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#73 2022年のテーマ/及川恵子

【往復書簡 #73 のやりとり】
金曜日:くろさわかな〈損得勘定しないで、やりたいなら早めにやっとけ
月曜日:及川恵子〈心の奥に、潜る潜る〉
水曜日:泖

心の奥に、潜る潜る

(※この文章は、2021年12月23日に書いたものです)

現在、年末進行でいろいろ追い詰められてしまっております。
まあそもそもは、“私の時間の管理が下手くそだから”という根本に行き着くのですがね。
ああ。
結局私は2021年も自分を律することができないまま、大晦日のジャニーズカウントダウンへとなだれ込んでいきそう。
こんなダルダルなまま、2022年に向かっていいのかしら…。
私ひとりだけ、2021年12月32日、33日、34日…を過ごしてしまうわ…。箱根駅伝をテレビで見かけたあたりで、すんなりと気持ちを新年モードにシフトできるでしょうか…。

さて、「2022年はどんな1年にしたいか」という問いかけでしたね。
「余計なものを捨てる1年にしたい」と思っています。

ここ1ヶ月くらいの間で、急に思い知ったんです。
私は過剰にモノを持ちすぎていたんだ、って。

どうして今まで気がつかなかったのか自分でもその間抜けっぷりに呆れるのですが、服も靴も、変なプレッシャーも、余計な気負いも、誰も見ていないのに勝手に感じていた世間の目も、持ちすぎていた。背負いすぎていた。抱えすぎていた。ぶらさげすぎていた。
そんな気がしているんです。

だからいっそ、もう全部捨ててしまいたいと思っています。
で、その先に自分が何を得ることができるのかを知りたいんです。

読んだ本から影響を受けたことがきっかけかもしれないし、単純に年齢を重ねたことによる気持ちの変化なのかもしれません。
なぜだか今はただ、自分の内側のことにしか興味がないのです。
「みんなに“こんにちは!”と言いたい」なんて思っていた私は、一体どこに行ってしまったのでしょう。

しかし、決してネガティブな心持ちではありません。
今は、自分の中を探求する冒険隊の一員のような気持ち。
むしろ、未踏の地に足を踏み入れていくようなワクワクした気持ちでいっぱいです。

だから、自分の気持ちに向かって皮をどんどん剥いでいくような、脱いでいくような、捨てていくような、潜っていくような1年にしたいと思っています。

その先に何もなかったらそれはそれで「ウケる~」でもいいし。
それくらいシンプルなものを自分の中で見出していくのもいいかなと思っています。
付け足すことはもうやめました。
ゴテゴテなのは、もう疲れちゃった!

でも現実的な目標を1つだけ…。そろそろ自分の事務所を構えたいなとは思っています。
できれば緑の多いところに。

及川恵子