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【LIVE】Cocco 25周年ベストツアー 其の1 2022.11.29 at ZEPP Fukuoka

Coccoの音楽に包まれた幸せに包まれた夜から1晩、ようやく感情の昂ぶりから落ち着いてきましたので、せっかくの体験を記録しておきたいなと。

当日、会場に到着したのは17:00前くらいでした。本当はもっと早くも来れたのですが、15:00くらいから行われているガチャガチャもスルー予定でしたので、早く来る意味もあまりないですし。

以前のZEPP Fukuokaはそれ単体で建物があり、会場付近には「明らかにそのミュージシャンのファン」とわかる人がうろうろしていたものです。特にロック系に好まれる会場なので、黒い服であふれかえっていたなあ。その会場も、2016年に惜しまれながらその幕を閉じました。

そのZEPP Fukuokaは今はリニューアルオープンしており、私としてはこの会場はお初。(そもそもコロナ禍でLIVEそのものから遠ざかってましたし…)私が知っているのは「過去のZEPP」だったので、ついつい「ZEPP単体の建物」を探してしまい、うろうろしましたが、iphoneで検索してみたら自分が今いる建物内に存在することが判明w


会場入り口の告知

到着するとまず足を運ぶのはグッズ売り場、今回はかわいいロンTを購入。その時に「ジュゴンの見える丘」がBGMで流れていて、抒情的で切ないメロディと歌詞に即座に没入、次第に感情が昂っていきます。

入場前

会場の外には入場を待つ人の列。(ちなみにこの時点で入場時間は過ぎております。この時間軸があとでのお話に繋がります)

ぽつぽつと小雨が降り始めます。私は少しくらいの雨なら傘差したくない派なので、モッズコートのフードを被って過ごしました。整理番号の箇所で並んでいると、私の後ろにちゃんと傘をお持ちの男性が並ばれています。私の前に私同様に傘を持たない女性2人がいまして、後ろの男性に「順番前に行って頂いていいので、前の女性をこの傘に入れてあげてもらえませんか?」と声をかけてみましたら、気のいいその男性は快諾してくれ、更に「4人くらい何とかなりますよ」と私も入れてくれました。’’Cocco聴きにくる人、みんな優しい’’と感じながら4人で談笑。終盤にもうお一人「傘なし参戦」の女性が加わって、LIVE前の時間を楽しく過ごしました。

LIVE本編(ネタバレあり)

ようやく会場に入り、コインロッカーに荷物を預けて身軽になり、中に入ったら間髪入れずにLIVEがスタート!うひゃぁ、19:00開始ギリギリじゃん…もっと早く入りたかったな…

1曲目は世間的に最も知られているであろう「強く儚い者たち」です。髪を束ねて長い手足を操り、ゆるやかに踊りながら歌う生Cocco。

ベストツアーなので、さすがに名曲揃い。Coccoってフォークも沖縄民謡もシューゲイザーもオルタナも全部ありな感じが好きなのですが、このLIVEもそんな「全部あり」感がありました。ここからMCなしの約1時間45分、ぶっ続けノンストップ。

「カウントダウン」「雲路の果て」と激情的なソングが立て続けに来て、長年マイフェイバリット1位の「樹海の糸」です。個人的には「感情決壊1回目」でしたw

全て記載するとあまりに長くなるのでかいつまんでになりますが、その後も感情決壊が幾度か起きます。「星に願いを」「風化風葬」「有終の美」は、音楽のLIVEというよりは舞台芸術を観ているような感動がありました。

Coccoは抒情的な曲がどうしても多くなってしまうのですが、新曲の「お望み通り」はさにあらず。
かなりエッジの効いたナンバー!サブスクもyoutubeも解禁になったから聴いてみてください。

「Raining」「焼け野が原」などを挟んで終盤に突入するのですが、個人的な''生で聴けて幸せだった”の筆頭は「潮満ちぬ」です。圧倒的な音の世界に浸れました。この曲はまだ歴史が浅く昔の曲ほどの知名度がないと思いますが、昨今のCoccoを代表する前向きな名曲だと思っています。「潮満ちぬ。風も吹きぬべし」は土佐日記からの換骨奪胎ですね。

バレリーナのような動きで踊り、深々とお辞儀をしながら踊る姿、実にしなやかで優美で。

最後を締めくくるのは「羽根 ~lay down my arms」でした。壮大なイメージの終幕に相応しいなあ、と思いつつ。

最初から最後までノンストップだったせいで、温かくなったり、突き刺さるような痛みがあったり、泣きそうになったり、幸せに包まれたりと、感情がぐるぐると目まぐるしく変遷するLIVEでした。ハイライトがないというか、全編通して「聴きどころ」な、そんな時間と空間。

来て良かった、と心から思っています。

セットリスト

運営さんへのお願い

上記で入場の際に少し記述した件について。

twitterで知ったのですが、1曲目2曲目に入場が間に合わなかったお客さんが結構な数いらっしゃるようです。私もちゃんと並んでいたのにかなりギリギリで1曲目にかろうじて間に合った感じでしたが、よく考えたら私の後ろにも人数が結構な数いた筈…。これが「オーディエンス側の不手際」だったら仕方ないとも思うのですが、開場前から雨の中ちゃんと列に並んでいたのに、1曲目に間に合わないのはさすがに不手際が過ぎるのでは?雨の中待っていたんですから、開場を早めて屋内に入れてあげてもよかったのでは?

LIVEそのものがかなり良かっただけに、自身に落ち度が無いにも拘らず思い切り楽しめなかった方の想いは是非汲み取っていただけたらと思います。



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