【映画】ペンギンが教えてくれたこと

映画「ペンギンが教えてくれたこと」を拝見した。観てよかった。母親が建物から転落して下半身不随になった家族について描かれた物語。以前は床を汚してしまうと母親を呼んでヘルプを求めていた息子たちも、母親が下半身不随であることを気遣って母親ではなく父親にヘルプを求めるようになったが、そのことが却って母親に自分はもう息子たちから頼りにしてもらえない存在なのだと思わせてしまうシーンの切なさ。また、母親を建物につれて行った息子の、自分が連れて行ったせいで母親が転落事故に遭ったんだと自責の念を抱いてしまうことの切なさ。それぞれが負の感情を抱きながらも最終的にはこのエンディングに着地するのかという驚きがあった。事実に基づいているから、なおのこと深みが増しているように思えた。

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