家族との生活ーー長き辛い時期

心が折れそうな時のいくつかの対処法

北京にいる頃とても仲良くしていた方がいます。今思うとものすごい状況で北京にいらしたんだなと思います。その方は旦那さんのお仕事のため、日本でかなりのポジションにいた仕事を一旦お辞めになったと仰っていました。
当時の私はイケイケの中国、その中でもイケイケのエンタメ業界にいたので、次のお仕事もすんなりと見つかるのだろうと簡単に思っていました。

今、私は中国から日本に戻り、気がついたら恐らくだけどあの時のその方の年齢に近くなっています。家族がいて住む国が変わって・・・と状況が似ていたのでふと思い出し。

その後、その方はオンラインでも良いからとのオファーですごい会社(ほんとすごい会社!)から声がかかりました。そして2カ国を行き来することに。本当に日本の、あんなすごい会社で働く人がいるんだ〜〜!!と半分外国人脳だった私はジャパンドリームを真横で見せていただきました。

それから数年。
旦那さんの方が今度は職を変えられると。
最終的に起業されたのですが、そこに至るまでの長い時間があったことを、私は今になって思い出します。辛い時、悩む時、この歳になって友人や家族に話を聞いてもらうほど嫌なことはなくて。できればサクッと解決して事後報告で済ませたい。もしかしたらそれすらしない内に次へ進んでいたい。
というのが理想。
でも、長い。
道のりが長くて。
多分、今そこにいる私は時々当時の旦那さんの方を思い出します。

走る


ある日、奥さんの方が、最近旦那さんの体型がめちゃくちゃかっこよくなってきていると教えてくれました。元々スリムで背も高く、足は長いという羨ましいお二人なのですが、その奥さんが旦那さんがとても素敵だと。
何やってるんですか?と聞いたら、
走っているよ、と。
一人で?
一人の時もあるし、お友達を誘っての時もあるよ、と。

私は当時上海国際マラソンに参加させてもらい(芸能界枠ですよ、本気のやつではない!)、ランニングの楽しさを感じていたので一緒に走らせてくださいとお願いし、そこから長い期間共にランニングをさせてもらいました。

私の仕事は、忙しい時は北京におらず、もしくは執筆中で閉じこもっていたのですが、時間が空くと24時間フリーなので、ランニングをして疲れたらそのまま寝ちゃうなんてことも平気。体型がスリムになるなら尚良し!なんて思っていました。

ランニング中に、その方の専門分野などについて聞いてみるのですが、あまり理解はできず(難しすぎ!)、たいていアートやカメラの話などをしながら話が途切れらたらひたすら走るという日々。
ある時奥さんの方から聞きました。実は旦那さん、職を変わろうと思っていて思案中だと。一人で悩んでいても仕方ないから走るって言ってるのよ、だから最近体型がどんどんカッコよくなってきていると思わない?と。

今思うと、なんてすごい人たちなんだろうと。
旦那さんは毎日のように6キロ〜10キロ走っていたのです。奥さんは転職なのか起業なのか、とにかく職を変わることできっと本来であれば家計のことなど心配もあるだろうに、「最近カッコ良くない??」と。

ほんと、北京の大物は大物すぎてw 周りに多すぎてちゃんと認識できていなかったw
今時々思い出し、気持ちを奮い起こします。

私もがんばろう。

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