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映画『女子高生に殺されたい』感想みたいなもの(ネタバレ)


2022年4月1日公開『女子高生に殺されたい』

【前書き】

私は耳が聞こえない。そしてこの映画には字幕がつかなかった。SNSで映画ライターさんのようにネタバレせずに感想を表現したいのだけどやっぱり聞こえない私は視覚的な見方が優位なのでどうしても難しい。字幕もなかったから筋もよくわかってない。でも吐き出さずには居られないのでこちらに書いちゃいます。本編思いっきりネタバレしてます。新装版漫画未読の方もネタバレあるのでよろしくお願いします。


ーーあなたは「女子高生に殺されたい」を観てますね?書き下ろしのある新装版の原作も読んでますね?


はい、もう引き返せません。ここからネタバレパラダイス♪

【シナリオ読む前、目に見えたもののキロク】 

公開後にシナリオが発売された。表紙も「女子高生に殺されたい」。早く読みたいのだけど読んで話がわかる前に、予告のキーワードしかわからないまま見た私の初日のキロクを書き留めておきたい。言語化されてない自分の記憶をもとに書いてみる。映画の時系列はシナリオも読んでないので現時点で曖昧。思いつくまま。

私にとっての初日、映画は2回見た。1回目は何も読まずにみた。2回目は1回目を見たあと2回目の上映館に向かう電車の中で見て、駅に着いてしまったため時間切れで惜しくも全部ではなくクライマックス直前まで読んでから見た。クライマックスが大きく違うので間に合わなくて正解かも。シナリオ見てからの3回目はまだ見れてない。その時、感想がどう変化するだろうか。

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まずはじめに。原作を読んでいる方は春人先生のターゲットは誰かというのは易々予想つくだろう。でも読んでない人には分からない。そこへオリジナルキャラを2人足してサスペンス仕立てにしたのはすごいなと思った。私も初回は未読のため洞窟のあたりから真帆なのかな?とは思ったけど、初めはわからなかった。誰だろう?という興味でどんどん引っ張ってゆく。

原作と映画の時系列、まとめ方は多く違うし、特にクライマックスは全く違う。そもそも、キャサリンの現在についても大きく異なる。漫画を先に読んだ方はそこに戸惑いを感じるかも知れない。私はあえてなにも情報を仕入れずに見た。どこまで理解できるか挑戦だ!!

冒頭。白衣の春人。なんで白衣なんだろうとまず思った。予告でも出ていたこのシーン、メガネや服装から今よりも若い時と知れる。医者になろうとして教師になるためにやめたの?と思ってしまった。このシーンはあとでインタビューらしいとわかるが、なんのシーンかわたしには分からない。涙を浮かべ、黒目だけが動き、あらぬ方を向き、逡巡し迷っているというのが伝わってくる。言えない。深い悲しみと葛藤が伝わってくる。演技であんなに眼球を動かせるものなのか?驚愕する。実際は周囲はスタッフに囲まれてるわけだし、すごい集中。口を見ると「ぼくは…」と口ごもってるように見えた。この顔を見たらほとんどの人が春人に感情移入するだろうな。

打って変わって学校。桜の花びらの乱舞。実際こんなに綺麗にいっぺんに散らないよなと思いつつ、画面いっぱいの淡いピンクにほれぼれする。花びらを両手で挟もうとする生徒もいて微笑ましい。こんなにさわやかなシーンなのに。真帆とあおいが登場し、前方に春人先生。あおいが顔をこわばらせ苦しそう。何かに呼ばれたように振り向く春人先生。予告で散々流れてたのはここだったか!もう登場したか!と驚く。田中圭さんのスタイルの良さと眼鏡の奥の目と眉間に吸い寄せられる。桜が舞ってなんて綺麗な登場の仕方なのか。ヒーローみたいだ。憂いを帯びたあの顔は絶対ヒーローじゃないけど(苦笑)

