青の肖像画 #11

日が移り変わった、その日の深夜。
ベッドに横たわり、静かに眠っていた一馬だったが、
突然、スマホの着信音が鳴り、彼は目を覚ました。

『…う…ん?…はい…西郷です…。』

『…。』

『…了解…ありがとうございます…。』

おもむろに起き上がり、眠い目をこすりながらも、
その奥で、一馬の鋭い目が光った。

『…。』

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