【映画】マーメイド・イン・パリ

映画「マーメイド・イン・パリ」を拝見した。思っていたより面白かった。失恋し異性にときめかなくなった男。男性を虜にする歌声の持ち主であると同時に虜にした男性は必ず死に至らしめる人魚。この2人の恋物語を描いた1作であった。

男は異性にときめかないので、いくら人魚が歌ったところでこの男は亡くならない。しかし2人が距離を縮め男が人魚に恋心を抱くにつれて、悲しいかな死が近づいてしまう。このジレンマがうまく描かれていると思った。

上記が基本ストーリーであるが、そこに3つのスパイスが加えられている。1つ目は人魚が地上で過ごせる時間が迫っていることである。このアイデアはまさしくシンデレラ的だなと思った。もう1つは人魚の歌によって夫を殺された女性が復讐しようと人魚を探し求める様子。単なるラブストーリーにスリリングな様子が加えられていると思った。あともう1つは隣人との関連。家政婦は見た的な感じで、男と人魚との2人の関係性のなかに隣人がお節介おばちゃん的に関わってくる。彼女の表情が濃いのにチャーミングで、コメディ要素が加わっているように思えた。

映画館で観てよかったと思える1作であった。

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