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コーヒー農園に行って感じたこと

皆様,こんにちは。こんばんは。

前回の記事でも触れましたが,バリ島のコーヒー農園に行ってきました。そのときに感じたこと,思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。
農園にどうやって行ったかというと,LIGHT UP COFFEEさん主催のバリ島でのコーヒー農園ツアーに参加して行くことができました。

おそらく長いのでコーヒー飲みながらゆるーく見て頂けれると嬉しいです。

あ、ちなみに前回の記事はこちら。

かなりマニアックですし,メモ書きみたいになっていますが暇な時に読んでみてください。

ではでは…


農園ツアーに参加した理由

まず,はじめに何故農園ツアーに参加したのかから書いていきたいと思います。
一番の目的は「実際に目で見て,触って,体感したい」ということ。コーヒーはすごく好きですし,チェーン店ではありますが,バリスタとして働いているのでコーヒーの生産や精製に関しても知識はありました。でも,知識があるだけなんです

これが自分の中ではすごくもやもやするというか…。コーヒーの生産ってこうやってされるんだよって言われたり,読んだりしてみてもなんか腑に落ちないというか,納得感がないというか…。いや,やってるのは確かなんだろうけど…!みたいな。めんどくさい性格してますよね(笑)

実際に体験しないとわからないことや腑に落ちないことってあると思います。自分の中にあるほんとかどうかわからないものを確かなものにしたかったんです。


あとは,コーヒー好きとして1回は農園行きたいという欲です。現地の人たちはどんな人で,農園の空気とか景色とかそんなものも体感したかったからですね。好きなものを知りたいんです。深く。そして,それをゆくゆくは伝えたいからです。こんな人たちがコーヒーを育てて,こんな場所で作られてるよって。書きながら思ったんですけどここが一番かもですね(笑)

コーヒー農園



コーヒーでの体験を通して感じたこと

コーヒーを作るって果てしない

今回のツアーでコーヒーチェリーの収穫から生豆と呼ばれる焙煎前のコーヒー豆までを実際に作りましたが,コーヒーを作るって本当に大変なことだなと感じました。

頑張って摘んだチェリーも「この量だとエスプレッソ2杯分だね」と言われたときにはびっくりしましたし,チームで38キロほどのチェリーを収穫しましたが,ここからコーヒー豆になるのはなんと6キロほど。約6分の1ですね。コーヒーチェリーから生豆を取り出す過程で,未熟なチェリーはのけちゃうからです。みんな頑張って収穫したのにそんなに少なくなるのかと衝撃でした。

チェリーを収穫する時にはちゃんと熟したものだけを収穫します。コーヒーの木の1本の枝でも完熟のチェリー,未熟なチェリーとあります。未熟なチェリーは収穫せず,そのままにしてまた熟したときに収穫します。だから,同じ木に4回,5回とくるそうです。これもまた大変なことですね。農家さんたちからすると1回で収穫する方が楽に決まってます。


生産地でのコーヒー生産をざっくりとまとめると…

栽培→収穫→熟度選別→発酵→水洗→乾燥→ねかせる→脱穀→ハンドピック→流通

という流れになるのですが,収穫から流通で最短でも2ヶ月はかかります。各工程でそれぞれ工夫を凝らしてて,例えばどれくらい発酵させると一番おいしいのか,湿気の多いバリでも豆をきれいに乾燥させるにはどうすれば良いのかなど,試行錯誤しながらより良いものを作りあげています。今ももっといい方法はないのか探りながら生産していました。もう気が遠くなりそうです…

熟度選別の様子。未熟なチェリーを集めて完熟のチェリーだけがスペシャルティコーヒーになります。


また,コーヒーの生産にかかわる人は農家さんだけではなく,収穫する人,精製(コーヒーの収穫したあとの後処理のこと)を行う人とそれぞれ別の役割の人たちがいます。もっと言えば,コーヒー生豆を輸出する人,輸入する人,焙煎する人,バリスタというふうに消費者にコーヒーが届くまでにはとにかく多くの方が携わっています。