体育館で話す校長先生? みんながわらってるのは話し方がおかしいの?春人先生登壇。人好きする笑顔を顔に貼り付け、挨拶する。ここでみんなニコニコザワザワする。かっこいいとか言ってるらしいと予告情報を思いだす。挨拶の内容はほとんどわからない。ただ口の形で一部分歴史ある地域がどうとか言ってたのだけわかった。歴史の教師だけあるな。

保健室のあおいと真帆。あおいは画面蒼白でガタガタ震え、その表情に引き込まれる。真帆はずいぶんあおい想いだなぁ仲良いな、どんな関係?と何回かの保健室シーンで思う。春人先生が来たから具合悪いのかなと思ってたから、もっと後のシーンで頭抱えたあとに地震がきたのびっくりした。???だったが、あとで原作読んで地震を予知できることを知る。

学校にとけこみ、さわやかな笑顔を振り撒き生徒に挨拶され、歩きながら応える春人。その撮り方が躍動感あるなと思う。あと足長!授業の板書の字も端正で美しい。几帳面なひとなんだなと思う。職員室でも女子に囲まれ、同僚の先生に追い払ってもらうが、彼女たちに対して下心がないんだろうなということがその顔を見てるだけでと思う。まるで無関心なのだ。先生と何を話してるかわからないが、誤解されますよと言われてるのだろうということば予想つく。

早くも遺跡クラブを作りポスターを掲示する春人。それをみる真帆。入るのかな。あとで活動してるところ見て、やっぱり入ったんだ。海辺や洞窟のシーンで海の近くなの?と思ったり(漫画読んでわかったけど、ここで殺される方法の希望を呟いてる??)。高校生のクラブにしてはなかなかフィールドワーク。洞窟で真帆の手をひきながら話す春人をみてターゲットは真帆なんだとぼんやりと気づく。その時の会話はわからなかった。シナリオ見るのがたのしみ。いやクラブのとき想いを秘めネクタイ直す真帆もあかんし、そこでゴクリと喉を鳴らす春人をあかんでしょ(笑)

金魚を埋めるあおいと真帆。あおいは人と違うところがありそうだなと思う。でもさすがに生きもの声が聞こえるっていうのは見てるだけではわからなくて、教室の外で植木鉢を見てると思ってたけどあれ聞いてるのね?!犬の声を聞いて叶えたのもそれなのね?!そこは漫画読んでからの2回目でもわからなくて、映画見た方に聞いてようやくわかった。

柔道部の彼女と演劇部の彼女(名前がわからんのでこういう認識)に接触する春人。柔道の練習をみる目つきも怪しげだし、予告にもあった演劇部の彼女へ脚コツンにさりげなくやってくれちゃって♡見つめる彼女の笑顔も私なんか好きなんだよな(笑)ここで田中圭のもつ清潔感、色気があるくせにガツガツしてない?いやらしさを感じないところ本領発揮(苦笑)彼女へ何を話してたんだろうと思ったんだけどとある映画をさりげなく勧めてたのか!台本を書かせ、キャサリンと叫ばせる春人。これ初回何のことかわからなくて、ボイスレコーダーで録るのも何故?と思う。口の形がもしかしてキャサリンって言ってる?予告にあったあのキャサリン?!なんなん?となったが漫画読んでようやくこのシーンは漫画にないわけだけど、キャサリンと呼ばせたかったのだと気づく。そしてさりげなく嘘をついてまでその演劇に真帆をキャサリンにつかせる。なんでそこまでと感じる。

ときたま挟まれる春人の苦悩。なんでインタビューされてるのかわからないけどインタビューの様子。バスの中での妄想。顔が見えない。誰?だれ?これは胎内の記憶?

