映画かよ。批評家HASECCHOが斬る。ep56「バックトゥザフューチャー」

HasecchoさんのEp56「バックトゥザフューチャー」レビューが到着！

シーズンフィナーレに相応しい「映画かよ。」愛が炸裂するレビュー！
「映画かよ。」のオリジナリティについて語ってくれてます。
ちゃんとこちらがつっこんで欲しいところにもつっこんでくれてて嬉しいですねーー
そうなんですよー、あそこに注目して欲しかった！
そして、Hasecchoさんも今シーズン毎度レビュー、ありがとうございました！
映画かよ。チーム一同の力になりましたよー、Hasecchoさんの愛溢れるレビュー！
ぜひ、来シーズもお願いしますー！

というわけで、Hasecchoさんのレビューはこちらからどうぞ！

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映画かよ。-Like in Movies-
シーズン3、ep56
「バックトゥザフューチャー」

いよいよシーズンフィナーレを迎える映画かよ。のシーズン3。
フィナーレにふさわしい映画愛と映画ネタ、オリジナリティに溢れるエピソードでした。

さて、ここまで56エピソード作られた映画かよ。ですが、その全てのエピソードで行われたのはオマージュもしくはパロディです。
その２つの差をここで詳細に書くつもりはありません。
ここで書きたいのはオマージュやパロディを超える映画かよ。のオリジナリティです。
(以降はパロディで統一します。)

パロディは映画かよ。の大部分を占めるでしょう。
ですが、そのパロディがメインになりすぎずそれを活かして俳優や演出、ストーリーがメインにて躍り出てきます。
それは駒谷監督や俳優の方々の力によるものでしょう。

バックトゥザフューチャーのシーンをこういう風にパロディしよう、と考える駒谷監督のオリジナリティ。
自分が演じるキャラとしてその構想を具現化する俳優のオリジナリティ。
ここで既に2段階のオリジナリティが入ってきてます。
さらにそれらを積み重ねて映画かよ。といつひとつの作品となります。
パロディはあくまで映画かよ。を観る視聴者を惹きつけて楽しんでもらう装置であり手段です。

今エピソードはそのパロディを敢えてハッシュタグを付けず、パロディとして提示せずに謎要素として終わらせているように感じました。
私はそこにさらにオリジナリティを感じました。
ここは完全に駒谷監督のオリジナルストーリーですよね。
今までももちろんオリジナルですが、今回はパロディをオリジナルにより強く活かす仕掛けを最後に持ってきているように思いました。

そしてその仕掛けを違和感として残すミノルを演じる伊藤さん、アミを演じる森さんのキャラクターアレンジ能力が光ります。

さらにその脇を固める、
ミホ、ウルミ、カイルワン、コマヤカントク、オカザトも素晴らしい。

ミホは映画かよ。序盤のようなアミの頼れる親友でありアドバイザーでストーリーの隙を無くす。

ウルミはアミを良い意味でバカにしたようなキャラがピカイチ。「お願いします〜ペコリペコリ」で森さんよく笑わなかったな…

カイルワン、この映画かよ。の可能性を無限大に広げるキャラクターであり今エピソードと次回エピソードの鍵を握ってそう。

駒谷監督が描くコマヤカントクは自分に近いのでしょうか（笑）
今後、映画かよ。で劇中劇が出てきそうで楽しみです。
劇中劇映画は名作が多いですから。

そして今エピソードで個人的に1番震えたシーンを作り上げるオカザト。
オカザト、14:45から16:05まで1分20秒の衝撃。
日本では2023年に公開された映画、パールのエンディングの衝撃を彷彿とさせる名シーンですね。
オカザトを演じた奥野さんに最大限の拍手を！！

いやーでも今エピソードは落差が気持ちいいですね。
ジェットコースターが急に落ちたような浮遊感を味わいました。
コミコンの楽しい雰囲気からフィナーレへの落とし方。
え？うわ！っと自然に声が出てました。

そうそう、ここで思ったんですよね。
今回は結構クリストファーノーラン的エピソードだって。
1階層目は普段の映画かよ。
2階層目は映画かよ。内の映画かよ。
3階層目は映画かよ。内のバックトゥザフューチャー的タイムトラベル。
4階層目はターミネーター的タイムトラベル。

これは恐ろしいことをやってますよ！
あのミノルはT-1000的な？
種明かしが楽しみで仕方ありません。

駒谷監督！
次回エピソードのハードル上がってますよ！

最後にはなりますが、
映画かよ。シーズン3の完走おめでとうございます。
監督をはじめ俳優のみなさん、サポートの皆さんお疲れ様でした。

そしてこれを読んでくださる皆様ありがとうございました。
次回エピソードを待ちながら友人知人に映画かよ。普及タイミングですよー！