リルカログ 2019/12/15(日)

【1日振り返り】
午前中に起床し、軽くランニング。やはり日曜の朝に運動をすることで一日にハリが出て、活動的になるのでとてもいい。
ところが、隣県にある実家の飼い猫の容体が危ないということで、急遽実家に行くことに。
残念ながら、僕が着く頃には息を引き取ったあとでした。でも、まるで眠るように静かに旅立ったという話だったので、不幸中の幸いだったかなと。
ふわふわした白毛で、オッドアイの猫でした。
生後間もなくの環境がよくなかったようで、実家で飼い始めてからもひどい人間嫌いを持っていました。誰が近づいても「シャー!」と言う始末。
すごく臆病で、家から一歩でも出たら生きていけないような子でした。
震災の際には、僕が慌ててドアを開けっ放しにしたまま玄関を飛び出してしまったので、その後家に戻ってから姿がないことに気づき、町中を探し回りました。しかし、どこにもおらず諦めた数時間後、リビングの座椅子の裏からか細い声で「ニャァ……」と聞こえた時は本当に安堵しました。突然の揺れに怯えきっていて、少しパニックになっていましたが、外に飛び出す勇気さえない持ち前の臆病さをこれほど感謝した日もありませんでした。

……とまあ、思い出は山ほどあります。途中で家を出て一人暮らしをはじめた僕でさえそうなのですから、ずっと隣にいて世話をしていた母はなおさらでしょう。母は猫の死に触れて涙を流したそうですが、我が家の中で涙を流す資格があるのは母だけでしょう。

最後の瞬間を見送れなかったのは残念でしたら、安らかに眠る猫を何度も撫でて、僕なりに精一杯の気持ちを伝えました。
一つ屋根の下で過ごした時間こそ短かったけど、君は紛れもなく僕たちの家族でした。ありがとう。
全然懐いてくれなかったけど、そんなツンケンした態度の君が可愛くて仕方なかったです。
いつかあっちで会ったら、今度こそ僕の膝の上で撫でさせてね。
じゃあ、おやすみ。

【今日のおやすみソング】

AJICO『すてきなあたしの夢』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?