【読書】マシューOジャクソン「ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学」

「ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学」という本を読んだ。前半が特に面白かった。組織風土を変えなければいけないと言説を見ると、組織風土とは何なんだと思うが、1番シンプルな組織風土の測り方は1人1人の社員の意見を足し算して平均化することであるだろう。職場に100人いて70人が残業反対で残りの30人が残業賛成であれば、残業するべきではないという風土があるように見える。

しかし、本書を読むと必ずしもそうではないと気付かされる。30人の残業反対従業員が異常に顔が広かったりすると、その人の存在感は高まる。そのために、実際には30人しか残業賛成者はいないのにもかかわらず、本当はもっと賛成しているように錯覚してしまう。

顔の広さとはつまりネットワークの広さであるが、こうしたネットワークの違いによって組織風土も変わってくるだろうなと思うに至った。

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