働くお店でバリスタはリレーでいうアンカーのようなものと言われましたが,身をもって実感できました。携わっている人みんなコーヒーに全力を尽くしています。もっと収穫量あげるには?コーヒーが美味しくなるには?価値をよりあげるには?そんな努力が至る所で行われていて,それぞれの人たちが次の人に託しています。どこかで手を抜くとコーヒーは一瞬で美味しくなくなると思うんです。バリスタがコーヒーの抽出をテキトーにしたらここまで積み上げてきた努力が無駄になります。コーヒー飲むとき幸せだなって感じるのですが,途方もない努力の積み重ねの上に幸せが届けられています。


それがわかると同時に生産者からバリスタや消費者までがあまりにも遠すぎると思いました。物理的にという意味もですが直接生産者に貢献できること,何かハッピーにできることはないのかなと。ただ,直接的にはかなり難しいと思います。僕たち末端のバリスタが生産者の方々にできることはなんでしょうか。コーヒー好きとして,消費者としてできることってなんでしょうか。そういうことが次々と頭の中に湧いてきました。

ここはもやもやしているのでまた別の記事にします…!


ツヤツヤのチェリーたち🍒


改めてコーヒーが好き

ここまで大変なんだよって事ばかり言っていますが,体験はすごくたのしかったですし,なんなら暮らしたいとまで思ったほどです!
収穫から精製まで体験できるってなかなかないです!僕はコーヒー好きすぎるので,農園ついたときの感動はもう凄かったです(笑)ほんとにコーヒーチェリーってあるんだって。ほんものやぁって(笑)もう夢中というか興奮が収まらなかったのをはっきり覚えてます。農園の景色とか音とか空気とか,コーヒーの木がどんな感じであって他にはなにがあるのかとか…そんなとこも体感できたのは最高でした。何より本で見たり,人から聞いたものが本物やん!っていちいち感動しました。

ツアー中はずっとワクワクしてましたし,周りの人たちもコーヒー好きの集まりです。話したり聞いたりするのが楽しくて楽しくて!現地の方々もいい人ばかり…。僕は英語全く話せないんですが,それでも仲良くしてくれました…!コーヒーって人と人をつなげてくれるんですよね。ツアーで拠点にしてたカフェのビバレッジは飲み放題だし,飲み比べもできて楽しいし美味しい!それほど充実した時間でした!

コーヒーを作ることは楽しいです。美味しいコーヒーを飲むって幸せ!

泊まってた場所からバトゥール山が見えるのも良かったなぁ。最高の景色です。またいきたいなぁ。


朝のバトゥール山の景色…最高です




体験するって大事

体験することって大事ですね。これも改めて思います。
生産に関しては今まで知識として知っていたものの,どこかふわっとしていました。それが今回の体験で自分の中でしっくりきてより深く理解ができたと思っています。加えて,深く理解したことでまた見えてきたことや自分の中では思いつかなかったこと,考えつかなかったことが発見できるようになります。

例えば今回でいうと精製の大変さを知り,何か農家さんや精製所のチームの方々にできることはないのかと本気で考えるようになりましたし,お店のバリスタはリレーのアンカーだと書きましたが,そこからコーヒーの味づくりの根本は農家さんが担っているのだと気づきました。バリスタはコーヒーを楽しめる形にして提供しているに過ぎないですね。だからといって手を抜いてしまうとここまでつないできた努力が無駄になります。ただアンカー,飲み手に渡す役割だからこそコーヒーの魅力を伝えることができ,付加価値をつけ更においしく感じてもらえることができます。やりがいでしかないですね。

なんだか抽象的かもしれませんが,なにか体験するの大事で,体験するからわかってくることがあるってことです…。興味のあることや好きなことであるならなおさら。




最後に

帰国してから感じたことですが,生産のストーリーにすごく敏感になったように思います。もともと,コーヒーの生産ストーリーなど見ながら飲むのは好きだったのですが,より気にするようになりましたし,コーヒー以外のものにも興味を持つようになりました。生産者の想いや生産のストーリーを知ることでより美味しく感じます。


また,来年LIGHT UP COFFEEさんでツアー開催の予定してるらしいので興味のある方はぜひ行ってみてください!


ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。
拙い文、お許しください…。コーヒー楽しんでいきましょー!

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