メメント森

何にもとらわれないように 15歳からの文を偶に投稿します 気に入って、いいねくれた…

メメント森

何にもとらわれないように 15歳からの文を偶に投稿します 気に入って、いいねくれたら認められた気がして嬉しいです。

最近の記事

hubristc

I wanted to feel you by your voice and smell, just as I feel water in a world without eyes. At least I used to be able to, but the smell of you, similar to but different from that of a golden osmanthus, was no longer in my memory. I was ove

    • 君が遺したもの

      君がいつか言った、1ヶ月間お互いの好きな曲を互いに教え合おうよ。遠距離恋愛での楽しみ、君はいろんな曲を送ってくれた。僕もいろんな曲を送った。僕の聴かない邦ロックの曲や、韓国のインディーズバンドの歌、せっかく君は教えてくれたのに4日目には聴かなくなってた。曲が送られると今日の分を僕が送る、ある意味タスク化していた。正直言って君の曲は趣味じゃないんだ、僕は洋楽を聴いていたし、あと、その時僕は大学で忙しかったりして聴く暇が無かった。ただそれは言い訳で、曲を送ってくれるから、僕のこと

      • 1

        私は自分がない。好きな音楽や、見てきた映画、読んだ小説や漫画などは、余す事なく他人によって造られたものだった。ショーペンハウアーは「人々は社会の適合に自分の4分の3を捨てなくてはならない」。と言っていたが私のは4分の4捨ててしまったようだった。心の無いロボットだと大人になって、陰口を叩かれたことがあったが全くその通りだと感じる。昔言い寄られ付き合った人は、全て僕の関わってきた他人によって造られた砂の城を気に入ってくれた。昔好きな人には、君を見せてと言われたが見せられなかった。

        • きもち

          今から自殺をする。飛ぶ、この高い橋から、高橋って高い橋から死んだから高橋なのかなそうしたら、日本は自殺国家だね。ドキドキする。死ぬのって、今落ちている、風が僕の体をすり抜ける、確実に死ぬために頭を下にしなきゃ、痛いのはやだからね!しかし、なんだろうこの感覚、待ってたような、けど意外性があって、久しく忘れていたようなこの感覚に似てる。なんだっけこれ。 あ!そうだこれは、シャッフル再生で好きな曲が来た時に似てる!!

          「今日はもしかするとホワイトクリスマスかも!!」と、天気予報のおねーさんが陽気に話す。東京は偶にしか雪が降らない。25になっても少しワクワクしてしまうものだ。特に予定もないし、クリスマス何をしようか。渋谷に行こうか、青の洞窟は今年もやっているのかな。でも電車混んでるのやだしな、コンビニでチキンでも買ってワインを開けようか。決めた、近くの公園に行こう。誰もいない、だけど少し雪が積もっている。なんでもないサラリーマンが駅から寒そうに傘をさして帰っている姿が1番良い。外に出る、手袋

          東京

          世界有数の過密都市、東京。東京は今日も、渋谷原宿は人でごった返している。品川も、新宿も。電車の中では皆が皆イヤフォンや、ヘッドホンで耳を塞ぎスマートフォンで目を隠す街。憂鬱そうなサラリーマンに、英単語の本を読む学生、若い女を侍らせた政治家、東京の人口は10人もいれば多い方だ。SNSの中では、1億都市東京。みんなが生きている街東京。アカウントごとに顔や性格が違う。何かに乗っ取られているような、ゴーストタウン東京。そんな私も、顔を伏せ、noteを大学の通学路で書く。世界有数の過疎

          自殺的自我

          好きな人がいる。その人と今日は鎌倉に行く、告白しようと思う。車を出し、あの子の家まで迎えに行く、天気は曇り、半袖に何か一枚はおりたいくらいの気温だ。その子の家までは車で10分、集合時間の20分前に家を出る、私の好きな誰も知らないバンドを聴いて心を落ち着かせるためだ。その子の家につき、少しすると出てきた。コンビニでコーヒーを買い、目的地までの道のりを最新ヒットチャートJ-popを流して好きな子の機嫌をとる。半分も知らない曲たちだ。私が行きたかった報国寺という竹林の綺麗なお寺に行

          自殺的自我

          適当な小説

          12月31日から1日になる頃、1人で夜の公園にいた。たまたましなければいけない予定がなくなり。お気に入りのパイロットキャップを深く被り安物のヘッドセットと共に家を出た。コンビニで500mlと350mlのビールをどちらにしようか迷った挙句小さい方を買った。あとタバコだ、普段吸わないハイライトのメンソール。いつものピースより安いのだ、誰かにもらった金色の腕時計の針が12時を過ぎる時、スマートフォンに釘付けになる。LINEでもインスタでもいいからおめでとうのメッセージが来るか期待し

          適当な小説

          適当な表現

          午後22時3分の不忍池は萎れた蓮と酔ったアベックがぽつりぽつりといて夏の匂いがむせ返るほどにした。 好きな先輩に喫煙所で会った、ライターが見つからない僕に、横にいた先輩が貸してくれた青いライターは新しく駅にできたモーテルの名前が書いてあった。

          適当な表現

          適当な表現

          君の寝息が聞きたくてスピーカー音量最大にしてるはずなのになにも聞こえない、ずいぶん静かに寝る君は少しずるい

          適当な表現

          短編

          半蔵門線進行方向と反対に一両目、車掌が見つめる暗い地下鉄のトンネルには等間隔に置かれた白色灯があった。だがそこにはそれだけとは思えない何かがあった。人身事故でいつもと違う迂回路での帰宅。悪くない悪くないぞ。友人ができないという私の悩みは有耶無耶に暗闇へ吸い込まれた。車掌は帽子の鍔をつまみ電車がすれ違う時さりげなく挨拶する。終点押上煌々とした明かりは僕の幸せの終わりを知らせた。

          続き

          8月、京都観光が終わり、何ヶ月か経つ頃。少年は急に別れを告げられた。考えられる原因は解らななかった、解らないでいるのかもしれない。少し時間が経ち、この少年が女とした恋は、今まで何十回としてきた恋が霞むほどに恋であったと思うようになった。何もかも無気力な日々を過ごしまた、数週間たったころ、同じ高校の同い年の新しい女を作った。だめだった。なにをするにもあの子と比較してしまった、あの子よりもフェラチオは上手かったが、射精はしなかった。すぐに別れた。このままではダメだと思い、何かあっ

          適当な小説

          少年がいた。東京生まれの不自由ない家庭に生まれ不自由なく幼少期を過ごしていたが、少年は少し変わっていた。少年はよく物事を考えた、そしてよく嘘をつきよく女を作った。少年は口がうまかった、嘘が綺麗だった。自分にないはずの非凡さを作り普通の人が言えば簡単に見破られる嘘をも本当にさせてしまうような凄みを作った。少年は女を作った。19歳の女だった。少年は16。高校一年生だった。女は広島に住んでいて介護職をしていた。毎日に飽き飽きしていて疲れていた。少年は嘘をつくが悪人ではなかった、そん

          適当な小説