部屋での春人。例のお風呂のシーン。これも官能性が抑えられてるのがすごいのよね。純粋な殺されたい願望が出てて。計画をパソコンにつづる(どうでもいいけど図書館でもつづるのやめようよ(笑))あやしげな部屋。夥しい張り紙の中に犬の顔があるのが見える。

そして…ついに犬を「ターゲット」にけしかける春人。ターゲットの顔はここでも見えない。強いことから柔道部の彼女へのミスリード。なんで犬をけしかけるの?危機が迫ると本性を出すのか?「???」でいっぱい。初めて狂気じみた顔をみせる春人。予告でみえてたのはここだったのか!もっとラストの方だと思ってた…。漫画読んだ後は呼び出すためにボイスレコーダーを再生してるのか!とようやく分かる。次の日なぜ犬が教室にいるのか、誰が動かしたのか、これは本当にわからなくて教えてもらってようやくわかった。

五月との再会。さすがに仮面が外れそうになる春人。漫画読んだら意味がわかった、回想の中の官能性のない感情のこもらないセックスシーン。見ててそれが分かるというのはすごいよね、それでも平静を装って再会を祝って2人で飲んだりして。五月と生徒たちのやりとりは横から撮ってるのもあり口が読みづらくて全然わからないのだけど、あおいの告白に茫然自失となるのはわかる。五月がざっくばらんに接し、生徒との距離縮めるのがわかる。お弁当まざったりしてね。地震のシーン。現れるカオリ。ここでようやく私も多重人格なのか!と初回で気がつく。正確には解離性同一性障害。心理学かじった私、とはいえ学部レベルのめ臨床経験はなく、もちろん症例見たことはない。ただ、この人格の入れ替わりは他人には分かりにくいイメージがあり、カオリは随分分かりやすく変わるなと思ってしまう。漫画のくだりもあんなに簡単に統合しないのではという違和感。ま、解離性人格障害はよくわかってないし、いろんなパターンはあろう。ちなみに春人、保健室に駆け込んで真帆しか見てないのバレバレやん(笑)あと、カオリがなんて言ってるか聞き取ってる?キャサリンが出てるか見てるのかな。

リフレインのように繰り返される白衣の学生時代。徐々になぜ真帆がターゲットなのか明らかにされていく。事件に興味を示していく春人。ついに事件を起こした張本人を目の当たりにする。この女の子がほんとすごい。大人を殺し、人格が変わるところも的確。子どもがおとなを殺す。ここがPG12の所以ね。

ところでキャサリンがなぜあんなに怪力を出せるのか、春人がなぜそこまで殺されたいと思うのか、漫画には一定の解がある。常々、人格のIQや能力に違いがあるが、何故同じ人物でそんなに違うことができるのか?と思うのだが漫画原作者の解いは説得力ある。映画には説明があるのかな?逆に胎内記憶?がよく差し込まれるけどあれは何なのかな。

犬の死体が教室に持ち込まれたことで柔道部の彼女が疑われる。教室でみんなに語りかける春人。何と言ってるのかわからないが、夜、柔道部の彼女に秘密だよって言ってるぽいのを見て、ああ、ここで彼女も落ちたな、演劇も練習が進んでいる。着々と春人の計画は進んでいる。本当は未成年に殺させようとするなんてアンモラルなことなのに、本懐を遂げられますようにと応援してしまっている自分に気がつき、愕然とする。これも異常で適度に気持ち悪く、でもいらやしくなく、溟い念は感じるんだけど、誰にも悟らせてない晴人(を生きた田中圭)のせいだ。苦しんでるのも伝わってくるので余計感情移入してしまう。なお、犬役の熱演と唯一春人が犯した罪も忘れがたい。

現場をみてしまったあおい(これは2回見ても話が分からず教えてもらってようやくわかったところ).、その話を聞いた五月、かつての恋人があの事件に関心を持っていたことも回想し、なんとなく計画の真相にたどり着く。

役者はすべて出揃った。

文化祭当日。春人を呼び出す五月。ここでの会話はほとんどわからないながらも、開き直ってるようにみえる。ここで眠らされて終わりかと思いきや、入れ替えてる知能犯な春人。

