あげもの

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マガジン

  • 「花束みたいな恋をした」

    映画「花束みたいな恋をした」を観ての感想を書いた3つの記事をまとめました!

最近の記事

太陽と北風

「この世界で一番強いのは俺様だ。俺様が本気を出せば、あそこの森ごと全部吹き飛ばせるぞ」 と、北風が自慢げに言います。 「確かに君は強いね。ただ一番ではないんじゃないかな」と、太陽はにこにこ笑います。 「なんだと。北風の力はすごいんだぞ。葉の一枚だって揺らせやしないやつにそんなこと言われる筋合いはないね」 北風の主張に対して、太陽は語気を強めることこそありませんが、決して意見を変えません。 そんな太陽と北風のもとに一人の男が歩いてきました。 その男はベージュのトレンチコートを

    • 余白と文章

      曲がりなりにもnoteで文章を書いているため、自分にとっていい文章が書けると機嫌がいい。 文章といっても小説とか社会批評とかタメになる情報発信とかではなくて、自分が見たり聞いたりした何かについて考えたことをつらつらと書いている。だから、自分が何もしていない時は書くことはもちろんほとんどないし、忙しすぎて何も考えられない時も書くことがない。情報のインプットに対して、自分なりに考えて消化できる余白が必要なのだ。何もしていない時にあるのは余白じゃなくて白いところがメインでほとんど

      • 浅さとおふざけ

        人としての深みが欲しい、っていうのはいつから抱えはじめた気持ちだろうか。もしかしたら人類固有の感情なのかもしれない。RPGのゲームで何も装備を買っていなくても、画面の中の主人公は全裸じゃないように、特にきっかけもなくみんなが標準装備しているものなのかもしれない。 人としての深さってなんだろう。 いろいろなことを知っていて、いろいろなことを経験している。その上で自分の哲学みたいなものを持っている。そしてそれを安易に言葉にしない。芯がある人は自分の芯を殊更に見せつける必要がない

        • 思い出と人生

          今まで生きてきた時間は全て思い出になって。 人生という道を征くには思い出という燃料が必要だ。 いい燃料補給でした。

        太陽と北風

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        • 「花束みたいな恋をした」
          3本

        記事

          未来と貯金

          やりたくないけどやらなきゃいけないこと。 今やらないでいつか後悔するか、今気合い入れるか。 っていう当たり前の話です。

          未来と貯金

          2022年と僕の展望

          年が明けた。 明けましておめでとうございます。 卒論が大変すぎる時期だ。 まあ自分のせいなのも結構あるんですけどね。 これを乗り切るところから今年は始まりそうです。 本年もよろしくお願いします。

          2022年と僕の展望

          2021と僕

          2021がもう終わりかけている。 今年のことはしばらく思い出すだろうなあ、というくらい濃い1年だった。 「人生は意外と乗り切れる」というのが今年最大の発見だった。それもきっと学生という社会に守られた存在だからこそ言えることなのだとは思うけど。 きっと来年、再来年、その次と濃い一年は続いて行って、今年なんてその序章に過ぎないんだろうなという予感もある。とにかく先のことはわからないな。来年からはもう少し、日常を紡いでいく感覚は欲しいな。 今年は自分を大きく変えた。 良くも悪

          クリスマスイブとクリスマスイブ・イブ

          6年ぶりに彼女がいないクリスマスを迎えそうだ。 パートナーがいない人が、クリスマスに予定のある人を恨めしく思うのが世の常なのだろうが、自分はそうは思わない。自分も恋人は欲しいし、恋人がいる人のことを羨ましく思わないわけじゃない。でもそれは恨みにつながらない。 しかも、面倒臭い性格だから他の人にその手の話をされた時に合わせられる自信がない。かといって「俺は別にそう思わないけどな」なんて言おうものなら余計恋人がいないことを気にしている人に見えてしまうだろう。 少し前から予定

          クリスマスイブとクリスマスイブ・イブ

          好き嫌いと貫くもの

          「こちらの商品を購入された方は他にこんなものを見ています」 ほとんどのインターネットを用いた商売で目にする文言だ。そういったものが自分に響いたことがなかったから、このレコメンド機能というのは実に効果的だと知った時には結構驚いた。 さて、僕は忙しすぎるのが嫌いだ。かと言って暇すぎるのはもっと嫌だ。 ギラギラしまくってる芸人よりも、適度に肩の力が抜けた芸人の方が好きだ。さまぁ〜ずとか、バナナマンとか。漫才でも何回見ても同じ漫才よりもその時々でセリフとか雰囲気が変わるのが好きだ。

