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#81 人生の伴走者/及川恵子

【往復書簡 #81 のやりとり】
水曜日(4/6):泖〈気候変動なんのその〉
金曜日(4/8):くろさわかな〈道は続くよこれからも〉
月曜日(4/11):及川恵子〈Oh!  RADIO〉

Oh!  RADIO

私の人生を伴走してくれるもの。それはラジオです。

何度かこのnoteにも書いてきましたし、たくさんの音楽も、さまざまな本も、いくつものエンタメも、それはやはり私の人生の隣に常にあるものだけど、それでもやっぱりラジオが一番。
ああ。なんだかラジオで野球中継を聞きながら夜ご飯の準備をする母親の姿や、運転をしながらラジオDJの言葉にリアクションをする父親の姿もわっと蘇ってきて、センチメンタルな気分になってしまいました。今も母の部屋からはNHKラジオ第一が流れています。

小学生の時は地元ラジオ局の音楽ランキング番組にハマり、
中学生からは布団をかぶりながらオールナイトニッポンをひっそりと聞き、
高校生になるとマイナーなバンドの曲も流してくれる、優しい語り口が素敵な女性パーソナリティの音楽番組が大好きになりました。
大学生の時には課題をしながらオールナイトニッポンRまで聞き、番組が終わる4:30になると終わらない課題を目の前にして焦るという体たらくでしたが、それでもラジオがなければ課題に追われたあの厳しい日々は過ごせなかったな、と思うほどです。

「バナナマンのバナナムーンGOLD」を聞きながら寝落ちした夜、気づくと木梨憲武さんの声が聞こえてくる土曜日の朝も好きです。
そしてその日の夜、「オードリーのオールナイトニッポン」を聞きながら寝落ちすると翌朝にはフォークシンガーのイルカさんの声が聞こえてくるのも楽しい。

一時期J-WAVEばかりを聞いていた時には、「秀島史香の声になりたい…」と本気で思っていました。「クリス智子になって文化人たちとお近づきになりたい」と思ったこともあります。そして今でも、「別所哲也はいつになったら話がうまくなるんだか…」と思っています。

元気がない時には、「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」のもう中学生ゲスト回を聞きます。狩野英孝がゲストだった回も最高です。もう何度聞いたかわかりません。これを聞くと、身の回りのたいていのことがどうでもよくなります。心を回復させてくれるところも、ラジオの魅力ですな。


10代のうちからお酒とおしゃべりの楽しみを教えてくれた番組「AVANTI」も、想像力を掻き立たせてくれるラジオドラマの醍醐味を教えてくれた「あ、安部礼司」も、東日本大震災のあとに放送された「サンドウィッチマンのオールナイトニッポン」も、夜中のドライブにぴったりなJ-WAVEの「FLIP SIDE PLANET」も、野村訓市の低い声が夜に似合う「TRAVELLING WITHOUT MOVING」も、全部自分の身になっている。

こんなふうに自分の中のラジオを掘ってみると、ラジオはあらゆる場面で私のそばにあるんだねえと慈しむような気持ちになりました。
さら〜っとだけど、私の日々に深く触れてくれるラジオってやっぱりいい。
そして、2000何年になろうが、スマホでラジオが聞けるようになろうが、ずっとこのタイプのアナログなラジオを愛していきたいです。

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あ、今Amazonでmakitaのポータブルラジオを見つけてしまいました。ほしい。

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及川恵子

※追伸※
先日、近所のコンビニのパンコーナーを眺めていたら「うわーおいしそー!」という心の声がなぜか口から出てしまい、大胆な独り言をぶちまけてしまいました。休養が必要ですね。