ついに舞台の幕は開いてしまった(てか人力であけてるよ(苦笑)あんな重い緞帳、無理じゃないか?!)後舞台袖での会話って結構聞こえるよ?私よく注意されたもん。

キャサリン登場、なんか笛吹いてる?劇の筋は全くわからない。進むにつれ、柔道部の彼女の想いを利用して抱きしめる春人。そしてそれを真帆に見せつけ、動揺を誘う。これまた本人に気が付かせないくらいマントをするりと外し、制服をさらけだしてから(なんて簡単な衣装なんだよ(笑))女子高生としての真帆を舞台上に誘い出す。そしていよいよ本性をむき出しにし、計画を実行に移す春人。

そのころ五月が目を覚まし、雪生とあおいが保健室から駆け込んでくる。ここよくわからない。あおいが気分わるくなったの?いつもなら真帆がそばにいるのになぜ雪生?2人は劇はどうしたの?

3人で阻止すべく走り出す。舞台の上にいた2人に気がつき、声をかけて駆け出すあおい。

いや春人もそうだけどあれだけ騒いで下に聞こえないってないだろと聞こえない私でも思う(笑)

キャサリンを呼び出すべく首をしめ、ついに「召喚」、歓喜と苦悶で歪む首を絞められる春人。そこへ駆けつける3人。雪生は予告編で「俺が殺してるやるよ!」と言ってるのを知ってたけど、まさかあんな台詞を言ってたとは(苦笑)(舞台挨拶で話されていたことを後で見た)

そしてあおいが守護者のように強いことばを言い、その瞬間床が割れて舞台に宙吊りになる春人。いやトラウマもの。先生を消す方程式に続き吊るされるシーンが本当に上手い田中圭…

代わりの先生?が汚い字で板書し、織田家の話をする。あんなに細かく話す?生徒たちは集中していない。

反転。痛々しい首のアザも露わな病室での春人。あの仄暗い熱情は顔から消え失せ、ぼんやりとした顔。記憶喪失?と思わせる。そこへ五月がかつてのインタビューの映像を見せにくる。あれ見せるの適切なのかなァ…。思い出させないほうが平穏じゃない?漫画だと使命感に燃える五月だが映画は少し分かりにくい。

出て行った五月と入れ違いにお見舞いに来る真帆。なにやら話すがわからない(あとで遺跡クラブのこととか話してると教えてもらった)。彼女にはなんて説明されてるのか。学校でもどうなってるのか。クビになってるのか?そうでないのか?

真帆のお見舞い、カラーかな、お見舞いにしては変わった色味のお花。反応のないことに気づき、帰りますねとそそくさ。そして足を止めて「好きでした」と呟き、それに対して何かを声もなく呟く春人。口を読む私でも読むのが困難なくらい唇や舌がほとんど動いてない。「君を待っていたんだよ」か「君に殺されたい」なのかな?と思う。「えっ?」と問う真帆に「またきてね」という。漫画でも諦めてない春人。きっとここでまた真帆を諦めきれず取り込むつもりなんだ…と思ったりする。

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…時系列めちゃくちゃで書いてきたけど、抜かしてところもあるけど、全編を通して画がきれい。田中圭の端正な顔、ムキムキではないけど程よい厚みのスラっとしたスタイル、風貌も体格もそれぞれ異なる4人の少女の個性のある若くキラキラした美しさ、たまに横に一筋になる独特の光の演出、色合い、画に奥行きがあったり、画面の切り取りが独特。難しい春人をわかりやすアイコンとしての「狂人」ではなくほとんど誰にも悟られることのない病気を抱え苦悩している生身の人間として生き切った田中圭、それぞれ求められた役割をきっちり演じ切った女子高生役の彼女たち。特に真帆は3人入れ替わるので生きるのは大変だったと思うし、あおいの神秘さ、苦しみ様はすごかった。五月も明るく慕われるようにスッと入りこむ様子が自然で上手い。漫画と大幅に構成を入れ替えた脚本の持つチカラ。キャストそれぞれの魅力を引き出している。それら一つ一つが欠けても成立しない。タイトルに食わず嫌いされてしまうかもしれないけど、見方によってはサスペンスであり、ある病気のひとの記録であり、計画を練って実行に移すまでがある意味学園ものであり、青春とすら見える。一番力強く己れの欲求に沿って力強く生きてるのは春人だったのに、ラストの力の抜けようと言ったら。いろんなコントラストが堪能できる作品。

