91歳の父が元気なわけ_続編
91歳の父が元気なわけを以前ご紹介したが、最近また話題ができたので、続編を。
なんとクルーズ船で3か月の一人旅に出てしまったのである。それも手続きがすべて済むまでは私に一言の相談もなく..…
これまで亡き母と何度かクルーズ船には乗っていたが、一人は初めて。それも今までとは違うクルーズ船なので、様子もわからず、まったく
「えーーーーーー!何それ!!!!!!!!!!」
状態。それも、途中、アメリカとカナダでは2週間船を降りてナイヤガラの滝を見るオプショナルツアーに参加するとのことで、旅行者用のVISA免除申請ETASを取ってくれ、と言う。
もうお金も払い込んでしまっている。本人の健康状態はすこぶる良く、主治医の先生に検査をしてもらい、「まあ元気に行ってきてください」と3か月分の血圧の薬を処方されて送り出されたとかで、私が反対する理由は何もない。しぶしぶ、アメリカとカナダのETASを申請し、「Approved」の結果を手渡した。
そうはいっても心配なので、最初の寄港地ハワイに様子を見に行くことにした。事前に問い合わせたところ、船にゲストが乗船はできないということなので、寄港する日に埠頭で待ち合わせた。前もってFaxを送り「動かないで!私が見つけるから!」と伝えておいたら、約束の時間の30分以上前に着いた私を父の方からさっと見つけて寄ってきた。
久しぶりに(たった1週間だが)会う父は何となくやせた印象で、ご飯食べてるの??寝れてるの??などコーヒーを飲みながら情報のアップデートを行う。
毎日甲板を5000歩から8000歩歩いているとのこと。食事も腹八分目で脂っこいものは食べないようにしているとのことだった。
2日前にハワイに入り、父の好みのテールスープのお店を見つけて下見に行っていたので、そこでお昼はどうか?と聞くと「おーそれはいいね!」とのことで、アラモアナにあるテールスープのお店ASAHIGRILLへ。
うちでも父の希望でテールスープを作るのだが、このレストランのテールスープは5段階くらいレベルが違う。この量で「小」。大はどうなるのか。。。硬めに炊いたご飯がついてくるので、ご飯にスープをかけながら、たっぷりのしょうが汁をかけて食べる。
パクチーがたっぷり載ったスープは濃厚で、深い。このどんぶりにほろほろになった肉がついたテール片が7切れくらい入っている。父は完食!
コラーゲンと栄養が行き渡ったスープを飲んだ後は、近くにある醸造所で飲めるクラフトビールのお店に行き、軽いのがいいというので、Lite Beerを頼んだらジョッキ1杯飲んだ後、「ちょっと苦みが足りないなあ」というので、苦みの効いたエールをオーダー。「これこれ!」と父はご満悦。
この後タクシーで船に戻り、近くにいた船の職員の方にご挨拶。父は眠いからと、持参した愛用のワイン1瓶と塩瀬の栗ようかん一竿を持ってさっさと船に戻ってしまう。たぶんたっぷりお昼寝したことでしょう。
92歳の誕生日は船内で迎えることになるが、必要以上に目立ちたくないと誕生日祝いは断ったとのこと。
好きなことを好きなだけ、我慢せず、少し無理をしてでも頑張ってやり抜く。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲み、自身の健康は自律して守り、適度にわがままに生き抜く。
これが父の長生きの秘訣。
どうかいつまでもこのままでいてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?