#004〔Let It Be〕



Let It Be (あるがままに)
The Beatles
1970


『絵』って何なのだろう?

人類が『紙』を生み出す、遥か以前から、
それこそ、太古の昔から、人は大地に、石板に、
粘土に、壁に、そして、自分自身に対して、
文字や『絵』を書き込み、何かを表現してきた。

それは国の事、地域の事、宗教の事、日常の事、
恋人の事、家族の事、友人の事、道行く人々の事。
実に、様々な対象物をモデルとしながらも、
人々は『絵』を表現してきたのである。

『絵』というモノは、それを描いた人間の内面性を物語る。
しかし、それと同時に、物事の
『あるがまま』の姿を描いているものでもあるのだ。

その『あるがまま』には、良いも悪いも、
また、善意も悪意も存在しない。
ただそこには『Let it be』があるだけなのである。
そこに『確かに存在するもの』を、
ただひたすらに、自分なりに…。

さらに「その絵』を観た人間によって、
『その絵』がまた、実に様々な評価が下されるのも、
『絵』が面白いと言われる所以である。

故に『感情』は、邪魔な何かでしかないのか?
いや『感情』こそが、
最も人間らしいあり方なのではないのか?

…僕には、まだその『答え』が出てはいないのである。


なすがままに、そして〔あるがままに〕



THE END 






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