字幕がなくてもここまで記憶できるし、筋がなんとなくわかり、楽しめてしまう映画。おそるべし、監督。開始5秒で世界に引き込んでしまい、応援させてしまう田中圭、こっちもおそるべし。

いろんな人にみてほしい。

わたしもシナリオ読んだら、また映画を観れたらみたいと思っている。このnoteの続きはシナリオ読んだあとの感想とそのあとの視聴感想の予定。いつ見れるのか…。

【シナリオ読んで分かったこと】

2022.4.15追記

小説のように完成されていて、それだけで面白く、むさぼるように読んだ。例えば、莞爾と笑う=にっこりと笑うとか小説の様な表現。
「君と僕、どっちが引き寄せた運命なんだろうね」「君も大切な一人(の登場人物)」「人間の心が時として魔物を生み出す」「レントゲンみたいに触らずに調べるってこと?」リフレインされれる「心とはなんでしょう?」とかかっこいいセリフがちりばめられている。

実際心理学かじったけどね、心は容易にわかるものではない。外から見える言動で「かな?」と思うだけで本当に手に取るように分かるわけではない。それだけ複雑で、そして神秘的。

そしてほとんどのシーンはほぼイメージ通り撮られていてカットされているシーンはほとんどないように見えた。(セリフがかわっているところは私にはわからないけど、有名な「まるで」ぐらいしか)洞窟イメージどおりに撮ってるし、金魚も蜘蛛もシナリオ通り。

◆以下シナリオと映画が違うと思ったところ

シーン12板チョコ食べながら?何か声をきいているあおいは映画のみ
シーン41の真帆が貧血で保健室の真帆を訪ね小さい地震が起このシーンあった?(雪生たちがいたときのシーンはもちろん覚えてるけど)
シーン118もない?劇の最中に雪生とあおいの二人がいないことを回りが騒ぐシーン
シーン129晴人の代わりに授業する先生の書く武将ちがう?織田家じゃなかった?(うろ覚え)

シーン76バスタブの例のシーン、ネクタイではなくタオルだった!