          好き嫌いと貫くもの

          自分とマシン

          同級生が大学の運動部を続々と引退している。 ほとんどインスタの投稿などしていない人が、4年分の写真を載せたり、文字に書かれていたりいなかったりする「後悔ありません」「成長しました」をある時期を境にたくさん目にするようになった。 高校時代の知り合いのそういう投稿を見ると、4年分の成長を一瞬のうちに感じることになるから、「実りある4年間をおめでとう、お疲れ様」と思う。と同時に、「自分はこの4年間で何を残しただろう」とも思う。 大学ではそれまでの人生と打って変わってとにかく穏や

          自分とマシン

          継続と慣れ

          noteを毎日ではないが今のところ毎週更新している。8週間かな。 今週は危うく更新しないところだった。これが慣れだな、と思う。 年末はバタバタする。 やることも多くなってやりたいことが後回しになりがちだ。 そんな中で継続するためにも所信表明って大事だなと思う。 過去の言葉によって意図的に自分に枷をかけることで頑張れる。 あの時の自分にありがとうと伝えたい。

          継続と慣れ

          『社会人大学人見知り学部卒業見込』と『ナナメの夕暮れ』

          オードリーの若林さんが書かれた二冊のエッセイは人生の友になる気がする。 このnoteでは敬意を込めて若林と書く。 若林が抱える生きづらさは、自分のものとは完全に合致はしない。スタバのグランデを頼みづらい気持ちは分かるし、大学のサークルの男女グループでバーベキューに行く人たちをどこかで馬鹿にしながら精神的な健康を保っている。でも勉強も割と素直に頑張れたし、根拠のない自信もある方だ。苦しみの核となる部分が一緒じゃない。 それでもそれなりに悩んだりはするし、色んなことを深く考

          『社会人大学人見知り学部卒業見込』と『ナナメの夕暮れ』

          他人と事情

          先日、ある駅前のロータリーを歩いていた時のことだ。 そのロータリーはバスやタクシーが到着することを示す看板の近くで人々がバスやタクシーが到着するのを待つ、普遍的なロータリーだった。 そんな普遍的なロータリーの円形の道路に直交するように7人くらいの老若男女が、バス停でもタクシープールでもないところに並んでいた。それだけでも不思議な光景だった。しかも、その列の先頭の人は並んでいる後続の人の方に身体を向けていた。リュックを前に背負って、本を読みながら左右に揺れていたのだ。 あ

          他人と事情

          夢と今

          夢がある。 必死に踏ん張って生きて、転ばないように頑張って、基本的にはありのままだけどたまに強がって、頭抱えて悩んで。そうやって命懸けで生み出したもので、誰かの人生をちょっとだけ幸せにしてみたい。 そんな夢がある。 苦しい時期をたまに苦々しく微笑みながら語って、あとは溌剌と「ずっと楽しいですわ」って顔をする。「これじゃない」「これじゃダメだ」を払拭するために頭を使って、たまに「まあいっか」って思う。もっとたまに「よっしゃ!」っていう日があって、しばらくしたらまた頭を抱え

          Creepy Nuts ツアーファイナルと3年前の自分への手紙

          11月14日、横浜アリーナ。 マスクをつけ、ツアーTシャツを着た17000人がステージをぐるっと囲む客席を埋める。声こそ出せないが今か今かと日本のHIP-HOPの顔役を待つ熱気が、焚かれているスモークとともにアリーナから溢れ出していた。 グッズを映し出していたスクリーンが会場の照明とともにパッと暗くなる。代わりに画面に現れたのは「YOKOHAMA ARENA」の文字。次に、ステージへと続く花道の入り口。そして、最後に二人の男の後ろ姿。拍手がわあっと鳴り響く。彼らのハンドシェ

          Creepy Nuts ツアーファイナルと3年前の自分への手紙

          トークと芸術

          芸人の深夜ラジオが好きだ。 毎週毎週、音だけで人々を笑わせるのはもはや芸術と言えるだろう。 ラジオは通常トークとコーナーで構成されることが多い。コーナーはリスナーからのメールなどを使うのだが、トークに関してはその芸人が1週間の間にあった「面白いこと」を十数分で話さなければいけない。これは信じられないくらい大変だ。毎週「聞く価値がある面白い話」を用意するのは至難の業だからだ。基本的に人間には毎週面白い事件などは起きない。つまり、何かの事実を述べるだけでは毎週面白い話などできな

          トークと芸術