#045

劇場霊
2015

稲川 淳二さんの『生き人形』の話を聴いていたら、
この映画の事を思い出した。

島崎 遥香さん主演の『劇場霊』...。
これこそまさに『生き人形』の話である。

さらに、スピンオフ作品として、
『劇場霊からの招待状』
この作品もまた、面白かった。

その中でも『廃墟』は怖い。

あの『包帯女』役の女優さん、
名前もわからないけれど、僕には
未だに怖い印象しかない。

...ここで紹介されている『女優霊』は、
まだ観た事がないから、
この暑い夏の間には、観てみたいと思っている。

ジャパニーズ・ホラーは、
総じてクオリティーの高い映画が多い。

日本の怖い話の中でも、
人形が出てくる話もまた、非常に多く、
人の形を模した、あれらの姿を見て、
日本人の多くは、頭の何処かで、
様々な思いを巡らせているのだろう。

日本人のものづくりの中でも、
こうした、人の内面を抉るような『心霊』ものは、
日本人の得意な分野なのかもしれない。

例えば、米国や欧州の『ゴースト』の概念も、
日本人が考える『霊的』なものに比べれば、
大して怖いと感じた事は、僕は今まで無かった。

その代わりあちらは、
『モンスター』的な怖さが非常に強い傾向にある。

ジャパニーズ・ホラーの表紙にある数々の、
あの、さも恐ろしい姿形も、
彼らの多くには、そこまで想像が及ばないのか、
多分、作れないのではなかろうか? 笑

どうしてかはわからないが、
こうした特定の分野における、日本人の想像力は、世界的にも群を抜いているのではないか?
という、僕の推論。



THE END




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