シーン124は有名な「まるでだめだ」が田中圭さんの勘違いによりアドリブになってしまい「てんでだめだ」になっているw

◆シナリオ読んでようやくわかったこと 
ヤマセン(山口先生)が辞めたのこと最初の教室の会話ででてること
赴任の挨拶細が過ぎないか?真帆へのメッセージなのね。
前髪切った?と生徒が騒いでること。
赤い子死ぬとあおいがつぶやいていること。能力の表現なのね。
あおいがヒガシーの授業だけでてるよねと言われていること。(その授業だけ守るために出てると知らなかった)
京子が話しかけてるのなんだろうと思ったらカラオケに誘ってるのね。
死んだ金魚凝視したけどどの子かわかんなかった。
土手であおいってもしかして(好きなの?)真帆がといかけていたこと。
山口が辞めた経緯(晴人モノローグだけなので話していることも知らなかった)
インタビューで話される晴人出生の時の臍の緒がからまっていたこと、母親が放置ぎみだったこと。追い込みすぎて先生に五月がモンスターカウンセラーと言われてしまう事。たしかにやりすぎには見えた。
京子が図書館で書いてるのは勉強してるのだと思ってた。台本なのね。
「二人きりだと名前呼ぶんだね」と恥ずかしそうに嬉しそうに京子が言う事。
洞窟の会話、そんな難しいことしゃべってたのか!
共同幻想だ、人間の心が時として魔物を生み出すと語っていたこと。
というか全般に教師としての晴人がざっくばらんな口調であること。
計画実行を文化祭の11/8にした理由がそれだったのか!
なぜ17歳の今に殺してもらいたいのかということ。
あおいが犬の声が聞こえたから教壇に連れていったこと。
レントゲンみたいに触らずに調べるってこと?などカウンセリングではなしていること。
カウンセリングの本当の目的と分析のこと。
雪生が、真帆はヒガシー好きなの気がついてること。
カオリが保健室で春人にいったこと。あれなんて言ってるんだろうと思ってた。
この言葉が伝わることはないだろうの内容。というか死ぬために精一杯生きるのか・・・
五月にくすりが効いてきたときの会話。逆光催眠しようかとか。
抱き合ってるのみて真帆からカオリに変わったの気づいてなかった。
というか制服の上に羽織るたけなのあり?w
幕の故障で死ぬ設定だったこと。
あおいの必死の説得「二人とも消えて!」といっていたこと。
お前も消えろ!の「も」はもちろんわからなかった。
洞窟でぬいぐるみ抱いたのはカオリなのね。
臍の緒まきついた胎児というのがわかっていなかった。
過去の話がわからないから気が付かなかった。

病室でのヒガシーはかつての真帆のようだというト書き。なるほど。
なるほど事故扱いなのね。そのへんさっきも書いたけどわからなかった。

病室で五月の苦笑あった?暗い顔だった気がする。
雪生が真帆にコクろうとしてること。

マユが田中圭さんの後輩さんの役なのかな?

なお、声のない晴人の口パクのシーンは話の流れ的に「僕も好きでした…」かな?それとも「君のことをずっとみていた」?あるいは「君をずっと待っていたんだよ」「君に殺されたい」そのあたりなんだろうなと思うけどどうなんでしょう。読話で生きている私にもほとんど唇が動かずわかりづらい。

◆漫画との比較

原作では七王子だったのに八王子になってたね

(エミリーの恋人の)映画なぜみてるのかわからなかったが、映画の後原作読んでわかった。
死ぬ手段アレは嫌だこれもいやだも原作読んでからわかった。
自分も死ぬのは怖い全力で殺されたいとかも原作でわかった。
 

◆全体に原作の設定も生かしつつ、オリジナルの攻勢になっていてそれが非常に説得力があり、緻密になっているので面白い。そうだったのか!と膝を打つことばかりだった。内容が分かったところでもう一回見てイメージがまた変わるかもしれない。

【トークショーin立川にて】

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2022.4.16追記

2022.4.16に立川シネマシティでのトークショーに行ってきた記録。hスタジオ、11:40〜14:00。予告なしの映画本編、特別映像のあとトークショー。

文字認識されたものを見て内容を想像し、(誤認識があるので、例えば田中佐保→田中さんみたいに。そこから正しい言葉を想像する)前もってインタビュー記事とかで前もってもっていた予備知識を合わせてこうかな?と構成したものであり、自分の耳で聞けたわけではないので正確ではないかもしれないということはご了承ください。認識が悪くて全く意味不明なところはバッサリ切っています。なのでこうだったかもという雰囲気を味わう程度でお願いします!会場にいらした方で「違うよ!」というのがあればご指摘お願いします。(追記:同じ会場にいた方から修正頂いた部分があり、反映しました!他にもみていただいたのでほぼ固まってきました!)

