【美術館】古典×現代2020ー時空を超える日本のアート

国立新美術館にて開催されている「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」を拝見した。美術館に到着してまず思ったのが、閑散としている…ということである。美術館内にあるカフェにはほとんどお客さんがいない。時間指定制ということもあり、展覧会への行列もほとんどない。寂しい空間であったが、スタッフは変わらず充実していた。展示スペースにいらっしゃるスタッフやチケット確認やオーディオガイドのためのスタッフなどに加え、行列の案内をしてくださるスタッフもいらっしゃった。リスクは大きいのにお客さんが少ないという大変な状況の中で開催のサポートをしてくださっているスタッフには感謝の念しかない。

内容は思いの外現代アートに寄っていたという印象なので、東京都現代美術館での展示などが好きな人にはオススメである。古典の作品と現代の作品を1組にして展示するというチャレンジングな企画であり、作品そのものの解説よりも両者の関係性についての解説が重視されている。特にしりあがり寿が葛飾北斎の絵画をパロディー化した作品が興味深かった。本作は現代の作品を扱っているので作者自身のインタビューを聞くことができる。しりあがり寿や横尾忠則は対になった作家への愛が特に溢れているように思われ、オーディオで聴いてよかったと思った。

美術館も少しずつ再開されてきたが、この1年の間にまた休止になっても驚かない。行けるうちに行きたいと思う。

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