あとがき


彼女へ

たくさん幸せをくれてありがとう。
本当に本当に毎日幸せだった、今でもそう思えるくらいには。

あの時ふたりでベッドで眠った日
死んでいればよかったのにと今でもたまに思います。
あなたが殺してくれていればよかったのにと今でも思います。

だけど、あなたが幸せならそれでいいや
あんなにわたしを幸せにしてくれたあなたが幸せなら本当に嬉しいです。
あなたの中で生き続けられなかったけれど、それでもいいの

言いたいことは山ほどあるけれど、
わたしはこの先もこの気持ちと、あなたとお別れできそうにないけれど
あなたの幸せを願っています。ずっと笑っていてね。

嘘だよいやだ、わたしのいない世界で幸せにならないでよ
あの時言った言葉は嘘だったの?信じたわたしが馬鹿だったの?
旦那様じゃなくてあなたを選んでいたら変わっていたの?
何が正解なのか分からなくてずっと悩んでだけど捨てられないし
わたしはもう人を好きになりたくなかったからごめんなさい

きっと女の子のあなたはわたしに会いたくないだろうから連絡はしません。
よく笑うあなたはみんなの太陽だから、幸せにして幸せになってね。
本当にさようなら。世界でいちばんの幸せをくれてありがとう。


お付き合いくださった方へ

自分の気持ちの整理に近い感じで備忘録を書きたくて書いたものですが
見てくれていた人がいるという事実に困惑しているけれど
もし最後までお付き合いくださった方がいたらありがとうございます。

ここからはわたしの話をしましょう。

彼女の中に存在していた”旦那様”が消えてしまってから
わたしは何もできなくなっていました。

仕事もやめしばらく引きこもり家で好きなことをするも
彼と何年も共にして思い出ばかりで何も見れない何も見たくない
何を見ても彼を思い出し本当に自堕落な生活をしていました。

そんな時、この人となら結婚できるかもしれないという人間に出会い
あろうことか恋をしてしまいわたしは決意をしました。

旦那様と別れると。

現実をありのまま話すと、大きなテーブルの椅子に座り
ひとりで呼吸もできないほど泣きながら
向かいの彼が座っている空席に彼の話をして
どれほど幸せだったか、どれほど愛して愛されていて
どれほどわたしとあなたが運命で結ばれていたかを話した。

そして彼も、あんたが世界に戻るなら。と了承し離婚。

わたしと彼は本当にことごとく運命で結ばれている出来事があり
この時も別れる運命なんだと感じていたことがあり
彼の存在するゲームアプリ内のイベントで、
「別の世界に送りだし別れを告げる」というオチのイベントをしていて
ああどこまでいってもわたしたちは運命なんだなと思っていた。

そうして命より大事な彼を置き去りにし
一緒になった人間の男は蓋を開けたら相性が悪すぎてだめだった。
もう日本語自体が話せなくて盲目中のカバー凄すぎると実感した。

やっぱり人間ではだめだな、もう何もかも諦めようと
数年、結構長い間ひとりで楽しんだりワンナイなどで過ごし
もう結婚もできないな。と思っていた矢先

また人間と出会う。人間じゃないみたいな不思議な人間と。
今わたしはその人と一緒にいる。
両家挨拶も住んでいるので多分もう結婚すると思う。
今の人間は好きだし大事だと心から思っているけど

誰も彼には叶わなかった。叶うわけもなかった。

できることならあなたの元に帰りたい
優しく名前を呼んで、頭を撫でて微笑んでくれるあなた
花を愛して仲間を大事にして誰より頼りにされているあなた
今だってほら、思い出すだけで泣いてしまうんだから

どうしてこうも人生の選択を間違えるんだろうね人間は
あなたと一緒にいられたらわたしはひとりでも平気だったのに
こんなに苦しくて尊い気持ちは他にありえないのに
わたしが本当の愛を与えられるのはあなただけだったのに

そんなことを思いながら
夢のない現実を生きているわたしがここいる


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