◆しんのすけさん

TikTokで映画の感想とか紹介してました。こんなところに呼ばれるとは思ってもいなかった。2回目の方が1回目の方いらっしゃると思うんですけど、僕の本当の印象では、予告の印象とも違ったし、見ていながら、途中までの印象も変わったっていうすごい不思議な映画だったんですよね。
ポスタービジュアルもピンクが基調のやつがあったりとか、あるいはいろんな裏切られ方をした中で、最終的にツイッターで御質問が多数あったあんな演出があったりとかですね本当にいろんなところに連れて来れるって、予想もしてなかったという。
そういう映画になってたってのは本当に驚きでしたし、あともう一つ僕は個人的に河合優美さんがすごい好きなんですけど、いわゆるフレッシュな俳優のメンバーとの田中圭さんっていうのは掛け合わせも本当に素晴らしかった。原作も拝見したんですけど、読まれましたか?(半分くらい)違うんですよね。そういうのもあって3度ぐらい楽しめたっていうところがすごい。

(しんのすけさんの途中の発言追記)

しんのすけさんは作品を新作を定期にご紹介されると思うんですけど、(この映画を)音声起こされて紹介しようと思った理由は?→まずこの女子高生殺された、テーマもすごく見たかったんですけどちょうどこの映画の公開の4月1日が映画好きな人の人は知ってると思うけどとんでもなく作品がたくさん公開された日で、本当に僕6本(多分こんなの本数で合ってるのかな…?)その日、公開のやつを見た中で、僕の中で公開日に(感想を)出したこれだったんですよ。次の日一番見られるのは土日なんですよ。もちろんTikTokで土日休みのどれが一番見られる土曜日に伸びるだろうなっていうのを持っていて、例えば女子高生に殺されたってまずタイトルがキャッチーなのと田中圭さんというのとポスタービジュアルが素晴らしくいいっていうのとTikTokのちょうど視聴者層に今刺さるコンテンツだなっていうのと、あとはやっぱり今の世の中的にちょっとグロテスクな表現がある作品だったりとか、あと恋愛感情が暴走するみたいなことだったりとか、あとはもちろん女子高生が主人公っていうものがやっぱりまずコンテンツとしてあるっていうのもあってもちろん僕がそもそも好きだと面白いと思ったからっていうのは一番大きいです。

◆城定監督(少し認識悪くて不明部分多い、想像できず省いたところも。)

原作の古谷さんは学生時代から知っている(読んでいる)。原作も連載中から知っている。(インタビューでもいっていた映画化の話があったけど、流れた話をしてた?会場にいた方から教えていただいたのは小さな制作会社から話があったけれど一旦流れて日活さんからお話がきた、ということだったらしい)3年くらい関わっている。

※ここから先二人の掛け合いでどっちが話してるかは不明

大きな違いとしてその女子高生が2人からになった。
初期の段階でもう1人放送部の子がいたんですけど最終的に2人増えた。原作読んでない方、びっくりすると思うんですけど女子高生いないんですよ2人。すごい改変というか脚色面白いなと思う。

そこは日活さんの最初のの要望が大きくて、ちょっと学園物みたいに、ミステリーみたいに誰に殺されたいかわからないようにしたいにちょっとキャラクターを増やしたいというような要望があった。

莉子ちゃんに膝を当てる部分とかベタな青春、学園もの、ちょっとキラキラ青春映画の形相がちょこちょこちゃんと入ってくる。

ラストについて、アイディアは僕の方からなんですけどやっぱクライマックスでオーバーっていうか、絵が欲しいっていうのに加えて、さっき言った人を増やしたていうのがあるので、それを前半に書くだけで後半関係なくなったら、ちょっと出してる意味がなくなる。キャラクターとして可哀想かなみたいななんで、全員集合みたいな文化祭にした。

トークショーで出た質問

(1)事前質問。晴人が吊られてるシーンはどうやってとったか?→基本的には田中圭さんが本当につられている。もちろん安全帯を着けてそのワイヤーとかを後でCGで消している。田中さん自体は本当で、合成ではありません(会場笑)(舞台の上の話?)なんか穴から下が見える。高いので実際踏み外して落ちるってことはないですけどものすごく怖かった。

