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成人の日の日記。

今更ですが、成人の日に街を歩いていて
感じた素敵な気持ちを。


まるでその子を式へ運ぶための電車かのようだった。


「きれいですね。」

思わずそう言いそうになっちゃった。

いつもそう、おいしいコーヒーを飲むと

「おいしいですね」って店員さんにすぐ言っちゃうし、素敵なお洋服を見つけると

「かわいいですね」ってすぐ店員さんに話しかけちゃう。私は自分の感情をしまっておけないのかっていつも思う。

 京都市営地下鉄、いつものホーム、いつもの電車で、ピンと張った背筋と上品にに揃えられた足元。きっと、マスクの下には美しい紅色のリップが引かれてることを容易に想像が出来てしまうくらいの美しいメイク。薄い水色の衣に華が散りばめられていて、まるでシンデレラのドレスをお着物にしたような振袖。代わり映えのない乗客を載せた列車の中に、ぽつんとひとり、お姫様が乗っているみたいで、日常の中に非日常があるのを久しぶりに感じました。素敵な女の子だったなあ。


「ありがとう、お母さん」

明るく透き通った声が

ヘッドホン越しに耳に響いてきた。

駅のホームで手を振る女性。

見送る女性。

このありがとうには
20年分の想いがこもっているのかな。

そう思った。

___

成人のみなさん、おめでとうございます㊗️

20歳からの3年間は
きっと初めての気持ちにたくさん出会うと思います。傷ついたり悲しくなったりもたくさんするけれど、きっとそういう気持ちがあるから、人は素敵になっていくんだと思います。

だからめいいっぱい楽しんでください。


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