#067〔ダークナイト ライジング〕

ダークナイト ライジング
2012

ダークナイト・サーガ 最終章。

謎の武装集団の手によって『合法的』に、その立場を追われ、
『ほぼ全て』といっていい程に、全てを失ったバットマン。
肝心の戦いでも、完膚なきまでに敗北した彼だったが…。

バットマンによる『最後の戦い』

前作ではゴッサム・シティで、その悪知恵を駆使し、
街を奈落の恐怖へと叩き落としたジョーカー。

本作では、ジョーカーは一切出てこない。

代わりに、あの謎の忍者集団の『末裔』ともいえる連中が、
またもや、あのゴッサム・シティを、大混乱に陥れる。
(毎度毎度、街が大混乱していて、人々はもう大変。)

持てる者だからこそ、街の平和を守る義務や使命を全うする。
バットマンの思想の根底にある理念が、そこにはある。

彼らのノブレス・オヴリージュは、日本でいうところの、
『いざ、鎌倉』や『サムライ』といった言葉の意味に、
近いニュアンスがあるのかもしれない。

大富豪だからと言って、毎日毎日、遊び呆けていてはいけない。
世のため、人のために働き、
その上で、力強く生きなさい、という教えである。

エリートの精神とは、真に優れた教育を教授した者にこそ宿る。
つまり、人間としての『生き様』と言っていい。

本作の翻訳では『犠牲的精神』とあるが、
日本人の感覚であれば、『自己犠牲』の精神と言えば、
より伝わる事かもしれない。

これまでにバットマンの事を、
陰に影に活躍する、ダークヒーローと言ったのだが、
本作ではようやく、白昼堂々、悪と戦う事を決意する。

このダークナイト・サーガシリーズの特徴として、
バットマンが搭乗する、マシンのカッコよさもある。

バットモービル 4th が破壊される直前に、
脱出用マシンとして、戦車のタイヤを転用した
2輪バイクに変形した前作は、僕にとっては衝撃であった。

そして本作では、新たに戦闘機も登場する。
映画もカッコよければ、マシンもカッコいいとは痺れた。


THE END 











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