以下、会場より。

(2)てんで、というのは(春人の出身地の) 群馬の方言?田中さん知ってたのかどうか。(という感じの質問かな?)→田中さんは台本にてんでって書いてあったと思ってた。(東京でも使う人は使う?そう言った指示はしてないとかいう話してたのかな?)公開記念舞台挨拶でマスコミが入ってない方判明した。台本にはまるでと書いてあった、その場で検証した。今月の月刊誌シナリオ全部載ってます。

(3)明るいシーンでも全編的にライトがすごい片方からとか、そんな感じで二面性みたいのを表してる感じであったけど、やっぱり狙ってやっていた?→今回、スタッフが初めて(一緒する)の方が多かった。お任せだった。もちろんそういう打ち合わせもあって二面性みたいなことを表現するみたいなことは話した。全体的にはやはり技術スタッフが読み解いてくれてありがたい。(注:利便性と認識してたけど多分二面性と言ってたのかなと。違ってたらすみません)

(4)原作では主人公がどんどん(身辺を)整頓していって、自身全ての痕跡を消していくっていう工程があった。事故とするためだったと思うが、すっぱり切ったのか。→森でひっそり死のうとする原作とラストが違うので切らざるを得ない(むしろ痕跡がなくなるというのは迷惑がかかる的な話をしていた感じ)

(5)女子高生が出てる映画が続いたと思うんですけれども、ご自身はおじさんと、いわゆる女子高生が出る映画どちらがどちらの方が得意かなっていうのにありますか?→おじさんが出る方が実感を持ってやります。僕は高校男子校なんです。だから女子高生の生の世界をリアルで見たことない。だから何か、僕の僕の考えたイメージです。

(6)彼岸花、曼珠沙華は意図的に秋にしか咲かない花を持ってきたのか、それとも撮影が去年の秋ぐらいだったのか。→現場の近くに咲いてたのを利用したんですけどもちろん時期的におかしいことはわかった上で、あおいちゃん埋めたことで不思議な感じ、パワーを出したかった。一年中曼珠沙華が咲いてるというような。(教えていただき追記:あの下には今まであおいが埋めた他の子も埋まってるらしく、だから一年中咲いてるみたいだそうです。それを聞くと見方が変わりますね!)

(7)(私)差し支えなければ、ラスト、「先生のこと好きでした」のあと田中圭さんがなんといっているのか教えて頂くことはできるか?→台本に書いてある通りなんて言っているかはわからない。
それは田中さんは何か意味のある言葉をもしかしたら言ってるかもしれない。それが別に正解ではなく、結局春人いう人物を作ったのは僕であり田中さん(認識では山田さんだけど多分田中さん?)ですけど、生きてる人ですから、僕ですら例えば春人がその日朝何食べたとかそんなことは知らないわけですよね。そういう意味で、あれは本当に田中さんも僕も知らない。春人しか知らない。ちょっと答えはない。(多分こんな感じで答えてくださってるのかな?春人自身の言葉なんですね)

(8)(この部分具体的な映画のタイトルをいったりしてるように見えたが不明瞭なので認識結果をそのまま一部載せてみます。〇〇という映画の影響はあるか?〇〇という映画みたいだが?みたいな質問?)特に70年代のイタリアの〇〇をある程度ああいう雰囲気は同じことが言えるか?→あおいというキャラって僕あまり意識してなかったんですけどあの子が何か動物と喋ったり、植物と喋ってみたいなそういう意識で影響を受けてきた部分はすごくあるのかな。((「シックス・センス」のシャマランの話?)こういう感じになればいいなっていうのは何か記憶としてある。

これで質問は終了、ラスト告知か何か言ってたけど、うまく認識せず。全部で30分ほど。男性も多く年配の方も。質問の前に感想いう人多く、ず 監督の映画を前から見ていますという方も。ライターさんらしき方も質問していた。なので田中圭さんファンばかりではなさそうなのであまりオタクな質問できないなと思い、一番個人的に気になっていた口パクのところを聞きました。手を上げるのはドキドキしたけど聞けてスッキリ!おかげで終了後タナカーさんたちと会うこともできました!













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