見出し画像

守るよ、まりこ

私は珍しく、破天荒な母へ相談する。

うちの母とまりこは似ている
まりこのママと私が似ている。

親間違えたかな笑

そんな事を思った。

まりこの事を話した。

私の不安な事。
そして母に話さなければならない事。

母は1人で私を育てた。
一生懸命、朝から夜まで。
塾にまで通わせてくれて、そして高校も行かせてくれた。
もしかしたら、高校を辞める事になるかもしれない。
私の決断を先に母に伝えよう。

『お母さん、実はね…
クラスにまりこという子がいるの。
その子、イジメられてて皆んなもあの子とは話すなって言うんだけど。
まりこと実はこの間、買い物先で偶然会ってね、好きなモノ、好みが似ていたの。
触るもの、これって思った先に必ずまりこがいて
そのあと一緒に話したの。
私、まりこが好き。
でもまりこはさ、私といると嫌われるから
話かけないでっていう。
そして私も勇気がない。
そんなまりこを放置してる自分も嫌い』

『まゆちゃんさ、その子、今度家に連れておいで。お母さんも会いたい』

母は私にそんな事を言った。

私の人生でこんなに友達の事で自分の嫌いを直そうと思った人はまりこが初めて。

私に出来るかわからないけど、
まりこの事、絶対守るから。
私がずっと側にいる。
約束するよ。

もし、イジメられたら
うちのお母さんがきっと学校に怒鳴りにやってくるから大丈夫。
うちのお母さん、変わり者だけど
絶対裏切らない。
絶対守ってくれるから。

まりこの為に変わろうと思った。
そしてこの事がきっかけで今の私がいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?