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自分の“好きなモノ”を分析する


食や服装の好き嫌いからフェチなどの性趣向に至るまで、人の数だけその好みも千差万別だ。
私は温かいトマトは好んで食べるが、冷たいトマトとなると眉間に皺がよる。

さて、皆さんは自分の好むものが、どうして自分にとって良いものに感じるのか考えた事はあるだろうか。
「好きなものに理由はない!」
確かにそうだが、なんで自分がソレを好きなのか考えてみるというのも必要だと思う。

例えば、貴方が豚骨ラーメンが好きだとしよう。
そうなると新しい店を探す際に、きっと豚骨ラーメンを提供する店を検索するでしょう。
でも、貴方が豚骨ラーメンを好きな理由を分析してみて「コッテリしているから好きだ」という答えに辿り着いたなら、おなじくコッテリが特徴の鶏白湯ラーメンという新たな選択肢に気がつくかもしれない。
きっとその着地点には「好きなものはとにかく好き」のままだったら辿り着かなかったかも知れない。

私は大体は気に入ったものに出会った時には「これのどこに惹かれたのか」と考える。
好きな音楽があれば「これはリフが複雑で好きだ」好きな映画があれば「主人公のダメ男ぶりが共感できて好きだ」好きな女性がいれば「あの丸い頬が好きだ」となる。
これは敢えて単純な書き方にしたが、実際はもっと色んな要素が絡んでくる。

自分の好きなものを分かっていると、何かを探したり人に伝えるときにとても便利だと思う。
(なぜ「思う」が入っているかというと、私があまり人と自分の好みを共有する事が少ないからだ。これについては話の本題と外れるので、今は書くのは止めておく。)
先程のラーメンの話で例えると、相手に「豚骨ラーメンを食べたい」とだけ伝えても、サッパリとしたクドさのない豚骨ラーメン店に連れていかれるかもしれない。
そこで自分のコッテリ好きを自覚していたら、もっと良い伝え方が出来ていたと思う。

あと自分の「好き」を分析して把握していると、色々と応用がきく。
何かを探したりする時に「豚骨ラーメンみたいな食べ物」と探すよりは「コッテリとした麺類」などで探す方が新たな発見に出会う事が多い気がする。
ヘビーメタルが好きといっても、そのアグレッシブさが好きなのか、テクニカルな要素が好きなのか、はたまた長髪の男を眺めるのが好きなのか、によって、新たに気に入りそうなバンドを探す際の検索キーワードも変わってくる。

自分の「好き」を分析する事と、探求心によって、年々好きなバンドや映画や飲食店が増え続けていて、その点に関しては充実している。
ちなみに恋愛に関しても、私がどんな人を好きになるか、自分の好みをほぼ完璧に把握しているが、こればっかりは把握しているだけでは、なににもならない。
それに関しては「好きの分析」よりも「妥協を覚える」という方をオススメする。

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