液晶画面やブルーライト、強い紫外線や室内の照明でも強ければ腫れの引き金になる。

加齢と共に視力は弱まるわけだが、これが最近また悪さを仕掛けてきている。
今度はステロイドを使いたくない。前回はその副作用で大腿骨頭が壊死ーそして人工股関節へとなったわけだし。ふうっ。

それで冒頭に戻るのだけど、見えなくなると、本が読めないなぁ~と漠然と考える。